ヒストグラムの作成
ヒストグラムを作成すると、テーブル内のレコードをグループ化し、各グループ内のレコード数をカウントして、そのグループとカウントを垂直棒グラフで表示します。
レコードをグループ化することができます。
一部の出力書式に利用できるブレーク フィールド
棒グラフのほかに、画面、テキスト ファイル、または印刷に結果を出力することもできます。これらの形式に結果を出力する場合は、任意で、顧客 ID や取引タイプなどの文字フィールドの値に基づいて、結果をブレークダウンすることができます。このオプションによって有効な結果を得るためには、ヒストグラムを作成する前に、ブレークダウン対象の文字フィールドを並べ替えておく必要があります。
数値フィールドの小計
Analytics 内の他のグループ化操作とは異なり、ヒストグラムは数値フィールドの小計をサポートしていません。
ヒストグラムと並べ替え
ヒストグラムは、テーブルが並べ替えられていてもいなくても作成できます。並べ替えられていないテーブルを使用した場合でも、Analytics により出力結果がヒストグラム作成の一環として自動的に昇順に並べ替えられます。
手順
テーブル内のレコードをグループ化し、そのグループを棒グラフで表示する、ヒストグラムを作成することができます。
レコードをグループ化することができます。
- 文字フィールドの等しい値に基づく
- 等しいサイズ、またはカスタムのサイズの数値間隔に
- 。
- [メイン]タブで、次のいずれかを行います。
[ヒストグラムの対象]ドロップ ダウン リストから、ヒストグラムの対象とするフィールドを選択します。
[ヒストグラムの対象]をクリックしてフィールドを選択するか、式を作成します。
- [ヒストグラムの対象]で数値フィールドまたは式を選択した場合は、以下のことを行います。
- [最小値]で、最初の間隔の最小値を入力します。
数値フィールドに対して事前にプロファイルまたは統計を実行している場合は、フィールドの最小値がデフォルトで入力されています。必要に応じて、デフォルトを変更できます。
- [最大値]で、最後の間隔の最大値を入力します。
数値フィールドに対して事前にプロファイルまたは統計を実行している場合は、フィールドの最大値がデフォルトで入力されています。必要に応じて、デフォルトを変更できます。
- [最小値]で、最初の間隔の最小値を入力します。
- [ヒストグラムの対象]で数値フィールドまたは式を選択した場合は、以下のいずれかを行います。
[間隔]を選択し、[最小値]と[最大値]によって指定された範囲内に必要な、均等な間隔の数を入力します。デフォルトの間隔数は 10 です。
ヒント
デフォルトの間隔数は、[コマンド]タブを選択し、[間隔の数]を更新することによって変更できます。
]の順にクリックして[カスタム サイズの間隔を作成するには[フリー]を選択し、各間隔の開始値および最後の間隔の終了値を入力します。各値は改行で区切って入力する必要があります。
[フリー]を使用する場合、[最小値]と[最大値]の指定は任意です。[最小値]と[最大値]を指定した場合は、これらの値がそれぞれ最初の間隔の開始点と最後の間隔の終了点となり、入力した値が範囲内に追加の間隔を生成します。入力する値は、[最小値]で指定された値より大きく、かつ[最大値]で指定された値以下である必要があります。
-
現在のビューの中に処理から除外したいレコードがある場合は、[If]テキスト ボックスに条件を指定します。直接入力するか、または[If]ボタンをクリックし、式ビルダーを利用して IF ステートメントを作成します。
メモ
If 条件は、任意の範囲オプション(First、Next、While)が適用された後に、テーブルに残るレコードに対してのみ評価されます。
IF ステートメントは、ビュー内のすべてのレコードを判断し、指定された条件を満たさないレコードを除外します。
- [出力]タブをクリックします。
- [出力先]パネルで、適切な出力オプションを選択します。
- 画面 – Analytics の表示領域に結果を表示するには、このオプションを選択します。出力レコードに多数のレコードが含まれている場合は、結果を画面に表示するよりファイルに保存した方が、処理が速く便利です。
- 印刷 – デフォルトのプリンターに結果を送信するには、このオプションを選択します。
- グラフ – 結果を基にグラフを作成し、それを Analytics 表示領域に表示するには、このオプションを選択します。
- ファイル – 結果をテキスト ファイルに保存または追加するには、このオプションを選択します。ファイルは Analytics の外部に保存されます。
メモ
当該の分析操作に対して適用されない出力オプションは無効になります。
- 出力の種類として[ファイル]を選択した場合は、[出力指定]パネルで次の情報を指定します。
- ファイルの種類 – オプションは、使用している Analytics のエディションに応じて、"ASCII テキスト ファイル" または "Unicode テキスト ファイル" のいずれかのみです。結果を新しいテキスト ファイルに保存するか、または既存のテキスト ファイルに追加します。
- 名前 – [名前]テキスト ボックスにファイル名を入力します。もしくは、[名前]ボタンをクリックして、[保存]または[ファイルを保存する名前]ダイアログ ボックスでファイル名を入力するか、既存のファイルに上書きまたは追加する場合はそのファイルを選択します。Analytics によってファイル名があらかじめ設定されている場合は、その設定されている名前を受け入れることも、あるいは変更することもできます。
また、絶対ファイル パスや相対ファイル パスを指定したり、別のフォルダーへ移動したり、プロジェクトの場所以外の場所にファイルを保存したり、その場所にあるファイルに追加したりすることもできます。たとえば、C:\Results\Output.txt または Results\Output.txt のように指定します。
- ローカル – 選択された状態で無効になっています。ファイルをローカルに保存するのが唯一のオプションです。
- 出力の種類によっては、任意で[ヘッダー]および[フッター]をそれぞれのテキスト ボックスに指定できます。
デフォルトでは、ヘッダーとフッターは中央揃えで出力されます。ヘッダー テキストやフッター テキストを左揃えにするには、テキストの前に始め山かっこ(<)を入力します。複数行のヘッダーやフッターを入力する場合は、[ヘッダー]または[フッター]ボタンをクリックします。あるいは、ヘッダーまたはフッターのテキスト ボックスで、改行文字としてセミコロン(;)を入力してもかまいません。複数行を左揃えにするには、各行の先頭に始め山かっこが必要です。
- [詳細]タブをクリックします。
- [適用範囲]パネルで、適切な出力オプションを選択します。
- すべて – デフォルトで、このオプションが選択されます。ビュー内のすべてのレコードを処理するように指定するには、選択されたままにしておきます。
- 先頭 – このオプションを選択してテキスト ボックスに数を入力すると、ビュー内の先頭レコードから処理が開始され、指定した件数のレコードのみが処理対象とされます。
- 次 – このオプションを選択してテキスト ボックスに数を入力すると、ビュー内で現在選択されているレコードから処理が開始され、指定した件数のレコードのみが処理対象とされます。行内のデータではなく、左端の列の実際のレコード番号が選択されている必要があります。
- While – WHILE ステートメントを使用して、特定の条件または条件のセットに基づいてビュー内のレコードの処理を制限するには、このオプションを選択します。[While]テキスト ボックスに条件を入力するか、または[While]ボタンをクリックし、式ビルダーを利用して WHILE ステートメントを作成することができます。
WHILE ステートメントでは、指定した条件が true と評価される間のみ、ビュー内のレコードを処理することができます。条件が false と評価されるとすぐに処理が終了し、それ以上レコードは判断されません。While オプションは、"すべて"、"先頭"、または "次" オプションと組み合わせて使用することができます。1 つの制限に達するとすぐに、レコードの処理が停止します。
メモ
"先頭" または "次" オプションで指定されたレコード数は、テーブル内の物理的な順番またはインデックス順のレコードを参照するもので、ビューに適用されたフィルターやクイック ソートは一切無視します。ただし、分析操作の結果ではすべてのフィルターを考慮します。
ビューでクイック ソートが実行されている場合、"次" は "先頭" のように動作します。
- 最小値と最大値で指定された値を超える値を含めないようにする場合は、[範囲外を出力しない]を選択します。
- 省略可能。ヒストグラムの結果をテキスト ファイルに出力する場合は、棒グラフをテキストで表現するときの x 軸の長さを[列数]に入力して指定します。
入力する数値は、x 軸(および y 軸のラベル)に使用する文字スペース(テキスト列)の数です。ほとんどの場合、[列数]を空白のままにして、デフォルトの文字スペース数の 78 を使用できます。
- 省略可能。画面、ファイル、またはプリンターにヒストグラムの結果を出力している場合、[ブレーク]テキスト ボックスにブレーク フィールド名を入力するか、[ブレーク]をクリックして、フィールドを選択するか、式を作成します。
たとえば、売掛金テーブルのヒストグラムは顧客別に分類する可能性があるでしょう。[ブレーク]で使用できるのは 1 つの文字フィールドのみであるため、入れ子のブレークダウンには対応していません。
メモ
[ブレーク]オプションによって有効な結果を得るためには、ヒストグラムを作成する前に文字フィールドを並べ替えておく必要があります。
- 出力の種類として[ファイル]を選択した場合、出力結果を既存のテキスト ファイルの末尾に追加するときは、[既存のファイルに追加する]を選択します。
- [OK]をクリックします。
- 上書きを確認するメッセージが表示されたら、適切なオプションを選択します。