INSERT( ) 関数

元の文字列の指定のバイト位置に、指定した文字列が挿入された内容が返されます。

構文

INSERT(文字列, 挿入するテキスト, 位置)

パラメーター

名前 種類 説明
文字列 文字 テキストを挿入する値。
挿入するテキスト 文字 挿入するテキスト。
位置 数値 挿入テキスト文字列に挿入する文字の位置。

出力

文字。

基本的な例

"aXXXbcde" が返されます。

INSERT("abcde", "XXX", 2)

"XXXabcde" が返されます。

INSERT("abcde", "XXX", 0)

"abcde" の長さが 5 バイトのため、 バイト位置 8 でなく 6 に "XXX" を挿入した "abcdeXXX" が返されます。

INSERT("abcde", "XXX", 8)

備考

機能の仕組み

INSERT( ) 関数は、指定された文字またはスペースを文字列の指定された桁に挿入します。

INSERT( ) の使用に適する場面

INSERT( ) は、データを正規化する場合に使用できます。データの正規化は、書式を設定する場合や、重複するデータを突き合わせる場合、また、フィールド同士が一致している必要のある JOIN および DEFINE RELATION コマンドを使用する場合などに行います。

たとえば、パーツ番号フィールドが、あるファイルでは "12345" という形式になっていて、別のファイルでは "12-345" という形式になっているとします。最初のファイルでは、INSERT( ) 関数を使って、3 桁目にハイフン(-)を挿入できます。

位置についてのガイドライン

  • 位置の値が文字列の長さより大きい場合、挿入するテキストの値は文字列の最後に挿入されます。
  • 位置が 0 または 1 の場合は、挿入するテキストは文字列の先頭に挿入されます。

二重引用符を挿入する

含める文字の中に二重引用符を指定する場合は、二重引用符を一重引用符で囲む必要があります。

例:'"'

ACL のスクリプト作成ガイド 14.1