関数

関数とは、一定数のパラメーターを入力とし、単一の値を返す組み込みルーチンです。関数を使用することで、コマンド内で使用する変数や、フィールド値を操作できます。

メモ

関数は、フィールド データを変更せず、入力としてフィールド データまたは変数を使用するアルゴリズムまたは計算に基づいて、新しい値を生成して返します。関数が返す値をコマンドの入力として使用します。

関数構文

関数は、関数名で始まり、そのすぐ後に左かっこ、関数に引数として渡される 0 個以上の値をカンマで区切ったリスト、右かっこと続きます。

BETWEEN(, 最小値, 最大値) 関数は 3 つの引数を取り、値が最小値から最大値までの範囲内であれば True を返し、範囲外であれば False を返します。

  • – テストする式またはフィールド
  • 最小値 – 範囲の最小値
  • 最大値 – 範囲の最大値
BETWEEN(amount, 500, 5000)

関数の引数

関数の引数とは、その関数に渡される特定の入力値のことです。

関数の引数は引数リストを介して関数に渡されます。引数リストは、リテラル値、変数および、パラメーターのデータ型の値として評価される式をカンマで区切ったリストです。データ型の操作の詳細については、データ型を参照してください。

メモ

プロジェクトでヨーロッパの数値書式を使用する場合、または複数のリージョンで互換性のあるスクリプトを作成する場合、符号付き数値を渡すのでなければ、カンマでなく空白文字で関数の引数を区切ってください。符合付き数値を受け入れる関数を使用するには、明示的な区切り文字が必要です。

関数とコマンド

コマンドと関数の違いは微妙ですが、この違いは ACLScript を使用する場合には重大な意味を持ちます。

関数 コマンド
入力としてフィールド、値、またはレコードを使用し、新しい値を生成して、それを返します。 入力としてテーブルを使用し、新しいレコードおよびテーブルを生成します。
式、演算フィールド、コマンド パラメーター値、変数、フィルターの中で使用され、コマンドの実行を支援、変更します。 データの分析およびインポート、ならびに結果の生成に使用されます。
スクリプト内で独立したステップになることはできません。 スクリプト内で独立したステップになることができます。
ACL のスクリプト作成ガイド 14.1