PVANNUITY( ) 関数

一定の利率を使って計算した一連の将来価値の現在価値を返します。現在価値は現在の総額です。

構文

PVANNUITY(利率, 期間, 支払金額 <,種類>)

パラメーター

名前 種類 説明
利率 数値

1 期あたりの利率。

期間 数値

支払期間の総数。

支払金額 数値

1 期間あたりの支払金額。

年金期間中、支払金額は毎回同じ金額でなければなりません。

種類

省略可能

数値

支払いのタイミング:

  • 0 – 期末払い
  • 1 – 期首払い

支払いのタイミングが省略された場合は、デフォルト値の 0 が使用されます。

メモ

利率期間支払金額を指定する際には、1 期あたりの利率を確実に指定するため、整合性のある期間を使用する必要があります。

例:

  • 年利 5% の 2 年間の貸付金または投資に対して月払いする場合は、利率に 0.05/12、期間に 2 * 12 を指定します。
  • 同じ貸付金または投資に対して年払いする場合は、利率に 0.05、期間に 2 を指定します。

出力

数値。結果は小数点以下 2 桁まで計算されます。

基本的な例

月次支払額

2 年間、月利 1% の複利で毎月月初に $1,000 を支払う場合の現在価値として、($)21455.82が返されます。

PVANNUITY(0.01, 2*12, 1000, 1)

年次支払額

2 年間、年利 12% の複利で毎年年末に $12,000 を支払う場合の現在価値として、($)20280.61 が返されます。

PVANNUITY(0.12, 2, 12000, 0)

高度な例

年金の計算

年金の計算では、次の 4 つの変数が使用されます。

  • 現在価値または将来価値 下の例では $21,243.39 と $ 26,973.46
  • 1 期間あたりの支払金額 下の例では $1,000.00
  • 1 期間あたりの利率 下の例では月あたり 1%
  • 期間の数 下の例では 24 か月

これらの変数のうち 3 つの値がわかっている場合は、Analytics 関数を使って残りの変数の値を計算できます。

求めたい値: 使用する Analytics 関数
現在価値

PVANNUITY( )

21243.39 を返す:

FVANNUITY(0.01, 12, 1000)
将来価値

FVANNUITY( )

26973.46 を返す:

FVANNUITY(0.01, 24, 1000)
1 期間あたりの支払金額

PMT( )

1000 を返す:

PMT(0.01, 24, 21243.39)
1 期間あたりの利率

RATE( )

0.00999999(1%)を返す:

RATE(24, 1000, 21243.39)
期間の数

NPER( )

24.00 を返す:

NPER(0.01, 1000, 21243.39)

年金の式

期末年金(期末払い)の現在価値を計算する式:

期末年金(期末払い)の将来価値を計算する式:

備考

関連する関数

FVANNUITY( ) 関数は PVANNUITY( ) 関数の逆関数です。

ACL のスクリプト作成ガイド 14.1