UTOD( ) 関数

書式設定された日付が含まれる Unicode 文字列を Analytics 日付値に変換します。"Unicode to Date" の省略形です。

メモ

この関数は Analytics の Unicode 版に固有です。非 Unicode 版ではサポートされない関数です。

この関数は、デフォルトのインストールとは異なる言語および書式の日付を操作する場合に使用します。変換元の文字列をデフォルトの言語で表す場合は、代わりに CTOD( ) を使用します。

構文

UTOD(文字列 <,ロケール> <,スタイル>)

パラメーター

名前 種類 説明
文字列

文字

日付に変換する Unicode 文字列。

Unicode 文字列に日付時刻値を入れることはできますが、値の時刻部分は無視されます。単独の時刻値はサポートされていません。

文字列は、日付のロケールのスタイル に必要な入力書式と一致している必要があります。

ロケール

省略可能

文字

出力文字列の言語およびロケール(と、オプションで、特定の国や地域に関連付けられている言語バージョン)を指定するコード。

たとえば、"zh" では中国語が指定され、"pt_BR" ではブラジルのポルトガル語が指定されます。

これを省略した場合は、コンピューターに設定されているデフォルトのロケールが使用されます。言語コードを指定したが、国コードを指定しなかった場合は、言語コードにデフォルトで設定されている国コードが適用されます。

日付を指定しなかった場合に、ロケールを指定することはできません。

ロケール コードに関する情報については、www.unicode.org を参照してください。

スタイル

省略可能

数値

Unicode 文字列に使用する日付書式スタイル。この書式スタイルは、指定したロケールの標準書式スタイルと一致します。

  • 0 – "Sunday, September 18, 2016" などの完全仕様の書式
  • 1 – "September 18, 2016" などの長い書式
  • 2 – "Sep 18, 2016" などの中ぐらいの長さの書式
  • 3 – "9/18/16" などの短い数値型書式

これを省略した場合は、デフォルト値の 2 が使用されます。ロケールを指定しなかった場合に、スタイルを指定することはできません。

ヒント

入力文字列に必要な書式を判定するには、以下のいずれかを行います。

  • スタイルとロケールを指定して DTOU( ) 関数を実行して、値の例を生成します。

    この値を出力するには、コマンド ラインで DISPLAY コマンドを実行します。

    DISPLAY DTOU(`20160909`, "es_MX", 3)
  • 特定のロケールでのスタイルの標準的な日付書式については、信頼できる情報源を参照してください。

出力

日付時刻。日付値は、現在 Analytics に設定されている日付の表示書式を使用して出力されます。

基本的な例

メモ

どの例でも、現在の Analytics 日付表示書式は DD MMM YYYY であるとします。

下の例で、中国語("zh")および簡体字中国語("zh_CN")のロケール コードはさまざまな入力文字列に一致しますが、互いに交換することはできません。

また、正しいスタイルを指定する必要があります。スタイル 2 を指定した場合、長い形式の Unicode 日付文字列(つまり、スタイル1)は Analytics 日付を返しません。

リテラルの入力値

31 Dec 2014 として表示される `20141231` を返します。

UTOD("31 de dezembro de 2014", "pt_BR", 1)

31 Dec 2014 として表示される `20141231` を返します。

UTOD("31 grudnia 2014", "pl", 1)

フィールドの入力値

Invoice_date フィールドの各 Unicode 文字列に対応する数値の日付が返されます。

UTOD(Invoice_date, "zh", 1)

入力では完全な日付スタイルが使用されます。

31 Dec 2014 として表示される `20141231` を返します(地域 ID 未指定)。

UTOD("星期三, 2014 十二月 31", "zh", 0)

31 Dec 2014 として表示される `20141231` を返します(地域 ID 指定)。

UTOD("2014年12月31日星期三", "zh_CN", 0)

入力では長い形式の日付スタイルが使用されます。

31 Dec 2014 として表示される `20141231` を返します(地域 ID 未指定)。

UTOD("2014 十二月 31", "zh", 1)

31 Dec 2014 として表示される `20141231` を返します(地域 ID 指定)。

UTOD("2014年12月31日", "ja_JP", 1)

備考

Unicode 文字列を正しく変換する

日付を含んでいる Unicode 文字列を Analytics 日付に正しく変換するには、ロケール パラメーターとスタイル パラメーターを、Unicode 文字列内の日付の言語、国/地域(該当する場合)、およびスタイルと一致するように指定する必要があります。

関連する関数

UTOD( ) は、日付を Unicode 文字列に変換する DTOU( ) 関数の逆関数です。UTOD( ) に指定する国/地域およびスタイルが不確かな場合は、DTOU( ) を使って、何を指定したら UTOD( ) で変換したい入力 Unicode 文字列の形式に一致する出力 Unicode 文字列を生成できるか、さまざまなパラメーターを試してみることができます。

ACL のスクリプト作成ガイド 14.1