UTC オフセットが時刻日付式に与える影響
Analytics で、UTC オフセット付きのローカル時刻データを含む日付時刻式を処理する場合、その UTC オフセットは調整され、式はローカル時刻に相当する UTC に対して計算を実行します。(UTC は協定世界時で、経度 0 度地点における時刻)。日付時刻関数も UTC オフセットを調整します。たとえば、式または関数で 23:59:59-05:00 というローカル時刻が存在した場合、実際には、その時刻に相当する UTC 04:59:59 に対して計算が実行されます。
日付時刻データの日付にも影響があります。31 Dec 2014 23:59:59-05:00 に相当する UTC は 01 Jan 2015 04:59:59 です。
デフォルトで、Analytics は UTC オフセット付きのローカル時刻を、相当する UTC として表示するので、計算で使用されるときには実際の時刻が見られます。UTC オフセット付きのローカル時刻を表示するようにするオプションもあります。UTC の詳細については、[日付と時刻]タブ([オプション]ダイアログ ボックス)を参照してください。
UTC に基づくデータで作業を行う場合、その調整処理を考慮しないと、結果が正しくないものになると思われるかもしれません。日付時刻式や関数がこのように動作するのは、内部的に Analytics が UTC オフセット付きのローカル時刻を、それに相当する UTC として保存するからです。
以下のテーブルの例では、UTC オフセットが日付時刻式に与える影響について示しています。補足のため、相当する UTC を使用した式のバージョンも示します。相当する UTC を使用する式の方は、式の処理時に Analytics で見えるものではありません。
日付時刻式 |
相当する UTC を使った式 |
結果 |
---|---|---|
`T235959` > `T230000` `T235959-0500` > `T230000` |
該当なし `T045959` > `T230000` |
T (True) F(False) |
`20131231 235959` + 1 `20131231 235959-0500` + 1 |
該当なし `20140101 045959` + 1 |
01 Jan 2014 23:59:59 02 Jan 2014 04:59:59 |
CDOW(`20141231T235959`, 9) CDOW(`20141231T235959-0500`, 9) |
該当なし CDOW(`20150101T045959`, 9) |
水曜日 木曜日 |
MONTH(`20141231T235959`) MONTH(`20141231T235959-0500`) |
該当なし MONTH(`20150101T045959`) |
12 1 |
STOT(`T235959` - `T225959`) STOT(`T235959-0500` - `T225959-0400`) |
該当なし STOT(`T045959` - `T025959`) |
01:00:00 02:00:00 |