クイック スタート > アナリティクス開発ライフサイクルの管理

アナリティクス開発ライフサイクルの管理

アナリティクス スクリプトの開発、テスト、配置を管理するには、アプリケーションのアクセス許可を使用します。開発と運用向けに指定されたコレクションを使って、職務分掌を統制し、アナリティクスの開発者が運用環境にアクセスできないようにするとともに、アナリティクスのエンドユーザーをテスト環境から隔絶したままにすることができます。

メモ

このトピックでは、AX Server で可能な多くの構成のうち、1 つを示します。特定のビジネス ケースを構成するための補足のサポート情報については、ACL 販売代理店までお問い合わせください。

シナリオ

組織で、インポート アナリティクスをメンテナンスして、運用データベース内のデータを継続的モニタリングのために Analytics Exchange にインポートするとします。時間の経過とともに、アナリティクス開発者はこれらのアナリティクスをメンテナンスし、改善する必要が生じます。

処理

AX Server での処理

アナリティクスの開発

開発コレクションの作成

"Import Analytic Development"(アナリティクス開発のインポート)というライブラリ コレクションを作成します。このコレクションには、テストおよび開発のフェーズにあるアナリティクスを格納します。実行されるこのコレクション内のすべてのジョブは、ステージング データベース インスタンスにアクセスし、運用データからは隔離されています。

開発コレクションへのアクセス許可のアナリティクス開発者への付与

開発コレクションを作成したので、アナリティクス開発者にこのコレクションへの完全なアクセス許可を与えます。開発者はこのコレクションにアナリティクスをインポートし、データベースのステージング インスタンスに対してジョブを実行して、インポート スクリプトに行ったすべての変更をテストします。

開発コレクションでのテスト

開発が開発コレクションに進んだら、組織のデータベースのステージング/テスト インスタンスに対してアナリティクスをテストします。運用接続とステージング/テスト接続で別々の資格情報が使用されるように、2 つのパラメーター セットを管理します。

メモ

運用データベースと同じ資格情報をステージング データベースで使用しないことをお勧めします。これにより、テストで運用データに誤ってアクセスされることがなくなります。

テストが運用データから隔離したうえで行われるように、テストの資格情報を開発者に配布します。

運用環境に配置する

開発フェーズとテスト フェーズが完了したら、インポート アナリティクスを運用データベースに対して実行するためにそれを配置する場所が必要になります。

"Import Analytic Production"(インポート アナリティクスの運用)というライブラリ コレクションを作成し、管理ユーザーのみがこの運用アナリティクスにアクセスできるようにします。

運用でのアナリティクスのスケジュールと実行

最後に、開発コレクションにあるテスト済みのアナリティクスをコピーし、運用コレクションに貼り付けて配置します。これで、運用データベースの資格情報を使って、運用データに対してジョブを実行するようにスケジュールできます。アナリティクスは開発環境からは完全に隔離されています。

この時点において、開発とテストは引き続き開発コレクション内で行うことができ、以降の配置も同じように処理されます。