AX Server の PostgreSQL 用インストール

AX Server と PostgreSQL を同じ物理マシンにインストールします。

インストーラーのダウンロード

メモ

インストーラーのダウンロード ページでは、最新バージョンの Analytics Exchange が提供されています。 以前のバージョンのインストーラーを必要とする場合は、ACL サポートにお問い合わせいただき、同バージョンのインストーラーのコピーを入手してください。

  1. ACL Launchpad(www.highbond.com)にサインインし、Analytics Exchange をクリックします。

    サインイン手順の電子メールが notifications@highbond.com から御社の Analytics Exchange アカウント管理者に送信されます。 Launchpad アカウントにサインインできない場合は、御社 Analytics Exchange アカウント管理者または ACL サポートにサポートを依頼してください。

  2. ダウンロードするソフトウェア パッケージを選択してください]と名付けられたリストから、ダウンロードしたいインストーラーを選択します。

    メモ

    すべてのインストールされたアプリケーションは同じエディションを使用する必要があるため、適切なエディション(Unicode または非 Unicode)をダウンロードするようにしてください。

  3. ダウンロード<バージョン>]をクリックし、アプリケーションのインストールを予定しているコンピューター上にそのインストーラーを保存します。

PostgreSQL のインストール

注意

Windows Server 2012 R2 への Analytics Exchange のインストールを開始するには、Windows 更新プログラム、KB2919355 をインストールしておく必要があります。 この更新プログラムをインストールしないと、Analytics Exchange のインストールを正常に終了することはできません。

インストーラーを実行し、データベース構成を選択します。

  1. インストール パッケージをダブルクリックし、セキュリティ警告のダイアログ ボックスが表示された場合は、リストされた情報を確認して、[はい]をクリックします。
  2. セットアップ言語を選択し、[OK]をクリックします。
  3. セットアップの展開場所]ページで、インストール ファイルを展開するフォルダーを指定して、[インストール]をクリックします。

    ヒント

    [参照] をクリックしてフォルダーを選択するか、またはデフォルトの場所: (C:\Program Files (x86)\ACL Software\Installers\ACLAX<バージョン>_Server_<エディション>)をそのまま使用します。

  4. データベース エンジンに関するメッセージが含まれているダイアログ ボックスで、[はい]をクリックします。
  5. Analytics Exchange Server セットアップ オプション]ページで[PostgreSQL]を選択し、[インストール]をクリックします。
  6. はい]をクリックして PostgreSQL セットアップ ウィザードを実行します。
  7. 必須コンポーネントをインストールするよう求められた場合は、[インストール]をクリックし、必須コンポーネントがインストールされる間、しばらく待ちます。

    画面の指示に従い、必須コンポーネントのセットアップを実行します。

データベースの接続およびセキュリティの構成

  1. ようこそ]ページで[次へ]をクリックし、[使用許諾契約]ページで、"使用許諾契約の条項に同意します" を選択して、[次へ]をクリックします。
  2. インストール先フォルダー]ページで、PostgreSQL のデフォルトのインストール場所をそのまま使用するか、または[変更]をクリックしてその場所を変更します。続いて、[次へ]をクリックします。

    インストール場所を変更する場合は、指定するパスにスペースを含めないでください。

  3. Analytics Exchange PostgreSQL データベース サーバーの構成]ページで、[New Installation(新規インストール)]を選択し、[次へ]をクリックします。

    PostgreSQL データベース サーバーがインストールされます。続く AX Server の「インストール処理では、新しい Analytics Exchange データベースが作成されます。

  4. サービス構成]ページで次の情報を入力して、PostgreSQL データベース サービスを構成し、[次へ]をクリックします。
    フィールド説明
    アカウント名このサービスを実行する Windows ユーザー アカウントの名前。

    デフォルトのアカウント名 "postgres" を変更する理由がない限り、このデフォルトを使用してください。 このアカウントは、まだ存在しない場合には、ローカル ユーザー アカウントとして作成されます。 サーバーの管理者グループに属するアカウントは使用できません。 既存のアカウントを使用する場合は、必要なファイル システムのアクセス許可と "サービスとしてログオン" 権限がそのアカウントに割り当てられます。

    アカウント ドメイン

    ユーザー アカウントが属する Active Directory ドメインの名前。

    ローカル ユーザー アカウントを使用している場合は、デフォルト値のコンピューター名をそのまま使用します。

    アカウント パスワード

    ユーザー アカウントのパスワード。

    ユーザー アカウントが既に存在する場合は、正しいパスワードを入力する必要があります。 新しいアカウントをインストーラーで作成する場合は、使用したいパスワードを入力します。 このパスワードは、Windows オペレーティング システムによって強制されるパスワードの複雑さの要件を満たしている必要があります。 また、パスワードにはバックスラッシュ(\)やアポストロフィ(’)を使用しないでください。

    パスワードの確認 確認のためパスワードをもう一度入力します。
  5. このユーザー アカウントが存在しない場合は、[はい]をクリックしてアカウントを作成します。
  6. データベース構成]ページで次の情報を入力し、[次へ]をクリックします。
    フィールド説明
    ポート番号PostgreSQL との間の双方向通信に使用するポート番号。 デフォルトのポートは 5432 です。
    スーパー ユーザー名PostgreSQL のスーパー ユーザー アカウントの名前。 デフォルト値は postgres であり、これは変更できません。
    パスワード

    PostgreSQL のスーパー ユーザー アカウントのパスワード。 パスワードにはバックスラッシュ(\)やアポストロフィ(’)を使用しないでください。

    メモ

    セキュリティ上の理由により、PostgreSQL データベース サービスを実行する Windows ユーザー アカウントに使用したパスワードと同じパスワードは使用しないでください。

    パスワード(再入力)

    確認のためパスワードをもう一度入力します。

    メモ

    PostgreSQL のスーパー ユーザー アカウントの名前とパスワードは記録しておいてください。 これらは、AX Server 部分のインストールを行う際、Analytics Exchange データベースを作成するときに入力が必要になります。

    サービス アカウントの構成については、サービス アカウントの構成を参照してください。

  7. SSL 証明書情報]ページで、PostgreSQL と AX Server(および AX Exception がインストールされていればそれも)の間の HTTPS 接続を保護するために、次の情報を入力して自己署名セキュリティ証明書を作成し、[次へ]をクリックします。
    フィールド説明
    サーバー名データベース サーバーのホスト名。 例:ax.abc.com
    部門または部署名証明書の発行対象である部門または事業単位。 たとえば、「開発」と入力します。
    組織名あなたの会社または組織の名前。 例:ABC Corporation
    市区町村名あなたの会社または組織の所在地がある市区町村。 たとえば、「バンクーバー」と入力します。
    都道府県名あなたの会社または組織が所在する都道府県。 たとえば、「BC」(ブリティッシュ コロンビア州)と入力します。
    国コードあなたの会社または組織が所在する国の、2 文字から成る国コード。 たとえば、「CA」(カナダ)と入力します。
    パスワード6 文字以上のパスワードを入力します。
    パスワードの確認確認のためパスワードをもう一度入力します。

    この証明書の使用方法と構成オプションについては、セキュリティ証明書を参照してください。

  8. インストール]をクリックします。インストールが完了したら、[完了]をクリックします。

    PostgreSQL のインストールが完了すると、AX Server のインストール処理が自動的に開始されます。

AX Server のインストール

Analytics Exchange サービスの設定

  1. 必須コンポーネントをインストールするよう求められた場合は、[インストール]をクリックし、必須コンポーネントがインストールされる間、しばらく待ちます。

    画面の指示に従い、必須コンポーネントのセットアップを実行します。 必須コンポーネントをインストールした後で、コンピューターを再起動する必要が生じる場合があります。 コンピューターを再起動する必要がある場合は、インストーラーをダブルクリックしてから、適切な言語、インストール先、およびデータベース サーバーを選択して、インストールを続行します。

    メモ

    必須コンポーネントのインストール時に .NET Framework の利用規約への同意を求められる場合があります。 その場合に、利用規約ダイアログ ボックスが Analytics Exchange インストーラーのダイアログ ボックスの後ろに隠れることがあります。 .NET Framework のインストール時には、インストーラーが入力待ちになっていないかどうかを必ず確認してください。

  2. ようこそ]ページで[次へ]をクリックし、[使用許諾契約]ページで、"使用許諾契約の条項に同意します" を選択して、[次へ]をクリックします。
  3. インストール先フォルダーおよび設定]ページで、AX Server のアプリケーション ファイルをインストールする場所と、AX Server のデータを格納する場所を指定します。

    必要に応じて、[変更]をクリックしてデフォルトの場所の一方または両方を変更します。 指定するパスには、スペースを含めないでください。また、AX Server のデータ用に指定する場所には、利用可能なディスクの空き領域が十分にある必要があります。

    メモ

    AX Server のデータを専用のファイル サーバーやその他ネットワークの場所に格納したい場合は、インストールの完了後に共有フォルダーを設定する必要があります。 共有フォルダーは AX Server のインストーラーには指定できません。

  4. Analytics Exchange Connector ポート番号]パネルで、使用する AX Connector のポート番号を入力するか、またはデフォルト値の 10000 をそのまま使用します。

    AX Connector サービスの主な使用目的は、ACL Analytics から AX Server の ACL テーブルにアクセスすることです。

  5. ACL Analytics Exchange Tomcat サービス アカウント]パネルで次を実行します。
    1. アカウントのドメインとユーザー名を「ドメイン\ユーザー名」の形式で入力するか、または[参照]をクリックして必要なドメインとユーザー名を特定します。

      アカウント名を参照する場合は、使用可能なユーザー アカウントの適切な一覧がインストーラーに提示されるよう、最初に[ユーザー アカウントの参照]ダイアログ ボックスでドメイン名またはサーバー名を入力または選択します。

      メモ

      ローカル ユーザーアカウントを使った TomEE サービスの実行はサポートされていません。 これらのアカウントには、いくつかの ACL コマンドを実行するための十分な権限がありません。

    2. アカウントのパスワードを入力します。
    3. 次へ]をクリックします。
    4. Tomcat サービス アカウントに "サービスとしてログオン" 権限を付与するよう求められたら、[はい]、[OK]の順にクリックします。

    サービス アカウントを構成するオプションについては、サービス アカウントの構成を参照してください。

データベース接続設定の実行

  1. Analytics Exchange データベースの構成]ページで、必ず "PostgreSQL" を選択し、次のいずれかを実行します。
    • AX Server と PostgreSQL を同じ物理サーバーにインストールする場合は、[データベース通信を暗号化する]をオフにします。
    • AX Server と PostgreSQL を別々の物理サーバーにインストールする場合は、[データベース通信を暗号化する]をオンにして接続を暗号化します。

    ヒント

    暗号化によりパフォーマンスがやや低下するため、暗号化を有効化するのは、データベース サーバーとアプリケーション サーバーの間でのデータ転送を安全でないネットワークを介して行う場合だけにしてください。

  2. 接続文字列を構成するには、[Analytics Exchange データベース接続設定]ページに次の情報を入力します。
    フィールド説明
    データベース サーバー

    データベース サーバーが配置されているサーバーの IP アドレスまたはサーバー名。

    AX Server を PostgreSQL と同じ物理サーバーにインストールする場合には、デフォルト値の localhost を変更する理由がない限り、このデフォルト値を使用してください。

    ポートPostgreSQL データベースへの接続に使用するポート。 デフォルトのポートは 5432 です。
    スーパー ユーザーPostgreSQL のスーパー ユーザー アカウントの名前。 デフォルト値の postgres を変更する理由がない限り、このデフォルト値を使用してください。
    パスワードスーパー ユーザー アカウントのパスワード。
  3. Analytics Exchange データベースの新しい PostgreSQL ユーザー]パネルで次の情報を入力し、[次へ]をクリックします。
    • ユーザー名:Analytics Exchange データベースへのアクセスに使用する PostgreSQL データベース ユーザー アカウントの名前。 このユーザー アカウントは、インストーラーによりデータベース作成時に作成されます。
    • パスワード:PostgreSQL データベース ユーザー アカウントのパスワード。
    • パスワード(再入力):確認のため PostgreSQL データベース ユーザー アカウントのパスワードをもう一度入力します。

セキュリティおよび認証の構成

  1. Microsoft Active Directory 接続の詳細]ページで、[デフォルトのドメイン]テキスト ボックスの値が正しいことを確認し、正しくなければ正しい値を入力します。続いて[次へ]をクリックします。

    メモ

    エンド ユーザーがドメインを指定していないとき、フォーム ベース認証を使ってログインする場合のデフォルトのドメイン値は、エンド ユーザーが認証されるドメインです。 たとえば、エンド ユーザーがユーザー名として「jsmith」と入力した場合、デフォルトのドメインが ABC ならば、「abc\jsmith」と入力していることになります。

  2. ACL Analytics Exchange 認証]ページで、適切な認証方法を選択します。
    • フォーム ベース認証:ユーザーが Analytics Exchange を使って新しいセッションを開始するたびにユーザー名とパスワードを入力するようユーザーに求める場合は、このオプションを選択します。 セッションは、Web ブラウザーの新しいウィンドウが開くときや、AX Client が起動されるときに作成されます。
    • 統合 Windows 認証:Windows へのログインに使用するユーザー アカウントに基づいて、Analytics Exchange アプリケーションでユーザーをサイレント認証する場合は、このオプションを選択します。 構成された Active Directory ドメインに属するユーザー アカウントは、Analytics Exchange アプリケーションにアクセスするときに、ユーザー名とパスワードの情報を入力する必要がなくなります。

    認証オプションと必要な構成の詳細については、Analytics Exchange の認証を参照してください。

  3. 次のいずれかを行って AX Server 認証構成の詳細を指定し、[次へ]をクリックします。
    • フォーム ベース認証]を選択している場合は、AX Server がインストールされているサーバーのホスト名を指定します。 例:AX.ABC.COM
    • 統合 Windows 認証]を選択している場合は、次の情報を入力します。
      • ACL Analytics Exchange Server ホスト名:AX Server がインストールされているサーバーのホスト名を指定します。 例:AX.ABC.COM
      • Active Directory ドメイン – ユーザーの認証に使用する Active Directory ドメインを指定します。
      • Kerberos ドメイン コントローラー IP アドレス – 組織の Active Directory ドメイン コントローラーが配置されている IP アドレス
      • Kerberos サービス パスワード – Active Directory に作成されたサービス プリンシパル名(SPN)アカウントのパスワード
  4. 既存の SSL セキュリティ証明書がある場合は、[SSL 証明書情報]ページで次を実行します。
    1. 既存の鍵ストア ファイルを使用する]を選択し、コンピューター上の鍵ストア ファイルを参照します。
    2. 鍵ストア パスワード]に鍵ストアの既存のパスワードを入力します。
  5. SSL 証明書情報]ページに次の情報を入力し、[次へ]をクリックします。
    フィールド説明
    サーバー名データベース サーバーのホスト名。 例:ax.abc.com
    部門または部署名証明書の発行対象である部門または事業単位。 たとえば、「開発」と入力します。
    組織名あなたの会社または組織の名前。 例:ABC Corporation
    市区町村名あなたの会社または組織の所在地がある市区町村。 たとえば、「バンクーバー」と入力します。
    都道府県名あなたの会社または組織が所在する都道府県。 たとえば、「BC」(ブリティッシュ コロンビア州)と入力します。
    国コードあなたの会社または組織が所在する国の、2 文字から成る国コード。 たとえば、「CA」(カナダ)と入力します。
    鍵ストア パスワード

    6 文字以上のパスワードを入力します。

    メモ

    既存の鍵ストア ファイルを使用する場合は、[鍵ストア パスワード]テキスト ボックスのこのインスタンスは無効になります。

    秘密鍵パスワード同じパスワードを再入力します。 [鍵ストア パスワード]の値と[秘密鍵パスワード]の値は同じである必要があります。

    この証明書の使用方法と構成オプションについては、セキュリティ証明書を参照してください。

  6. Tomcat コンソールのユーザー名とパスワードの入力]ページで次の情報を入力し、[次へ]をクリックします。
    • ユーザー名:Tomcat Web アプリケーション マネージャおよび AX Server Configuration のアクセスと管理に使用するユーザー名を入力します
    • パスワード:ユーザー名のパスワードを入力します
    • パスワードの確認入力:確認のためパスワードをもう一度入力します

インストールの完了

  1. インストール]をクリックします。

    メモ

    TomEE アプリケーション サーバーが完全に動作するようになってインストール処理が完了するまでに、約 1 分間待機する必要があります。 この間、コマンド ウィンドウが断続的に表示される場合があります。 このため、インストールをキャンセルしないでください。

  2. インストール処理が完了したら、[完了]をクリックし、インストーラーを終了します。

インストーラーが完了すると、デフォルトの Web ブラウザーで AX Server Configuration Web アプリケーションが開始されます。 AX Server を完全に機能させるには、この Web アプリケーションでインストール後の作業を行う必要があります。 詳細については、インストール後の作業を参照してください。

メモ

Web ブラウザーで、AX Server Configuration Web アプリケーションがエラーを表示した場合は、2~3 分待ってからページを再度読み込んでください。 サーバーのハードウェアによっては、必要なサービスが完全に機能するまでに数分かかる場合があります。

インストール後の作業をすべて完了する前に AX Server Configuration Web アプリケーションを閉じた場合でも、Web ブラウザーでこの Web アプリケーションに再度アクセスすることができます。 デフォルトの場所は https://<サーバー名>/aclconfig です。ここで、<サーバー名> は AX Server のホスト名または IP アドレスです。 たとえば、https://axserver.acl.com/aclconfig と指定します。