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Analytics Exchange の概要

さまざまなコンポーネント、および Analytics Exchange を構成する部分の概要を得るには、このクイック スタートを使用します。サーバーサイドの管理部分と、中核的な機能のアクセスに使用するクライアントサイドのアプリケーションがあります。

メモ

このクイック スタートを完了するために必要な、前提となる構成またはインストールはありません。ただし、異なる Analytics Exchange のコンポーネントにアクセスしたい場合は、AX Server および AX Client をインストールしておくと役立ちます。

Analytics Exchange とは

Analytics Exchange は、安全で、迅速、かつ自動化されたサーバー環境で ACL Analytics の機能を拡張するために使用できるプラットフォームです。Analytics Exchange を使うことで、ACL Analytics プロジェクトをサーバーにインポートするほか、分析をスケジュールし、定期的に実行できます。

構成内容

Analytics Exchange はクライアントサーバー モデルを使用します。毎日使用する ACL Client アプリケ―ションは、 AX Server と呼ばれる単一のサーバーに接続し、機能とデータ ストレージにおいてこのサーバーに依存しています。

ヒント

サーバーはクライアント アプリケーションに機能を提供するコンピューター プログラムです。

サーバーサイド コンポーネント

コンポーネント ノート アクセス方法
AX Server

説明 Analytics Exchange はその中核的なサーバーとして AX Server を使用します。

目的 この Windows サービスは、Analytics Exchange のインストールでクライアント アプリケーションによって行われたすべての要求を処理します。

Analytics Exchange 管理者は、導入の一環としてこのコンポーネントをインストール、構成し、そこで AX Client または AX Web Client を使用してサーバーにアクセスするために必要な接続の詳細をユーザーに提供します。

 AX Server はコンピューターにインストールされており、一般には直接アクセスすることはありません。代わりに AX Server にアクセスするには、AX Server 構成 Web アプリケーション、および Analytics Exchange クライアント アプリケーションを使用します。
AX Server 構成

説明 Analytics Exchange 管理者は、Server 構成 Web アプリケ―ションにアクセスして AX Server を管理します。

目的 このアプリケーションは AX Server の構成において中央のロケーションを提供します。

Analytics Exchange 管理者はこのアプリケーションを使用し、サーバー環境における構成の設定を変更します。

 Web ブラウザーのアドレス バーに https://<サーバー名>/aclconfig

と入力します。
他のコンポーネント

AX Engine Node（任意） サーバーサイドの環境に追加可能な任意のコンポーネント。インストールされる各 AX Engine Node は AX Server とは異なるマシンにインストールされ、AX Server で実行するジョブを処理します。

データベース サーバー AX Server は、メタデータを格納するデータベース サーバーを使用します。サポートされているデータベース サーバーは 2 つあります。

  • PostgreSQL
  • Oracle

クライアントサイド コンポーネント

コンポーネント ノート アクセス方法
AX Client

説明 AX Client は、クライアントとして AX Server に接続するデスクトップ型 Windows アプリケーションです。

目的 このクライアントは、コア ユーザーと管理者向けです。これにより、AX Server のユーザーに加え、アナリティクスのスクリプト、データを管理できます。

 ACL Launchpad から AX Client インストーラーをダウンロードし、ローカル コンピューターにこのクライアントをインストールします。
AX Web Client

説明 AX Client は、クライアントとして AX Server に接続する Web アプリケーションです。

目的 アナリティクスのスクリプトを実行し、結果データで作業する、技術スペシャリストでない方、および管理者でない方がこのクライアントを使用します。

メモ

AX Web Client のように、Results Manager を使用して、アナリティクスの結果で作業することができます。このオプションは、クラウド環境の規模の大きいチームが作業するのに適しています。Results Manager は、改善ワークフローの追加的な機能も提供します。詳細については、Results Manager へのデータ エクスポートの自動化を参照してください。

Web ブラウザーのアドレス バーに「https://<サーバー名>/aclax」と入力します。
ACL Analytics

説明 ACL Analytics は、Windows オペレーティング システムにローカルで実行する、中核的な ACL データ分析アプリケーションです。

目標 データを分析する ACL スクリプトを作成するためにこのアプリケーションを使用します。

ACL Analytics のアナリティクスのスクリプトを使ってプロジェクトを作成したら、AX Client を使用して AX Server にプロジェクトをアップロードし、自動化された安全な環境で実行します。

 ACL Launchpad から ACLAnalytics インストーラーをダウンロードし、ローカル コンピューターにこのクライアントをインストールします。

動作

サーバーサイド管理セットアップが完了したら、Analytics Exchange のさまざまなクライアント コンポーネントは、連携して ACL スクリプトの実行を自動化し、さらなる結果分析用のツールを提供します。

例

Acme 社は、監査部門が実行する月次の分析を自動化するために、Analytics Exchange を使用することに決めました。同社は社内の Analytics Exchange 管理者を 1 名指名し、AX プラットフォームで作業する 2 つの運用グループを作成します。

Analytics Exchange のインストールとセットアップ

Analytics Exchange 管理者の John は、https://axserver.acme.com にあるサーバーの PostgreSQL データベースで AX Server をインストールします。

このインストールが完了すると、John は https://axserver.acme.com/aclconfig に進み、AX Server 構成 Web アプリケーションを使用してインストール後のセットアップを実行します。

ユーザーの追加

AX Client のインストールを使用して、John は次のことを実行します。

  1. axserver.acme.com に接続する。
  2. アナリティクスのスクリプトの開発とスケジュールに責任を負うユーザーを追加する。
  3. レポート チームのメンバーに AX Web Client へのアクセス権を付与する。

アナリティクスのスクリプトのインポートおよびスケジュール

スクリプトの開発者の一人、Joanne は、ACL Analytics と並行して自身のコンピューターに AX Client をインストールし、自身の AX Client を axserver.acme.com に接続します。

Joanne は ACL Analytics を使用して、AX Server で使用することを目的とした新しいプロジェクトを作成します。このプロジェクトで、データのインポートと分析を行うアナリティクスのスクリプトを構築します。

Joanne は AX Client を使用して、このプロジェクトを AX Server にインポートし、月次で実行するようスクリプトをスケジュールします。スクリプトは、実行する分析に基づき、結果テーブルを作成します。

結果の視覚化

レポート グループは、スクリプトの結果テーブルに基づき、データの視覚化を作成するために AX Web Client を使用します。毎月、結果テーブルで傾向を特定できるように視覚化をレビューします。