演算フィールドの抽出と追加

演算フィールドと物理フィールドをお互いに追加することはできません。出力元と出力先のテーブルの一方に演算フィールドが含まれている場合は、対応する演算フィールドと物理フィールドの間に不一致が存在するおそれがあります。強制的に追加操作を実行した場合([抽出]ダイアログ ボックスで[既存のファイルに追加する]をオンにする)、不一致によって雑然としたデータが生じる結果となります。

レコード単位、ビュー単位、フィールド単位の抽出

データの抽出時に選択するオプションである[レコード]、[ビュー]または[フィールド]によって、対応する演算フィールドと物理フィールドの間に不一致が生じるか、または不一致が調整されます。

  • レコード]を選択すると、抽出された演算フィールドは演算式として保持されます。
  • ビュー]または[フィールド]を選択すると、抽出された演算フィールドは物理フィールドに変換され、実際に計算された値が格納されます。

演算フィールドを伴う抽出/追加を行うときは、適切なオプションを選択し、場合によっては、以下に概説されている予備手順を実行する必要があります。

演算フィールドと物理フィールドを一致させる

次のテーブルは、抽出と追加を行うときのさまざまなフィールドの組み合わせを取りまとめ、対応する演算フィールドと物理フィールドを一致させるために必要な手順を概説しています。

対応する 2 つの演算フィールドが、異なる式を使用していることもあります。このような状況では、出力先の式が出力元の式よりも優先されます。また、結合されたデータが有効であることを確認するために、いくつかの予備手順を実行することが必要になるかもしれません。

抽出の[レコード]オプションを使用する場合に調整する

 

出力先:演算フィールド

出力先:物理フィールド

出力元:演算フィールド

追加しても不一致は生じません。

出力元と出力先の演算フィールドが異なる式を使用している場合は、出力先フィールドの式が優先されます。これにより、出力元フィールドの計算値は無効になる可能性があります。

両方の式を見直して、相違が正当なものであることを確認してください。そうであれば、抽出の[ビュー]または[フィールド]オプションを使用して、出力元と出力先の両方の演算フィールドを新しいテーブルの物理フィールドに変換してから、新しいテーブルに追加することができます。

追加すると不一致が生じます。

改善策:抽出の[ビュー]または[フィールド]オプションを使用して、出力元テーブルからデータを抽出します。

出力元:物理フィールド

追加すると不一致が生じます。

改善策:抽出の[ビュー]または[フィールド]オプションを使用して、既存の出力先テーブルから新しい出力先テーブルを作成します。出力元テーブルから必要なレコードまたはフィールドを抽出し、それらを新しい出力先テーブルに追加します。

追加しても不一致は生じません。

抽出の[ビュー]または[フィールド]オプションを使用する場合に調整する

 

出力先:演算フィールド

出力先:物理フィールド

出力元:演算フィールド

追加すると不一致が生じます。

改善策:抽出の[レコード]オプションを使用して、出力元テーブルからデータを抽出します。

追加しても不一致は生じません。

出力元:物理フィールド

追加すると不一致が生じます。

改善策:抽出の[ビュー]または[フィールド]オプションを使用して、既存の出力先テーブルから新しい出力先テーブルを作成します。出力元テーブルから必要なレコードまたはフィールドを抽出し、それらを新しい出力先テーブルに追加します。

追加しても不一致は生じません。

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