テーブルによるデータへのアクセス
テーブルは、関連するソース データ ファイルに含まれる生データを記述したオブジェクトです。AX Server のテーブルは、Analytics のテーブル レイアウトと同じです。
Server Explorer でのテーブルの検索
AX Server では、テーブルはフォルダー内に格納されます。テーブルには、その他のフォルダー項目と同様に、Server Explorer からアクセスすることができます。
メモ
テーブルを表す Server Explorer のアイコンは、テーブル タイプによって異なります。詳細については、テーブル アイコンとテーブル タイプを参照してください。
テーブルの使用方法
テーブル メタデータ
テーブルでは、次のメタデータを使って、関連するソース データ ファイル内の未処理データについて、構造化された解釈が作成されます。
- フィールド名
- フィールド長
- フィールドのデータ型
- フィールドの位置
テーブルによるデータへのアクセス
アナリティクスを記述する際、スクリプト内でテーブルを使って関連ソース ファイルのデータにアクセスします。
例
操作する必要のある 2 つのフィールド、Customer_Number と Trans_Amount が含まれる、Ar というテーブルがあるとします。OPEN コマンドを使って操作対象のテーブルを選択します。次に、SUMMARIZE コマンドを使って、操作対象フィールドのデータを処理します。
OPEN Ar SUMMARIZE ON Customer_Number SUBTOTAL Trans_Amount TO "Customer_total.FIL" PRESORT
抽出してデータ フォルダー内のテーブルに追加する
アナリティクス スクリプトを実行する際、抽出したデータをデータ フォルダー内の既存のテーブルに追加することはできません。代わりに、次のようにする必要があります。
- スクリプトの実行時に、抽出したデータの追加先となる一時テーブルを作成する。
- 既存のデータを一時テーブルに抽出する。
- 新しいレコードを抽出し、一時テーブルに追加する。
- スクリプトの最後で、一時テーブルのレコード(既存のレコードと新しいレコード)をデータ フォルダー内のテーブルに抽出する。
これにより、データ テーブルの内容が一時テーブルからの既存のレコードと新規のレコードで上書きされます。
COMMENT 既存のテーブルのデータを使用して一時テーブルを作成します OPEN T_Existing_Data_Table EXTRACT RECORD TO T_Temp_Table COMMENT 新しいデータを一時テーブルに抽出して追加 OPEN T_New_Data EXTRACT RECORD TO T_Temp_Table APPEND COMMENT 一時テーブルの内容をデータテーブルに書き込む OPEN T_Temp_Table EXTRACT RECORD TO T_Existing_Data_Table
テーブル タイプ
AX Server では 5 つのテーブル タイプがサポートされています。スタンドアロン テーブルは、他の分化した 4 つのテーブルの基礎となります。
- スタンドアロン テーブルAnalytics で表示される基本的なテーブル レイアウト
- マスター テーブル1 つまたは複数のリンクされたテーブルからリンクされるスタンドアロン テーブル
- リンクされたテーブル1 つのマスター テーブルにリンクする、ショートカットのテーブル
- 共有テーブルソース データ ファイルを他の 1 つまたは複数のテーブルと共有するスタンドアロン テーブル
- サーバー テーブルAX Server 内のソース データ ファイルにリンクする、Analytics 内のテーブル レイアウト
レイアウト
レイアウトを作成するには、テーブルとその元となるデータとの関連付けを解除します。レイアウトとは、元となるソース データ ファイルのないテーブル レイアウトのことで、アナリティクス スクリプトで操作できます。