RAND( ) 関数

指定した境界内にあるランダム数を返します。

構文

RAND(数値)

パラメーター

名前 種類 説明
数値 数値

乱数の数値境界。

小数点以下の桁数を持つ数値を指定した場合には、生成される乱数は、数値と同じ小数点以下の桁数を持つことになります。

  • 正の数値を入力した場合には、返される乱数はゼロ以上、指定した数値未満になります。

    0 ~ 99 の数値が返されます。

    RAND(100)
  • 負の数値を入力した場合には、返されるランダム数は指定した数値以上、ゼロ未満になります。

    -1 ~ 100 の数値が返されます。

    RAND(ー100)

出力

数値。

基本的な例

278.61 が返されます。

RAND(1000.00)

3781 が返されます。

RAND(10000)

メモ

戻り値は関数の実行ごとに異なります。

備考

RAND( ) では結果を複製できない

RAND( ) 関数を同じ数値に対して 2 度続けて使用した場合、異なる結果が返されます。RAND( ) 関数には、RANDOM コマンドと違ってシード値がありません。

重複する乱数は生成される可能性あり

RAND( ) を使用して、乱数をテーブルのすべてのレコードに割り当てる演算フィールドを作成する場合は、重複する乱数が生成されることがあります。乱数が一意である保証はありません。

テーブルのレコード数に対する数値の比率が大きいほど、生成される数が一意である確率が高くなります。

乱数は動的に更新される

簡易並べ替えを実行したり、フィルターを適用したり、列の配置を変えたり、ビューをスクロールしたりするような操作を実行するたびに、RAND( ) 関数の演算フィールドにより新しい乱数セットが生成されます。

乱数セットを固定するには、[抽出]ダイアログ ボックスで[ビュー]または[フィールド]オプションを使用して、新しいテーブルにそのデータを抽出します。

ACL のスクリプト作成ガイド 14.1