Python の Analytics 連携用設定

Analytics で動作するように Python を設定するには、互換バージョンの Python をインストールし、実行可能ファイルをシステムの PATH 環境変数に追加する必要があります。ACLPYTHONDLL および PYTHONPATH システム環境変数を設定する必要もあります。

機能の仕組み

Python スクリプトを実行するには、Analytics では Python 実行可能ファイルを呼び出し、実行を指示するスクリプトを見つけられる必要があります。Analytics では、Python を探すには PATH 環境変数を使用し、スクリプトを探すには PYTHONPATH 環境変数を使用します。

Python バージョン 3.3.x(32 ビット)以降のインストール

  1. Python ダウンロード ページ]から、特定のバージョンの Python をお使いのコンピューターにダウンロードします。

    メモ

    Python 3.5 のご利用をお勧めします。Analytics と正しく連携することがテストで検証されているためです。3.3.x 以降のバージョンの Python も Analytics と連携するはずですが、3.5 以外のバージョンは必ずしもすべての分野で連携するとは保証されていません。

  2. お使いのマシンでインストーラーをダブルクリックします。
  3. インストーラーで、[Python バージョン番号の PATH への追加]を選択します。
  4. インストール]をクリックし、画面の説明に従います。
  5. Analytics から Python スクリプトを実行する前に、マシンを再起動します。

ACLPYTHONDLL および PYTHONPATH 環境変数の設定

  1. お使いの Windows オペレーティング システムに、Python スクリプトを格納する 1 つまたは複数のフォルダーを作成します。

    C:\python_scripts

  2. お使いの Windows オペレーティング システムから、[システムのプロパティ]ダイアログ ボックスを開き、[環境変数]をクリックします。
  3. システム変数]セクションで、[新規]をクリックし、次の変数を入力します。
    変数名変数値
    PYTHONPATH Python スクリプトを格納するために作成したフォルダーへの絶対パス。複数のフォルダーのパスをセミコロンで区切ります。C:\python_scripts;C:\dev;C:\tmp
    ACLPYTHONDLLACL

    Analytics と一緒に使用する、Python インストール フォルダー内の Python DLL ファイルの絶対パスとファイル名。

    Python 3.3.x を使用する場合は、次の制限が適用されます。

    • ヨーロッパ向けのプラットフォームのパスで Unicode 文字がサポートされません。
    • アジア向けのプラットフォームのパスで拡張文字がサポートされません。

    メモ

    Python により、この DLL はインストール フォルダーでなくシステム フォルダー(c:\windows\system32\python33.dll)に追加されます。システム フォルダーからインストール フォルダーにこの DLL をコピーし、変数値として使用することで、この DLL に Analytics がアクセスできるようにします。

    また、インストール フォルダーに読み取り専用設定があれば、その解除も必要です。

    この値を設定しない場合は、 Analytics により、サポートされているデフォルトのバージョン、3.5.x DLL python35.dll

    .c:\python_install\python33.dll
    が使用されます。
  4. 変数を保存するには、[OK]をクリックして、[システムのプロパティ]ダイアログ ボックスで[OK]をクリックします。

Analytics の Python 関数における Python の使用

Analytics から、お使いの PYTHONPATH に存在するスクリプトの関数を呼び出すには、Analytics の Python 関数を使用します。

メモ

Python スクリプトに編集を行う場合は、Analytics プロジェクトでビューを更新し、最新バージョンの Python スクリプトを使用する必要があります。ビューを更新する最も簡単な方法は、操作中のテーブルを閉じてから、もう一度開くことです。

ACL のスクリプト作成ガイド 14.1