DISPLAY コマンド

指定された Analytics 項目タイプの情報を表示します。式の結果、または関数の出力も表示できます。

構文とパラメーター

構文

目的

DISPLAY

フィールド定義を表示し、現在アクティブな Analytics テーブルの関連付けられた子テーブルを表示する

DISPLAY OPEN

開いている Analytics のテーブルおよびプロジェクト ファイルの一覧を表示する

  • Analytics のテーブルは、テーブル レイアウトの名前ではなく、ソース データ ファイルの名前として表示されます。

  • 複数テーブル モード PRIMARY として特定されたソース データ ファイルが、現在アクティブなテーブルに関連付けられます。

  • 関連テーブル 親テーブルが開いている場合、[ビュー]タブで子テーブルが開いていなくても、親と子の両方のテーブルのソース データ ファイルが表示されます。

DISPLAY {<PRIMARY>|SECONDARY}

主テーブルまたは副テーブルの名前およびテーブル レイアウト情報を表示する

  • PRIMARY(またはキーワードを指定しない場合) 現在アクティブなテーブルの情報が表示されます。
  • SECONDARY 副テーブルの情報が表示されます。

    複数テーブル モードでは、SECONDARY は現在アクティブなテーブルに関連付けられている副テーブルを参照します。

以下の情報が表示されます。

  • テーブル レイアウト名
  • ソース データ ファイル名
  • 現在アクティブなテーブルとその他のテーブルとの間にあるあらゆる関連付け
  • テーブル レイアウト内のフィールド定義情報
DISPLAY HISTORY

現在のアクティブな Analytics テーブルのテーブル履歴を表示する

メモ

テーブルには、関連するテーブル履歴がある場合もない場合もあります。

DISPLAY RELATION

現在アクティブな Analytics テーブルの関連付け情報を表示する

  • すべての子テーブルの名前
  • キー フィールド名
  • インデックス名
DISPLAY {変数名|VARIABLES}

1 つの変数あるいはすべての変数の値を表示する

  • 変数名 値の表示対象となる単独の変数の名前
  • VARIABLES すべてのシステム変数およびユーザー定義変数の値が表示されます。また、変数を格納するために利用できる残りのメモリ量も表示されます。
DISPLAY VERSION

インストールされた Analytics のバージョンに関する情報を次の書式で表示する

  • バージョン メジャーバージョン番号.マイナーバージョン番号
  • パッチ パッチ番号
  • 種類 Analytics の非 Unicode 版(000)または Unicode 版(001)
  • Build(ビルド) ソフトウェアのビルド番号
DISPLAY {DATE|TIME}

オペレーティング システムの現在の日付と時刻を表示する

DATE | TIME いずれかのキーワードを指定します。どちらのキーワードを指定しても上記の機能が実行されます。

DISPLAY {FREE|SPACE}

Analytics で使用できる物理メモリ(RAM)の量を表示する

表示されるこの数値には、変数用に確保されたメモリは含まれません。デフォルトで、Analytics は変数を格納するために 60 KB の物理メモリを予約しますが、このサイズは必要に応じて自動的に増加します。

FREE | SPACE いずれかのキーワードを指定します。どちらのキーワードを指定しても上記の機能が実行されます。

DISPLAY 

式の結果を表示する

結果の表示対象となる式

DISPLAY 関数

関数の出力を表示する

関数 出力の表示対象となる関数

Analytics テーブルのレイアウトを表示する

テーブル レイアウトを表示する機能は、いろいろな場合に使用できます。たとえば、2 つ以上のテーブルを結合する場合や、フィールドの長さとデータ型を調べる場合に使用できます。

次の例では、Ap_Trans テーブルのレイアウトを表示しています。

OPEN AP_Trans
DISPLAY

DISPLAY コマンドにより行われる画面への出力は下記のとおりです。

メモ

Analytics コマンド ラインに直接「DISPLAY」を入力する場合には、出力がすぐに表示されます。

これに対し、スクリプト内で DISPLAY を実行した場合には、コマンド ログ内の該当する DISPLAY エントリをダブルクリックすれば出力が表示されます。

画面への出力

関連

インデックス 'Vendor_on_Vendor_No' を使用した 'Vendor' と 'Vendor_No' の関連付け

ファイル

PRIMARY ファイルは 'Ap_Trans.fil'(書式 'Ap_Trans')です。

レコード長は 59 です。

フィールド

名前 種類 開始位置 長さ 小数点以下桁数 フィールドの説明
Vendor_No ASCII 1 5   AS "業者;番号" WIDTH 7
Invoice_No ASCII 6 15   AS "請求書;番号"
Invoice_Date DATETIME 21 8   PICTURE "MM/DD/YY" AS "請求日" WIDTH 8
Invoice_Amount NUMERIC 29 12 2 PICTURE "(9,999,999.99)" AS "請求;金額" WIDTH 12
Prodno ASCII 41 9   AS "製品番号"
Quantity MICRO 50 4 0 SET PICTURE "(9,999,999.99)"
Unit_Cost NUMERIC 54 6 2 PICTURE "(9,999,999)" AS "単価" SUPPRESS

Analytics プロジェクト内の全変数の値を表示する

DISPLAY VARIABLES はナビゲーターの[変数]タブに表示されるのと同じ情報を出力します。DISPLAY VARIABLES を使用することの 1 つのメリットは、表示された情報をコピーして貼り付けることができることです。

次の例は、2 つのユーザー定義変数と 2 つのシステム変数を作成して、それらすべての変数の値を表示しています。

ASSIGN v_table_name = "Ap_Trans"
ASSIGN v_field_name = "Invoice_Amount"
OPEN %v_table_name%
TOTAL FIELDS %v_field_name%
DISPLAY VARIABLES

DISPLAY コマンドにより行われる画面への出力は下記のとおりです。

メモ

Analytics コマンド ラインに直接「DISPLAY VARIABLES」を入力する場合には、出力がすぐに表示されます。

これに対し、スクリプト内で DISPLAY VARIABLES を実行した場合には、コマンド ログ内の該当する DISPLAY VARIABLES エントリをダブルクリックすれば出力が表示されます。

画面への出力

名前 種類
TOTAL1 N 278,641.33
OUTPUTFOLDER C "/Tables/Accounts_Payable"
v_field_name C "Invoice_Amount"
v_table_name C "Ap_Trans"

式の結果を表示する

次の例により、選択したレコードにおける Sale_Price フィールドの値と Quantity_on_Hand フィールドの値を乗算した結果が表示されます。

DISPLAY Sale_Price * Quantity_on_Hand

関数の出力を表示する

次の例により、選択したレコードの Invoice_Date フィールドの日付以来経過した日数が表示されます。

DISPLAY AGE(Invoice_Date)

備考

コマンドの実行結果の場所

DISPLAY を Analytics  のコマンド ラインから実行した場合 結果は画面に表示されます。

DISPLAY をスクリプト内で実行した場合 結果は Analytics コマンド ログに書き込まれます。結果を画面に表示するには、コマンド ログの当該エントリをダブルクリックします。

ACL のスクリプト作成ガイド 14.1