FTYPE( ) 関数

フィールドまたは変数のデータ カテゴリや、Analytics プロジェクト項目の種類を識別する文字を返します。

構文

FTYPE(フィールド名文字列)

パラメーター

名前 種類 説明
フィールド名文字列 文字

フィールド名、変数名、または Analytics プロジェクト項目の名前。

フィールド名文字列は引用符で囲みます。

FTYPE("Amount")

出力

文字。この関数はフィールド、変数、または Analytics プロジェクト項目の種類を示す以下の文字の 1 つを返します。

  • "C" 文字フィールド
  • "N" 数値フィールド
  • "D" 日付時刻フィールド
  • "L" 論理フィールド
  • "c" 文字変数
  • "n" 数値変数
  • "d" 日付時刻変数
  • "l" 論理変数
  • "b" Analytics スクリプト
  • "y" Analytics テーブル レイアウト
  • "w" Analytics ワークスペース
  • "i" Analytics インデックス
  • "r" Analytics レポート
  • "a" Analytics ログ ファイル
  • "U" 未定義

基本的な例

次の例では、num 変数に値 4 を代入した後、その種類を検査しています。

"n" が返されます。

ASSIGN num = 4 
FTYPE("num")

高度な例

フィールドのデータ型のテスト

数値型の Amount フィールドを必要とするスクリプト、つまりアナリティクスがあるとします。そのフィールドが適切な型であるかを調べてから、スクリプトを実行する必要があります。

次のコマンドは、Amount が数値フィールドの場合のみ Script_1 を実行します。

OPEN Invoices 
DO Script_1 IF FTYPE("Amount") = "N"

テーブルまたは Analytics プロジェクト項目が存在するかどうかをテストする

次のコマンドは、プロジェクトに Invoices というテーブルがある場合に限り、Script_1 を実行します。

DO Script_1 IF FTYPE("Invoices") <> "U"

ランタイム環境をテストする

アナリティクスを Analytics、Analytics Exchange、分析アプリ ウィンドウのいずれで実行できるかを特定するには、FTYPE を使用します。

アナリティクスが Analytics Exchange または分析アプリ ウィンドウで実行できる場合には、'ax_main' に対する戻り値が 'b' になります。

IF FTYPE('ax_main') = 'b' v_running_in_ax_or_analysis_app = T

アナリティクスが Analytics で実行できる場合には、'ax_main' に対する戻り値が 'b' 以外の値になります。

IF FTYPE('ax_main') = 'b' v_running_in_ax_or_analysis_app = T

ランタイム環境を特定するこの機能により、実行環境のアプリケーションに応じて異なるコード ブロックを実行する単一のスクリプトを設計することができます。

ACL のスクリプト作成ガイド 14.1