AX Client のサイレント インストールの実行
サイレント インストール オプションを使用することで、多くのワークステーションに AX Client アプリケーションを展開できます。
機能の仕組み
サイレント インストール オプションを使用すると、あらかじめ選択したオプションによって、ユーザーの操作なしでインストーラーを実行することができます。
このコマンドにより、AX Client インストール パッケージに含まれている以下の 2 つのファイルのうち、一方が実行されます。
- setup.exe
- AXCoreClient.msi
このファイルにアクセスするには、AX Client インストーラーをダウンロードして実行し、インストール ファイルを展開する必要があります。 AX Client インストーラーは、ファイルを展開した後、インストール処理を自動的に開始するように設計されています。
展開されたファイルのデフォルトの保存先フォルダーは、C:\Program Files\ACL Software\Installers\ACLAX<バージョン>_Client_<エディション> です。
例
setup.exe の使用
setup.exe /S /l"2052" /v"/qn SERVERADDRESS=AXSERVER.ACL.COM WEBPORT=443 INSTALLDIR=\"C:\ACL\AX Client\" /log \"C:\install.log\" TRUST_SELFSIGNED=1"
msiexec の使用
msiexec /i "AXCoreClient.msi" TRANSFORMS=1033.mst /qn SERVERADDRESS=AXSERVER.ACL.COM WEBPORT=443 INSTALLDIR="C:\ACL\AX Client" /log "C:\ACL\AX Client\install.log" TRUST_SELFSIGNED=1
setup.exe コマンドのオプション
- /S
- setup.exe をサイレント モードで実行することを指定します。 これは大文字で入力する必要があります。
- /l
- 省略可能。 インストール言語を指定します。 この値は引用符で囲んで、/l の直後にスペースなしで続ける必要があります。/l"2052"
ACL GRC Analytics Exchange では次の言語がサポートされています。
- 中国語(zh-cn)2052
- 英語(en-us)1033
- フランス語(fr)1036
- ドイツ語(de)1031
- 日本語(ja)1041
- ポルトガル語(pt-br)1046
- スペイン語(es)1034
- /v
- 引数がインストーラーに渡されることを指定します。 このとき、/v と引数の間にスペースを入れてはいけません。 複数の引数は引用符で囲む必要があります。
-
例 /v"/qn serveraddress=ax.acl.com"
- /qn
- インストーラーがユーザーの操作なしで実行されることを指定します。
- serveraddress
- 組織の AX Server インストールが配置されているサーバーのホスト名。
- セキュリティ証明書のエラーが発生しないように接続を行うには、入力するホスト名が SSL セキュリティ証明書に指定されたホスト名と一致している必要があります。 ホスト名が不明な場合は、ACL GRC Analytics Exchange 管理者にお問い合わせください。
- ホスト名の代わりにサーバーの IP アドレスを入力することもできますが、セキュリティ証明書のエラーが発生するため、お勧めできません。
- WEBPORT
- 省略可能。 AX Server への接続に使用する HTTPS ポート。 このポートを指定しない場合は、443 が使用されます。
- INSTALLDIR
- AX Client アプリケーションのファイルの格納先となるインストール ディレクトリ。
- AX Client は、そのエンド ユーザーとするユーザーが書き込みアクセス許可を持っているフォルダーにインストールする必要があります。 デフォルトでは、Program Files フォルダーへの書き込みアクセス許可は、Administrators ユーザー グループに割り当てられているユーザーのみに付与されます。
- このファイル パスにスペースが含まれている場合は、パスを指定するのに二重引用符とエスケープ文字(\")を使用する必要があります。
- 例 パスとして C:\AX Client を使用するには、「\"C:\AX Client\"」と入力する必要があります。
- ログ
- 省略可能。 インストールの記録に使用するログ ファイルのパスおよびファイル名を指定します。 インストールを実行する前に、指定したログディレクトリが存在する必要があります。
- CUSTOM_CERTIFICATES
- 省略可能。 クライアント マシンの鍵ストア ファイルにインポートするセキュリティ証明書ファイルの絶対パス 証明書の詳細については、セキュリティ証明書を参照してください。
メモ
証明書が正常にインポートされたことを確認するには、鍵ストア ファイルまたはインストール ログ ファイルをチェックします。
- 引数は二重引用符で囲み、スペースはエスケープ文字(\")でエスケープする必要があります。 証明書ファイルが複数個ある場合は、セミコロンで区切ります。
- 例 CUSTOM_CERTIFICATES=\"C:\Temp\Cert1;C:\Program Files\MyCerts\Cert2\"
- 複数の証明書ファイルをインポートする場合は、各証明書ファイルのベース名が一意でなければなりません。 ファイル名が一意でなければならない理由は、AX Client インストーラーの鍵ストア内でファイル名が証明書の別名として使用されるためです。
- TRUST_SELFSIGNED
- 省略可能。 AX Server とともにインストールされたデフォルトの自己署名証明書を自動的に信頼するかどうかを指定します。
- 0 false(デフォルト値)
- 1 true
- 証明書の詳細については、セキュリティ証明書を参照してください。
msiexec コマンドのオプション
- /i
- 標準的なインストールを実行することを指定します。
- /TRANSFORMS
- インストール言語を指定します。 この値はインストーラーと同じディレクトリの .mst ファイルを参照します 。 ファイル名として必要な言語コードを使用します(例:1033.mst)。
- 中国語(zh-cn)2052
- 英語(en-us)1033
- フランス語(fr)1036
- ドイツ語(de)1031
- 日本語(ja)1041
- ポルトガル語(pt-br)1046
- スペイン語(es)1034
- /qn
- インストーラーがユーザーの操作なしで実行されることを指定します。
- serveraddress
- 組織の AX Server インストールが配置されているサーバーのホスト名。
- セキュリティ証明書のエラーが発生しないように接続を行うには、入力するホスト名が SSL セキュリティ証明書に指定されたホスト名と一致している必要があります。 ホスト名が不明な場合は、ACL GRC Analytics Exchange 管理者にお問い合わせください。
- ホスト名の代わりにサーバーの IP アドレスを入力することもできますが、セキュリティ証明書のエラーが発生するため、お勧めできません。
- WEBPORT
- 省略可能。 AX Server への接続に使用する HTTPS ポート。 このポートを指定しない場合は、443 が使用されます。
- INSTALLDIR
- AX Client アプリケーションのファイルの格納先となるインストール ディレクトリ。
- AX Client は、そのエンド ユーザーとするユーザーが書き込みアクセス許可を持っているフォルダーにインストールする必要があります。 デフォルトでは、Program Files フォルダーへの書き込みアクセス許可は、Administrators ユーザー グループに割り当てられているユーザーのみに付与されます。
- このファイル パスにスペースが含まれている場合は、パスを指定するのに二重引用符とエスケープ文字(\")を使用する必要があります。
- 例 パスとして C:\AX Client を使用するには、「\"C:\AX Client\"」と入力する必要があります。
- ログ
- 省略可能。 インストールの記録に使用するログ ファイルのパスおよびファイル名を指定します。 インストールを実行する前に、指定したログディレクトリが存在する必要があります。
- CUSTOM_CERTIFICATES
- 省略可能。 クライアント マシンの鍵ストア ファイルにインポートするセキュリティ証明書ファイルの絶対パス 証明書の詳細については、セキュリティ証明書を参照してください。
メモ
証明書が正常にインポートされたことを確認するには、鍵ストア ファイルまたはインストール ログ ファイルをチェックします。
- 引数は二重引用符で囲み、スペースはエスケープ文字(\")でエスケープする必要があります。 証明書ファイルが複数個ある場合は、セミコロンで区切ります。
- 例 CUSTOM_CERTIFICATES=\"C:\Temp\Cert1;C:\Program Files\MyCerts\Cert2\"
- 複数の証明書ファイルをインポートする場合は、各証明書ファイルのベース名が一意でなければなりません。 ファイル名が一意でなければならない理由は、AX Client インストーラーの鍵ストア内でファイル名が証明書の別名として使用されるためです。
- TRUST_SELFSIGNED
- 省略可能。 AX Server とともにインストールされたデフォルトの自己署名証明書を自動的に信頼するかどうかを指定します。
- 0 false(デフォルト値)
- 1 true
- 証明書の詳細については、セキュリティ証明書を参照してください。
サイレント インストールを実行
- インストーラー、ACLAX<バージョン>_Client_<エディション>.exe を実行し、セットアップ ウィザードの[ようこそ]ページにある[キャンセル]をクリックします。
- 管理者として次のいずれかを行うことで、OS のコマンド プロンプトを開きます。
- プロンプトで runas コマンドを実行します。
- Windows Explorer を使って、C:\windows\system32 サブフォルダーで cmd.exe を右クリックし、[管理者として実行]を選択します。
- インストーラーが格納されているディレクトリに移動し、以下のサイレント インストール コマンドのいずれかを実行します。
setup.exe
新規インストールの場合:
setup.exe /S /l"2052" /v"/qn SERVERADDRESS=AX Server 名 WEBPORT=AX Server のポート INSTALLDIR=パス /log パス TRUST_SELFSIGNED=1"
アップグレードの場合:
setup.exe /S /v/qn
このアップグレード インストールの構文では、前のインストールの設定が使用されます。
msiexec
新規インストールの場合:
msiexec /i "AXCoreClient.msi" TRANSFORMS=1033.mst /qn SERVERADDRESS=AX Server 名 WEBPORT=AX Server のポート INSTALLDIR=パス /log パス TRUST_SELFSIGNED=1
アップグレードの場合:
msiexec /i "AXCoreClient.msi" \qn