AGE コマンド
日付または日付時刻フィールドの値に基づいて、レコードを年齢調べ間隔でグループ化します。各期間のレコード数をカウントし、指定した数値フィールドの小計を期間ごとに求めます。
構文
AGE <ON> 日付フィールド <CUTOFF 締切日> <INTERVAL 日 <,...n>> <SUPPRESS> <SUBTOTAL 数値フィールド <...n>|SUBTOTAL ALL> <IF テスト> <WHILE テスト> <FIRST 範囲|NEXT 範囲> <TO SCREEN|ファイル名|GRAPH|PRINT> <KEY 内訳フィールド> <HEADER ヘッダーテキスト> <FOOTER フッターテキスト> <APPEND> <LOCAL> <STATISTICS>
パラメーター
名前 | 説明 |
---|---|
ON 日付フィールド |
年齢調べに用いる日付時刻フィールドまたは式の名前。 日付時刻フィールドを対象として年齢調べを行うことはできますが、日付時刻値の日付部分しか考慮されません。時刻部分は無視されます。時刻データだけで年齢調べを行うことはできません。 |
CUTOFF 締切日 省略可能 |
日付フィールドの値と比較される日付。 締切日は、日付フィールドの形式に関係なく、引用符で囲まれていない YYMMDD または YYYYMMDD の形式で指定する必要があります。例:CUTOFF 20141231 締切日を省略した場合は、締切日として、現在のシステム日付が使用されます。 |
INTERVAL 日数 <,...n> 省略可能 |
年齢調べ間隔の計算で使用する日付の間隔(つまり、日数)。 日数は、締切日から過去に遡る各年齢調べ間隔の始まりを表します。
間隔は、引用符で囲まれていないカンマ区切りの文字列値として指定する必要があります。 INTERVAL 0,90,180,270,365 デフォルトの年齢調べ間隔は "0"、"30"、"60"、"90"、"120"、"10,000" 日です。10,000 日の期間は、無効と思われる日付が入っているレコードを分離するために使用されます。 必要に応じて、ほかの内部年齢調べレポートを反映するように、日付の間隔をカスタマイズすることができます。 |
SUPPRESS 省略可能 |
指定した年齢調べ間隔に該当しない日付をコマンドの出力から除外します。 |
SUBTOTAL 数値フィールド <...n> | SUBTOTAL ALL 省略可能 |
グループごとに小計を計算する 1 つ以上の数値フィールドまたは式。 複数のフィールドはスペースで区切る必要があります。テーブル内のすべての数値フィールドについて小計を求める場合は ALL を指定します。 |
IF テスト 省略可能 |
各レコードを処理するために真である必要がある条件式。コマンドは、その条件を満たすレコードに対してのみ実行されます。 メモ IF パラメーターは、任意の範囲パラメーター(WHILE、FIRST、NEXT)が適用された後に、テーブルに残るレコードに対してのみ評価されます。 |
WHILE テスト 省略可能 |
各レコードを処理するために真である必要がある条件式。条件が false と評価するか、テーブルの最後に達したら、コマンドは実行を中止します。 メモ WHILE を FIRST または NEXT とともに使用する場合は、1 つの制限に達するとすぐに、レコードの処理が停止します。 |
FIRST 範囲 | NEXT 範囲 省略可能 |
処理するレコード数:
範囲は処理するレコード数を指定します。 FIRST と NEXT を省略すると、すべてのレコードがデフォルトで処理されます。 |
TO SCREEN | ファイル名 | GRAPH | PRINT |
コマンドの結果を送信する場所:
|
KEY ブレークフィールド 省略可能 |
小計計算をグループ化するフィールドまたは式。ブレーク フィールドの値が変わるたびに、小計が計算されます。 ブレークフィールドは、文字フィールドか式である必要があります。指定できるフィールドは 1 つだけですが、1 つ以上のフィールドを含んでいる式を使用することができます。 |
HEADER ヘッダーテキスト 省略可能 |
レポートの各ページの最上部に挿入されるテキスト。 ヘッダーテキストは引用符で囲んだ文字列として指定する必要があります。この値は、Analytics のシステム変数である HEADER の値よりも優先されます。 |
FOOTER フッターテキスト 省略可能 |
レポートの各ページの最下部に挿入されるテキスト。 フッターテキストは引用符で囲んだ文字列として指定する必要があります。この値は、Analytics のシステム変数である FOOTER の値よりも優先されます。 |
APPEND 省略可能 |
コマンドの出力を既存ファイルに上書きしないで、そのファイルの末尾に追加します。 メモ コマンドの出力と既存のファイルの構造が同一であるようにする必要があります。
出力は、既存ファイルとの間でファイル構造が違っている場合でも、Analytics によって既存ファイルに追加されます。出力と既存のファイルの構造が一致しない場合は、データが混在、不足、不正確になります。 |
LOCAL 省略可能 |
Analytics プロジェクトと同じ場所に出力ファイルを保存します。 メモ Analytics テーブルである出力ファイルを含むサーバー テーブルに対してコマンドを実行するときにのみ適用されます。 |
STATISTICS 省略可能 |
メモ SUBTOTAL も指定されていない場合は使用できません。 すべての SUBTOTAL フィールドの平均値、最小値、および最大値を計算します。 |
例
小計された金額がある請求書の年齢調べ
Invoice_Date(請求日)フィールドに基づいて Ar(売掛金)テーブルの年齢調べを行い、Invoice_Amount(請求金額)フィールドの小計を求めたいとします。
請求書は以下の 30 日の期間によってグループ化されます。
- 締切日からその 29 日前まで
- 締切日の 30 日前から 59 日前まで
- といった具合です。
次のコマンドにより、各期間の未払い請求金額の合計が出力されます。
OPEN Ar AGE ON Invoice_Date CUTOFF 20141231 INTERVAL 0,30,60,90,120,10000 SUBTOTAL Invoice_Amount TO SCREEN
備考
メモ
このコマンドの動作の詳細については、Analytics のヘルプを参照してください。
年齢調べ間隔
AGE コマンドは、日付または日付時刻フィールドに基づいて、レコードを年齢調べ間隔でグループ化します。出力結果には、期間ごとに 1 つのレコードが含まれ、各レコードには、ソース テーブル内でその期間に該当するレコードの数が含まれます。
間隔測定
年齢調べ間隔は、現在のシステム日付、あるいは会計年度末の日付など、指定した締切日から過去に遡る日数の間隔に基づきます。
将来の期間
日付の間隔に負の値を入力することによって、締切日より後の年齢調べ間隔を作成することができます。たとえば、次のコマンドでは、締切日から経過する年齢調べの間隔(マイナスの年齢調べ間隔)と、締切日から遡る年齢調べの間隔が作成されます。
INTERVAL -60,-30,0,30,60,90
この手法でさまざまな時点を使用すれば、テーブル内の全レコードの日付を含んだ日付プロファイルを作成することができます。
一般的な用途
年齢調べは、販売傾向の評価、取扱量の調査、未払い日数による請求書のグループ化などでよく使用されます。
Analytics は、指定された年齢調べ間隔に該当しない日付用として、1 つまたは 2 つの追加年齢調べ間隔を自動的に作成します。ただし、これは SUPPRESS を使用していないことを前提とします。