MAXIMUM( ) 関数

一連の数値中の最大値、または一連の日付時刻値中の最も新しい値を返します。

構文

MAXIMUM(値1, 値2 <,...n>)

パラメーター

名前 種類 説明
値1値2 <, ...n>

数値

日付時刻

カンマによって区切られた、比較し合う値。

すべての値は同じデータ型である必要があります。

また、日付時刻値は同じサブタイプである必要があります。この関数の 1 回の実行において、日付値、日付時刻値、時刻値を混在させることはできません。

出力

数値または日付時刻。

基本的な例

リテラル数値の入力値

7 が返されます。

MAXIMUM(4, 7)

8 が返されます。

MAXIMUM(4, 7, 3, 8)

8.00 が返されます。

MAXIMUM(4, 7.25, 3, 8)

リテラル日付時刻の入力値

`20161231` が返されます。

MAXIMUM(`20161231`, `20161229`, `20161230`)

`20161231 23:59:59` が返されます。

MAXIMUM(`20161231 235959`, `20161229 235959`)

`23:59:59` が返されます。

MAXIMUM(`.235957`, `.235959`, `.235958`)

フィールドへの入力値

各レコードについて、次の 3 つのフィールドのうち、最も新しい日付が返されます。

MAXIMUM(PO_Date, Invoice_Date, Payment_Date)

高度な例

演算フィールドを作成してデフォルトの最小額を設定する

期限経過勘定のテーブルに支払利息という演算フィールドを作成してデフォルトの最小額 $1.00 を設定するには、次の式を使用します。

DEFINE FIELD Interest_Due COMPUTED MAXIMUM(BALANCE * ANNUAL_RATE, 1)

残高に利率を掛けた値が $1.00 より小さい場合、MAXIMUM( ) 関数は 1 を返します。そうでない場合、MAXIMUM( ) は計算した利息を返します。

四半期の終了日より後の日付を検出する

複数のフィールドにまたがる日付が四半期の終了日を過ぎているかどうかを判断するには、下記のような式を使用した演算フィールドを作成します。

DEFINE FIELD Past_Qtr COMPUTED MAXIMUM(PO_Date, Invoice_Date, Payment_Date, `20160331`)
  • 2016 年 3 月 31 日以前の日付が含まれるすべてのレコードに対し、`20160331` が返されます。
  • 2016 年 3 月 31 日より後の日付が含まれるレコードに対しては、上記 3 つのフィールドのうち、最新の日付が返されます。

備考

数値の比較における小数点以下の桁数の動作

比較し合う数値の小数点以下の桁数が異なる場合、比較結果は最も大きい小数点以下の桁数に合わせて調整されます。

次の例では 20.400 が返されます。

MAXIMUM(3.682, 10.88, 20.4)

DECIMALS( ) 関数を使用して、パラメーターの小数点以下の桁数を調整することができます。

次の例では 20.40 が返されます。

MAXIMUM(DECIMALS(3.682, 2), 10.88, 20.4)
ACL のスクリプト作成ガイド 14.1