データ フィルターについて
印刷イメージ(レポート)ファイルや複数レコード タイプのファイルなど、レコード タイプが複数存在するデータ ソースを定義する場合には、使用するレコード タイプを随時識別できるようにする必要があります。Analytics では、データ フィルターを使用してファイル内の異なるレコード タイプを識別し、必要に応じて不要なレコードを除外します。
データ フィルターを使用すれば、データ ファイルのある特定の部分を識別し、それを Analytics テーブルのレコードおよびフィールドとして定義することができます。データ フィルターの定義には、データ ファイルのどの部分をレコードに含めるか、あるいはレコードから除外するかを示す条件を使用します。
[新しいデータ フィルターの追加]タブで新しいデータ フィルターを作成しようとすると、デフォルトで "すべて除外" 条件が作成されています。この条件により、ソース データ ファイルの文字データはすべて除外され、すべての文字が黒の背景色で強調表示されています。
レコードを定義するには、1 文字または一連の文字を選択して、最低 1 つのフィルター条件を指定する必要があります。このフィルター条件を使用して、ACL テーブルに含めるレコードの各インスタンスを一意に識別することができます。データ要素をクリックすると、その要素はフィルター条件と見なされ、その内容がフィルター条件テキスト ボックスに追加されます。あるレコードを含めるフィルター条件を作成すると、そのフィルター条件を満たすすべての行で黒の背景色の強調表示が解除されます。選択したレコードの中で除外したい部分がある場合は、レコードの一部を除外するためのフィルター条件を別に指定できます。
1 つのデータ ファイルに対して複数のデータ フィルターを定義することができます。一般的なレポートでは、ある種目(製品クラスなど)に関する情報が含まれる 1 件のヘッダー レコードが出力されます。ヘッダー レコードに続いてその種目に関連付けられている多くの詳細レコードが出力されます。
この例で、ヘッダー レコードには、製品クラス番号や製品クラス名などの詳細レコードに関連する補足情報が含まれています。この情報を詳細レコードと結合するには、ヘッダー レコードのフィールドを静的フィールドとして定義する必要があります。これを行うには、[フィールド/式の編集]タブで各フィールドに対し[静的]チェック ボックスをオンにします。新しいデータ フィルターを作成するときには、そのレコード タイプの情報を後続レコードに関係付けるかどうかを尋ねられます。[はい]を選択すると、そのレコードに定義したフィールドでは、[静的]チェック ボックスがデフォルトでオンになっています。フィールドごとに手動で[静的]チェック ボックスをオンにすることもできます。
データ フィルターの作成
データ フィルターは、データ ファイルで単独レコードまたは複数レコードを特定するために使用します。データ フィルターの作成では、Analytics テーブルに含めるデータ ファイルの領域を定義する規則、および Analytics テーブルに含めないデータを除外する規則を定める必要があります。プレビュー テーブルで、黒の背景色で強調表示されるデータは除外され、白の背景色で表されるデータは含まれることを示します。
アクティブなデータ フィルターがある場合、そのフィルターは新しいフィルターを作成したときに、自動的に非アクティブ化されます。
既存のデータ フィルターを編集する場合、テーブル レイアウト ダイアログ ボックスでそのフィルターを演算フィールドとして編集することができます。[テーブル レイアウト]ダイアログ ボックスでデータ フィルターを表示させるには、[オプション]ダイアログ ボックス([ ])の[インターフェイス]タブにある[フィールド一覧にフィルターを含める]オプションを選択しておく必要があります。
手順
- [ ]の順にクリックします。
- [新しいデータ フィルターの追加]タブをクリックします。
データ ファイルの内容は、画面の下半分のデータ プレビュー領域に表示されます。デフォルトで、すべてのデータが除外として表示されています。これは、データ フィルター リストの "すべて除外" が適用されていることを示します。このフィルターは変更も削除もできません。
- レコード内で 1 文字または一連の文字を選択して、フィルター条件を定義します。単独の文字をクリックして強調表示させる、あるいは複数の文字をクリックとドラッグで選択して[包含]をクリックすると、指定した条件と一致するすべてのレコードが選択されます。
たとえば、Analytics テーブルに含めるデータ ファイルの各行の 71 バイト目に小数点があるとします。この小数点をフィルターに含める必要があります。除外したい行でも小数点が同じ位置にあった場合は、不正に選択される行を除外する規則を作成する必要があるでしょう。
- 選択されているレコードの一部を除外する場合は、そのレコード内で除外する 1 文字または一連の文字を選択してフィルター条件を定義し、[除外]をクリックします。
- [入力を受け入れる ] をクリックすると、指定した条件を含むデータ フィルターが作成されます。
- [フィルターを保存する名前]ダイアログ ボックスで、フィルターの名前を入力して[OK]をクリックします。
- [このフィルターをアクティブにしたままにする]ダイアログ ボックスで[はい]をクリックして、レコードのフィールド定義を開始します。そのフィルターを後で適用する場合は[いいえ]をクリックします。後で行う場合は、[フィールド/式の編集]タブのフィルター ドロップダウン リストからそのフィルターを選択します。
そのフィルターがアクティブになると、[フィールド/式の編集]タブのデータ プレビューで、除外されたデータ ファイル領域が黒の背景色で強調表示されます。このデータ プレビューで背景色が白色の領域から個別にフィールドを選択し、レコードに追加することができます。
データ フィルターをアクティブ化する
テーブル レイアウト ダイアログ ボックスの[新しいデータ フィルターの追加]タブでデータ フィルターを作成する場合、そのデータ フィルターをアクティブ化するかどうかを尋ねられます。また、テーブル レイアウト ダイアログ ボックスの[フィールド/式の編集]タブにあるドロップダウン リストから適切なオプションを選択することにより、既存のフィルターをアクティブ化したり、アクティブなフィルターを変更したり、選択したフィルターを非アクティブにしたりすることもできます。
データ フィルターがアクティブ化されると、そのデータ フィルター条件を満たすレコードおよびフィールドのみがビューに抽出され処理することができます。
データ フィルターがアクティブ化されると、[フィールド/式の編集]タブでは以下のような動作が見られます。
- 定義したフィールドがアクティブなデータ フィルターと関連付けられます。
- テーブルのフィールドはデータ フィルターの条件に対して評価されます。条件を満たさないフィールドは、フィールド リストに表示されません。
- フィルター条件を満たさない行は、データ プレビュー テーブルで黒色で強調表示されます。
- ドロップダウン リストから "すべてのフィールド" オプションを選択すると、アクティブになっていたフィルターが非アクティブになり、テーブルに定義されたすべてのフィールドが表示されます。
手順
- [ ]の順にクリックします。
- [フィールド/式の編集]タブで、フィールド リストの上にあるドロップダウン リストから、アクティブ化するデータ フィルターを選択します。
フィールド リストには、選択したデータ フィルターに属するフィールドのみが表示されます。データ フィルターを非アクティブ化するには、ドロップダウン リストから "すべてのフィールド" を選択します。