XBRL ファイルについて
XBRL(eXtensible Business Reporting Language)とは、ビジネス データや財務データの定義と交換を行うために用いる XML ベースの標準言語です。XBRL は、財務データを監督機関に提出したり、また企業間や企業内のシステム間でデータをやり取りするのに使用できます。Analytics は現在の標準 XBRL 2.1 をサポートしています。
XBRL インスタンスのドキュメントは XML ファイルです。これは XBRL 要素を使用しており、XBRL 標準に準拠しています。XBRL 要素は「項目」とも呼ばれます。XBRL インスタンスのドキュメント タイプには貸借対照表、総勘定元帳、財務諸表などがあります。
XBRL ドキュメントは有効な XML ファイルで、通常は標準 XML ファイルの拡張子(.xml)を使用します。ルート要素 <xbrl>、つまりファイルの先頭にある要素によって、そのファイルが XBRL ファイルであることが識別されます。
XBRL コンテキスト
XBRL ドキュメントには、1 つ以上のコンテキストを定義する要素とデータが含まれています。コンテキストは、ファイルに含まれるデータの本体を分類します。ファイル内の各要素または項目は、特定のコンテキストを参照する必要があります。コンテキストは次の事項を指定します。
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エンティティ – データに関係する企業、事業単位、など。
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期間 – データが有効である期間。指定可能な期間が 3 つあります。
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Instant(時点) – データは特定の日付または日付時刻に有効です。たとえば、2012 年 1 月 1 日午前 9 時の時点の銀行残高の値などです。
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Period(期間) – データは特定の日付の範囲、または日付時刻の範囲に有効です。たとえば、2012 年 1 月 1 日から 2012 年 12 月 31 日の間に発生した財務取引などです。
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Forever(永遠) – データは日付や時刻に依存しません。たとえば、勘定科目番号は無期限、つまり未定義の期間有効です。
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シナリオ(任意) – 関連する要素に関する追加のコンテキスト情報。たとえば、要素に含まれている値は、実費用、見積もり、または予算であるかどうか、などです。
XBRL ドキュメントには複数のコンテキストを含むことができます。たとえば、2011 年 1 月 1 日から 2011 年 12 月 31 日までを期間とするコンテキストと、2012 年 1 月 1 日から 2012 年 12 月 31 日までを期間とする別のコンテキストをドキュメントに含めることができます。データ定義ウィザードでは、各コンテキストは別個のデータ ブロックとして利用でき、それぞれインポートするかしないかを選択できます。