Custom データ型
Analytics Custom データ型は、非標準の文字データを含んでいるデータ ソースのフィールドを処理できます。たとえば、特定の文字を標準外またはサポートされていない方法で実装している英語以外の言語のアプリケーションからデータを読み取る場合に、Custom データ型を使用できます。
Custom データ型には ASCII 値が格納されます。ただし、ファイル custom.dat を作成できます。このファイルは、非標準またはサポートされていない文字値を標準 ASCII 文字値にマッピングします。
Custom.dat ファイル
custom.dat は、各行に 2 つの値が記述されている標準テキスト ファイルです。1 つ目の値は、非標準またはサポートされていない置き換えられる文字で、2 つ目の値は 1 つ目の値を置き換える文字です。値は、次の方法のいずれか、または組み合わせた方法を使用して指定できます。
- 文字コードは、数値を使用して指定します。たとえば、文字 'A' は 65 となります。
- 16 進数値は、2 文字の 16 進数値の前に X を付けて指定します。たとえば、文字 'A' は X41 となります。
- リテラル文字値は、文字の前に C を付けて指定します。たとえば、文字 'A' は CA となります。
custom.dat ファイルは Analytics の起動時に読み取られるため、Analytics の実行中にファイルを編集することはできません。また、custom.dat に指定する値はどれも、1 バイトに格納できる最大値の 255 を超えてはいけません。custom.dat ファイルは、任意のテキスト エディターで作成または編集できます。
例
データソース フィールドは、ドル記号に 16 進数の A4、カンマに A5、小数点には文字コード 5 を使用します。custom.dat ファイルを作成して、必要な値を置換します。ファイルには次の行があります。
XA4 C$ XA5 C, 5 C.
- 1 行目は、16 進数の値 A4 が検出されると、それをドル記号($)に置き換えます。
- 2 行目は、16 進数の値 A5 が検出されると、それをカンマに置き換えます。
- 3 行目は、文字コード 5 が検出されると、それを小数点に置き換えます。
Custom データ型の置換規則を構成する
Custom データ型の置換規則は、custom.dat という名前のファイルを作成することによって構成します。このファイルには、置換する必要がある文字と、置換文字の一覧が含まれています。
Custom データ型がフィールド定義で選択されるたびに、custom.dat の非標準またはサポートされていない文字がマッピングされた ASCII 文字で自動的に置換されます。単一の custom.dat ファイルは、Custom データ型を使用して定義されている Analytics プロジェクトのすべてのフィールドにグローバルに適用されます。
- テキスト エディターを開いて、新しいファイルを作成します。
- 次の構文を使用して、置換規則をそれぞれ別の行に入力します。
<type> character_to_replace <type> replacement_character
- type – 文字値の場合は C、16 進数値の場合は X を指定します。数値 ASCII 文字コードの型を指定しないでください。
- character_to_replace – 置き換える文字、数字、または 16 進数の値を指定します。
- replacement_character – character_to_replace 値の代わりに用いる文字、数字、または 16 進数の値を指定します。
- Analytics 実行ファイル(ACLWin.exe)がインストールされているフォルダーに、custom.dat という名前でファイルを保存します。
デフォルトの場所は、C:\Program Files (x86)\ACL Software\ACL for Windows <バージョン> です。
Custom データ型は、Analytics を次回起動したときに使用できるようになります。Custom データ型を使用するたびに、定義されている置換規則が自動的に適用されます。