世界各国の ERP データの地域ごとの分離
ライブラリを使って、世界各国のデータを地域のテーブルに分離することで、それらのデータのインポートを管理し、分析対象として準備します。次に、地域分析のためにリンクされたテーブルを作業ディレクトリのフォルダーに配信し、各地域に割り当てられているユーザーにそれらのフォルダーへのアクセス許可を与えます。
メモ
このトピックでは、AX Server で可能な多くの構成のうち、1 つを示します。特定のビジネス ケースを構成するための補足のサポート情報については、Galvanize の御社担当者までお問い合わせください。
シナリオ
組織で、世界の複数の地域をカバーする運用 ERP システムを使用するとします。継続的モニタリング プロジェクトの一環として、世界各国の ERP データを Analytics Exchange にインポートし、地域ごとに分離して、地域の監査人がデータを分析できるようにします。
プロセス
AX Server での処理
世界各国のデータのインポート
まず、ERP システム内の各国データをインポートして AX Server の単一テーブルに書き込むアナリティクスを作成します。このアナリティクス ジョブが完了すると、各国データを次の下位テーブルに持つ安全な中央テーブルが作成されます。
- global_invoices
- global_vendors
地域データの準備
続いて、global_invoices および global_vendors テーブルから地域のレコードを読み取ってライブラリの特定のテーブルに抽出するアナリティクス スクリプトを使用し、分離したデータを準備します。
- region_1_invoices
- region_1_vendors
- region_2_invoices
- region_2_vendors
- region_3_invoices
- region_3_vendors
作業ディレクトリへのリンクされたテーブルの作成
分離した地域データがライブラリに作成されたら、地域フォルダー内のリンクされたテーブルをコピーして、作業ディレクトリに貼り付けることができます。これにより、インポートを実行してアナリティクスを準備するたびに、分離された地域データの更新に合わせて、リンクされているデータ テーブルも更新されます。
地域データの分析
作業ディレクトリを作成し、ERP データを階層化、分離したら、各地域の該当ユーザーに読み取り専用アクセス許可や完全なアクセス許可を付与できます。アクセス許可を付与されたユーザーは、分析を行うために地域データに対してスクリプトを実行できるようになります。