サービス アカウントの構成

AX Server は、ACL Analytics Exchange サービス、Analytics Exchange Connector、および Analytics Exchange データベースの 3 つの Windows サービスを使用して、ほとんどのアプリケーション機能を実行します。

サービス名

サービスの表示名

サービス名

ACL Analytics Exchange Service

TomEE

Analytics Exchange Connector

AXConnector

Analytics Exchange Database

(PostgreSQL データベースのみを使用する AX Server のインストール)

ACL_AXDatabase

ACL Analytics Exchange Service

ACL Analytics Exchange Service は、AX Server と、構成する各 AX Engine Node 上にインストールされます。

ACL Analytics Exchange Service ユーザー アカウント

ACL Analytics Exchange Service を実行するためのユーザー アカウントを割り当てるには、次のいずれかを実行する必要があります。

  • 既存のドメイン アカウントの選択
  • 新しいドメイン アカウントの作成

メモ

ローカル ユーザーアカウントを使った TomEE サービスの実行はサポートされていません。これらのアカウントには、いくつかの Analytics コマンドを実行するための十分な権限がありません。

ディレクトリに対してサービス アカウントが持つアクセス許可

選択するユーザー アカウントには、ACL ディレクトリへのフル コントロールのアクセス許可を付与しておく必要があります。

ACL ディレクトリ以外にデータ ディレクトリアーカイブおよび復元データ ディレクトリをも指定する場合は、それらのディレクトリへのフル コントロールのアクセス許可もそのユーザー アカウントに付与しておく必要があります。

メモ

AX Server インストーラーは、サーバーを実行するための、サーバー上の必要なローカルのアクセス許可を割り当てます。ただし、フォルダーが別のサーバーにある場合や、指定されたフォルダーへのアクセス権をユーザー アカウントがデフォルトで持っていない場合には、アクセス許可を手動で設定する必要があります。

ACL Analytics Exchange Service の複数のインスタンス向けのユーザー アカウント

異なるサーバー上で動作する複数の ACL Analytics Exchange Service インスタンスをインストールする場合には、インストールを実行する前に、サービスの実行および AX Server データへのアクセスに必要な権限を持つドメイン アカウントを作成する必要があります。

各インストール時に、そのアカウントを指定して ACL Analytics Exchange Service を実行してください。

Direct Link のある ACL Analytics Exchange Service のユーザー アカウント

AX Server または AX Engine Node のインスタンスをホストするマシンが Direct Link をインストールしている場合は、ユーザー アカウントには次の実行可能ファイルを実行するアクセス許可がある必要があります。

  • saplogon.exe
  • sapgui.exe

メモ

これらの実行可能ファイルを実行するアクセス許可がない場合は、Direct Link コマンドを含むアナリティクスは失敗します。実行可能ファイルが含まれるフォルダーへのフル コントロールのアクセス許可を割り当てることができます。デフォルトでは、実行可能ファイルは C:\Program Files\SAP\FrontEnd\SAPgui にあります。

Analytics Exchange Connector

AX Server インストーラーは、ローカル システム アカウントを使用するように Analytics Exchange Connector サービスを設定します。このデフォルトの構成を使用することをお勧めします。

Analytics Exchange Database

PostgreSQL のセットアップ ウィザードにより、Analytics Exchange Database サービスが設定されるとともに、このサービスの実行に必要な、サーバーのローカル アクセス許可が設定されます。

インストール時に次を行うことができます。

  • サーバーにある既存のローカル ユーザー アカウントの使用
  • インストーラーによる新しいローカル ユーザー アカウントの作成
  • ドメイン アカウントの指定

デフォルトでは、PostgreSQL ユーザー アカウントが属しているグループに対し、データベースを制御するプログラム(pg_ctl.exe)のアクセス許可が付与されますが、このプログラムのアクセス許可は、データベース サービスを実行する特定のアカウントのみに制限することもできます。

メモ

組み込みのローカル システム アカウントでサービスを実行することはできません。これは、データーベース サーバーが必要とするネットワーク リソースへのアクセス許可がローカル システム アカウントにないためです。

Analytics Exchange Database サービスは、PostgreSQL がインストールされているサーバーにインストールされます。また、このサービスは、PostgreSQL がデータベース サーバーとして使用される場合にのみ存在します。

Analytics Exchange 14.1 サーバー管理者ガイド