BYTE( ) 関数

現在のレコード内で指定されたバイト位置に格納されている文字を返します。

構文

BYTE(バイト位置)

パラメーター

名前 種類 説明
バイト位置 数値

文字値として返されるバイト位置。

バイト位置はフィールド定義とは関係なく、レコード内での位置(1 から開始)を参照します。

出力

文字。

基本的な例

"1" を値とする ID フィールドで始まるレコードに対して、"1" が返されます。

byte(112)

高度な例

一貫した書式設定を使用した印刷ファイルまたは PDF の中のレコードを識別する

BYTE( ) を使用して、データ ファイル内のレコードのうち、特定の文字が特定のバイト位置に存在するレコードを識別することができます。これは、ドキュメント全体を通してデータが一貫した方法で書式設定されている、印刷イメージ(レポート)ファイルまたは Adobe Acrobat(PDF)ファイルで典型的なケースです。

たとえば、バイト位置 113 にピリオドのあるレコードを見つけて抽出するには、次のコマンドを使用します。

EXTRACT RECORD IF BYTE(113) = "." TO "Output.fil"

備考

BYTE( ) の使用に適する場面

BYTE( ) 関数を使用すると、フィールドを定義しなくても、レコード内の特定の位置にある内容を調べることができます。

EBCDIC データに対する BYTE( ) の使用

EBCDIC データに対してこの関数を使用した場合は、返される値も EBCDIC になります。この値を文字値と比較することはできないかもしれません。

関連する関数

指定されたバイト位置のバイナリ表記を取得したい場合は、BIT( ) 関数を使用してください。

ACL のスクリプト作成ガイド 14.1