HISTOGRAM コマンド

文字フィールドまたは数値フィールドの値に基づいてレコードをグループ化し、各グループ内のレコード数をカウントして、グループとカウントを棒グラフで表します。

構文

HISTOGRAM {<ON> 文字フィールド|<ON> 数値フィールド MINIMUM  MAXIMUM  {<INTERVALS 数値>|FREE 間隔値 <...n> 最後の間隔}} <TO SCREEN|ファイル名|GRAPH|PRINT}> <IF テスト> <WHILE テスト> <FIRST 範囲|NEXT 範囲> <HEADER ヘッダー テキスト> <FOOTER フッター テキスト> <KEY 内訳フィールド> <SUPPRESS> <COLUMNS 数値> <APPEND> <LOCAL> <OPEN>

パラメーター

名前 説明
ON 文字フィールド

ヒストグラムに使用する文字フィールドまたは式。

ON 数値フィールド

ヒストグラムに使用する数値フィールドまたは式。

MINIMUM

数値型のフィールドにのみ適用されます。最初の数値間隔の最小値。

FREE を使用している場合、MINIMUM は省略可能です。それ以外の場合は必要になります。

MAXIMUM

数値型のフィールドにのみ適用されます。最後の数値間隔の最大値。

FREE を使用している場合、MAXIMUM は省略可能です。それ以外の場合は必要になります。

INTERVALS

省略可能

数値型のフィールドにのみ適用されます。

MINIMUM 値と MAXIMUM 値によって指定された範囲の間に Analytics が生成する、均等な間隔の数。間隔の数を指定しない場合は、デフォルトの数が使用されます。

デフォルトは、[オプション]ダイアログ ボックスの[コマンド]タブの[間隔の数]によって決定されます。

FREE 間隔値 <...n> 最終間隔

省略可能

数値型のフィールドにのみ適用されます。

各間隔の開始点と最後の間隔の終了点を指定することにより、カスタム サイズの間隔を作成することができます。

MINIMUM 値と MAXIMUM 値を指定した場合は、これらの値がそれぞれ最初の間隔の開始点と最後の間隔の終了点となり、各間隔値が範囲内に追加の間隔を生成します。指定する間隔値は、MINIMUM 値より大きく、かつ MAXIMUM 値以下である必要があります。

間隔値は、数値順でなければならず、重複値を含めることはできません。次に例を示します。

たとえば、FREE -1000, 0, 1000, 2000, 3000 のように指定します。

FREE と INTERVALS の両方を指定する場合は、INTERVALS が無視されます。

TO SCREEN | ファイル名 | GRAPH | PRINT

コマンドの結果を送信する場所:

  • SCREEN は Analytics の表示領域に結果を表示します
  • ファイル名は結果の保存先となるファイルです。

    ファイル名には、適切なファイル拡張子を付けた文字列を引用符で囲んで指定します。例:TO "Output.TXT"

    デフォルトでは、テーブル ファイルは、Analytics プロジェクトが入っているフォルダーに保存されます。

    既存の異なるフォルダーにファイルを保存するには、絶対または相対ファイル パスを指定します。

    • TO "C:\Output.TXT"
    • TO "Results\Output.TXT"
  • GRAPH は結果をグラフに表示し、それを Analytics の表示領域に表示します
  • 印刷 – 通常使うプリンターに結果を送信します

メモ

ファイルに出力されたヒストグラムの結果は、棒グラフのテキスト表現として表示されます。

IF テスト

省略可能

各レコードを処理するために真である必要がある条件式。コマンドは、その条件を満たすレコードに対してのみ実行されます。

メモ

IF パラメーターは、任意の範囲パラメーター(WHILE、FIRST、NEXT)が適用された後に、テーブルに残るレコードに対してのみ評価されます。

WHILE テスト

省略可能

各レコードを処理するために真である必要がある条件式。条件が false と評価するか、テーブルの最後に達したら、コマンドは実行を中止します。

メモ

WHILE を FIRST または NEXT とともに使用する場合は、1 つの制限に達するとすぐに、レコードの処理が停止します。

FIRST 範囲 | NEXT 範囲

省略可能

処理するレコード数:

  • FIRST 指定されたレコード数に達するまで、最初のレコードから処理を開始します
  • NEXT 指定されたレコード数に達するまで、現在選択されているレコードから処理を開始します

範囲は処理するレコード数を指定します。

FIRST と NEXT を省略すると、すべてのレコードがデフォルトで処理されます。

HEADER ヘッダーテキスト

省略可能

レポートの各ページの最上部に挿入されるテキスト。

ヘッダーテキストは引用符で囲んだ文字列として指定する必要があります。この値は、Analytics のシステム変数である HEADER の値よりも優先されます。

FOOTER フッターテキスト

省略可能

レポートの各ページの最下部に挿入されるテキスト。

フッターテキストは引用符で囲んだ文字列として指定する必要があります。この値は、Analytics のシステム変数である FOOTER の値よりも優先されます。

KEY ブレークフィールド

省略可能

小計計算をグループ化するフィールドまたは式。ブレーク フィールドの値が変わるたびに、小計が計算されます。

ブレークフィールドは、文字フィールドか式である必要があります。指定できるフィールドは 1 つだけですが、1 つ以上のフィールドを含んでいる式を使用することができます。

SUPPRESS

省略可能

MAXIMUM 値より大きい値と MINIMUM 値より小さい値をコマンド出力から除外します。

COLUMNS

省略可能

ヒストグラムの結果をテキスト ファイルに出力する場合は、棒グラフをテキストで表示するときの x 軸の長さを指定します。

数の値は、x 軸(および y 軸のラベル)に使用する文字スペース(テキスト列)の数です。COLUMNS を省略した場合は、デフォルトの文字スペース数の 78 が使用されます。

APPEND

省略可能

コマンドの出力を既存ファイルに上書きしないで、そのファイルの末尾に追加します。

メモ

コマンドの出力と既存のファイルの構造が同一であるようにする必要があります。

  • 同じフィールド
  • 同じフィールド順序
  • 一致するフィールドが同じ長さ
  • 一致するフィールドが同じデータ型

出力は、既存ファイルとの間でファイル構造が違っている場合でも、Analytics によって既存ファイルに追加されます。出力と既存のファイルの構造が一致しない場合は、データが混在、不足、不正確になります。

LOCAL

省略可能

Analytics プロジェクトと同じ場所に出力ファイルを保存します。

メモ

Analytics テーブルである出力ファイルを含むサーバー テーブルに対してコマンドを実行するときにのみ適用されます。

OPEN

省略可能

コマンドを実行した後、コマンドによって作成されたテーブルを開きます。コマンドが出力テーブルを作成する場合にのみ有効です。

時給の基本的なヒストグラム

次の例は、HISTOGRAM を使用して、時給 0~100 ドルの間の賃金の分布を示すグラフを作成しています。

HISTOGRAM ON Rate MINIMUM 0 MAXIMUM 100 TO GRAPH

時給用に定義された間隔を使用したヒストグラム

直前の例に続けて HISTOGRAM を使用し、直前の例より意味のあるやり方でグラフの範囲を指定します。

賃金の大部分は時給 20 ~ 50 ドルの範囲に含まれているため、グラフに含まれる間隔の数は以下のとおりです。

  • 20 ~ 50 の範囲に 3 つ
  • 0 ~ 20 に 1 つ
  • 50 ~ 100 に 1 つ
  • 100 より大きい範囲に 1 つ
HISTOGRAM ON Rate MINIMUM 0 MAXIMUM 100 FREE 20,30,40,50,100 TO GRAPH

備考

メモ

このコマンドの動作の詳細については、Analytics のヘルプを参照してください。

最小値と最大値を設定する

HISTOGRAM コマンドを実行する前に、数値フィールドで STATISTICS コマンドまたは PROFILE コマンドを実行して、フィールド内の最小値と最大値を MINIMUM パラメーターと MAXIMUM パラメーターに自動的に設定することができます。

関連コマンド

文字フィールドを使用してヒストグラムを作成するのは、分類に似ています。数値フィールドを使用してヒストグラムを作成するのは、階層化に似ています。

Analytics 内の他のグループ化操作とは異なり、ヒストグラムは数値フィールドの小計をサポートしていません。

ACL のスクリプト作成ガイド 14.1