ワークスペースを使用したフィールド定義の共有
Analytics ワークスペースは、ほかのテーブルで再利用するために保存されたフィールド定義を 1つ以上含んでいる、Analytics プロジェクト項目です。ワークスペースをアクティブにすると、ワークスペース内のフィールドが現在のテーブルで使用できるようになります。ワークスペースには物理フィールド、演算フィールド、またはフィルター(式ビルダーでフィルターの一覧から選択できます)の定義を保存して再利用することができます。フィールド定義やフィルターを再利用または共有すれば整合性が保証され、複数のテーブルで同じフィールドやフィルターを使用する際は、繰り返し定義する作業が軽減されます。
ワークスペースは、同じ名前で同じデータ型のフィールドが存在するテーブル間で共有することができます。ワークスペースは、たとえば、期間別や 1 つの会社の部門別の売掛金テーブルなど、特定の種類の一連のテーブルと関連付ける場合などに使用します。
レコード タイプが複数あるファイルの場合、各レコード タイプの定義を別々のワークスペースに保存することができます。この場合、特定のタイプのレコードを処理するために、適切なワークスペースを選択することができます。
ワークスペースを作成する
- 特定の Analytics テーブルからワークスペースへフィールド定義を追加する場合は、ワークスペースを新規作成する前にそのテーブルを開いておく必要があります。
- [ワークスペースへのフィールドの追加]ダイアログ ボックスで、次のいずれかの作業を実行します。
[すべて追加]をクリックすると、すべてのフィールドがワークスペースに追加されます。
[使用可能なフィールド]リストで個々のフィールドをクリックし、右矢印ボタンをクリックしてワークスペースに追加する。[使用可能なフィールド]リストで複数のフィールドを
Ctrl キーを押しながらクリックし、右矢印ボタンをクリックしてワークスペースに追加する。
[式]をクリックして式ビルダーを開き、ワークスペースに追加する式を作成する。
メモ
ほかの演算フィールドを参照する演算フィールドを追加する場合は、そのような依存関係を持つ演算フィールドを追加する前に、依存関係を持たない(演算フィールドを参照しない)演算フィールドを追加しておく必要があります。
- [OK]をクリックします。
- [概要]タブで、ワークスペース ファイルを右クリックして[名前の変更]を選択します。
- テーブル レイアウトの新しい名前を入力し、Enter キーを押します。
メモ
ワークスペースの名前は、英数字 64 文字が上限です。名前にはアンダースコア文字(_)を使用できますが、他の特殊文字やスペースは使用できません。名前の先頭を数字にすることはできません。
ワークスペースを編集する
ワークスペースは編集が可能です。フィールド定義を追加したり、既存のフィールド定義を編集または削除したりすることができます。
- 特定の Analytics テーブルからワークスペースへフィールド定義を追加する場合は、ワークスペースの編集を開始する前にそのテーブルを開いておく必要があります。
- ナビゲーターの[総覧]タブで、編集対象のワークスペース ファイルを右クリックし、[編集]を選択します。
- ワークスペース エディターでエントリを編集します。フィールド定義のテキストを編集することで、エントリを編集または削除できます。
- 以下の手順を実行して、ワークスペースにフィールドを追加します。
- ワークスペース ツールバーにある[ワークスペースへのフィールドの追加 ] をクリックします。
- [ワークスペースへのフィールドの追加]ダイアログ ボックスで、次のいずれかの作業を実行します。
- [すべて追加]をクリックして、すべてのフィールドをワークスペースに追加する。
- [使用可能なフィールド]リストで個々のフィールドをクリックし、右矢印ボタンをクリックしてワークスペースに追加する。 [使用可能なフィールド]リストで複数のフィールドを
- Ctrl キーを押しながらクリックし、右矢印ボタンをクリックしてワークスペースに追加する。
- [OK]をクリックします。
- ナビゲーターの[総覧]タブで、そのワークスペース ファイルを右クリックし、[閉じる]を選択します。
- 確認ダイアログ ボックスで、[はい]をクリックします。
ワークスペースのアクティブ化
ワークスペースは Analytics テーブルで使用するためにアクティブ化できますが、その場合、ワークスペースのフィールド定義で参照されるフィールドは必ず Analytics テーブルに存在し、使用可能である必要があります。たとえば、ワークスペースに Value という名前の演算フィールドがあり、このフィールドに sale_price * quantity という式が定義されている場合、そのワークスペースを使用するテーブルには sale_price と quantity の両方のフィールドが必ず含まれていなければなりません。
テーブルのフィールドと同じ名前のフィールドが含まれるワークスペースをアクティブ化すると、そのテーブルのフィールドを置き換えるかどうかを確認するメッセージが表示されます。[はい]をクリックすると、そのテーブルが閉じられるまでは、テーブルのフィールドが一時的にワークスペースのフィールドに置き換えられます。
ワークスペースをアクティブ化した後にテーブル レイアウトを編集した場合、またはアプリケーションで自動的にテーブル レイアウトを保存するような変更を行った場合には、Analytics によって、ワークスペースのフィールドがテーブル レイアウトに永続的に追加されます。ワークスペースのフィールドをテーブル レイアウトに保存すると、そのフィールドをビューに追加できます。
- ワークスペースを使用するテーブルを開きます。
- ナビゲーターの[総覧]タブで、そのワークスペースを右クリックし、[アクティブ化]を選択します。
ワークスペースのフィールド定義をテーブル レイアウトに追加する
デフォルトで、ワークスペースのフィールドが Analytics テーブルで使用できるは、その Analytics テーブルが開かれ、ワークスペースがアクティブ化されたときだけです。テーブルを閉じると、ワークスペースは自動的に非アクティブ化され、再びアクティブ化されるまでそのフィールドは利用できなくなります。テーブルが開かれたときに、ワークスペースのフィールドが必ず使用されるようにするには、それらのフィールドをテーブル レイアウトに追加しておく必要があります。ワークスペースのフィールドをテーブル レイアウトに追加する場合は、ワークスペースから定義をコピーし、テーブル レイアウトでフィールドを作成します。このため、今後これらのフィールドに対する変更はワークスペースではなくテーブル レイアウトで実行する必要があります。
- ワークスペースのフィールド定義を追加するテーブルを開きます。
- ナビゲーターの[総覧]タブで、そのワークスペースを右クリックし、[アクティブ化]を選択します。
- [ ]の順にクリックします。
- フィールド リストから 1 つのフィールドをダブルクリックして、フィールドのプロパティを編集します。
- [幅]テキスト ボックスの数値を 1 増やして変更します。
- [入力を受け入れる] をクリックします。
変更を保存することで、Analytics はそのフィールド定義への変更を保存し、また、アクティブ化されたワークスペースのフィールド定義もテーブル レイアウトに保存します。
- 手順の 4 と 5 で編集したフィールドをダブルクリックして、[幅]テキスト ボックスの値を元の値に戻します。
- [入力を受け入れる ]をクリックします。
- [閉じる] をクリックしてテーブル レイアウト ダイアログ ボックスを終了します。
別の Analytics プロジェクトからワークスペースをコピーする
ある Analytics プロジェクトから別のプロジェクトへワークスペースをコピーすることができます。これにより、そのワークスペースに含まれる物理フィールド、演算フィールド、またはフィルターを一から作成するのではなく、再利用することが可能になります。作業の手間を省いたり、これらの項目を再利用したり、また他の Analytics ユーザーと共有したりできることに加え、整合性も保証されます。同時に単一のワークスペース、または複数のワークスペースをコピーできます。
Analytics プロジェクトの外部に個別のファイルとして存在するワークスペースをインポートしたい場合は、ワークスペースをインポートするを参照してください。
- コピーされたワークスペースを格納するプロジェクトを開きます。
- ナビゲーターの[総覧]タブで、 プロジェクトのエントリまたはプロジェクト フォルダーを右クリックし、[別のプロジェクトからコピー > ワークスペース]を選択します。
Analytics プロジェクトは、ツリー ビューにおける最上位のフォルダーです。
- [プロジェクト ファイルの場所]ダイアログ ボックスで、ワークスペースのコピー元となる Analytics プロジェクトを探して選択し、[開く]をクリックします。
- [インポート]ダイアログ ボックスで、次のいずれかの作業を行って、1 つ以上のワークスペースを[インポート先 <プロジェクト名>]リストに追加します。
ワークスペースをダブルクリックします。複数のワークスペースを
Ctrl キーを押しながらクリックし、右矢印ボタンをクリックする。
[すべて追加]をクリックして、すべてのワークスペースを追加する。
[インポート先 プロジェクト名]リストからワークスペースを削除するには、個々のワークスペースをダブルクリックするか、複数のワークスペースを Ctrl キーを押しながらクリックした後に左矢印ボタンをクリックするか、または[すべてクリア]をクリックします。
- [OK]をクリックして、コピー先のプロジェクトにワークスペースをコピーします。
プロジェクト内に同じ名前のワークスペースが既に存在する場合は、コピーしたワークスペース名の末尾に増分数字が付けられます。
ワークスペースをインポートする
個別の .wsp ファイルとして Analytics プロジェクトの外部に存在するワークスペースをインポートすることができます。これにより、そのワークスペースに含まれる物理フィールド、演算フィールド、またはフィルターを一から作成するのではなく、再利用することが可能になります。作業の手間を省いたり、これらの項目を再利用したり、また他の Analytics ユーザーと共有したりできることに加え、整合性も保証されます。一度にインポートできるワークスペースは 1 つだけです。
別の Analytics プロジェクトからワークスペースをインポートしたい場合は、別の Analytics プロジェクトからワークスペースをコピーするを参照してください。
- ナビゲーターの[総覧]タブで、 プロジェクトのエントリまたはプロジェクト フォルダーを右クリックし、[プロジェクト項目のインポート > ワークスペース]を選択します。
Analytics プロジェクトは、ツリー ビューにおける最上位のフォルダーです。
- [プロジェクト]ダイアログ ボックスで、ワークスペース ファイル(.wsp)を探して選択し、[開く]をクリックします。
- 確認ダイアログ ボックスで、[OK]をクリックします。
プロジェクトにワークスペースがインポートされます。プロジェクト内に同じ名前のワークスペースが既に存在する場合は、インポートしたワークスペース名の末尾に増分数字が付けられます。
ワークスペースをエクスポートする
ワークスペースは、Analytics プロジェクトの外部に保存される個別の .wsp ファイルとしてエクスポートすることができます。個別のファイルとしてエクスポートされたワークスペースは、後で任意の Analytics プロジェクトにインポートすることができます。これにより、そのワークスペースに含まれる物理フィールド、演算フィールド、またはフィルターを一から作成するのではなく、再利用することが可能になります。一度にエクスポートできるワークスペースは 1 つだけです。
- ナビゲーターの[総覧]タブでワークスペースを右クリックし、[プロジェクト項目のエクスポート]を選択します。
- [名前を付けて保存]ダイアログ ボックスで、ワークスペースを保存する場所を選択し、必要であればワークスペースの名前を変更して、[保存]をクリックします。確認ダイアログ ボックスで[OK]をクリックします。
指定した場所にワークスペースがエクスポートされます。
メモ
ワークスペース名を 64 文字の英数字(拡張子 .wsp を含まない)に制限し、ワークスペースが Analytics にインポートされるときに名前が切り捨てられないようにします。
名前にはアンダースコア文字(_)を使用できますが、他の特殊文字やスペースは使用できません。先頭に数字を使用することもできません。特殊文字、スペース、先頭の数字はすべて、ワークスペースのインポート時にアンダースコア文字に置換されます。
ワークスペース ノートを追加または編集する
あるワークスペースに関して、今後の参考のために保持しておきたい、あるいは他のユーザーのために文書化しておきたい情報がある場合は、ノート(注釈)をそのワークスペースに追加して記録することができます。ワークスペース ノートの内容はいつでも編集できます。
ノートを追加、編集、削除または読むために、ワークスペースをアクティブ化する必要はありません。
- ナビゲーターの[総覧]タブで、作業対象のワークスペースを右クリックします。
- [プロパティ]を選択します。
- [ワークスペース プロパティ]ダイアログ ボックスで[ノート]タブをクリックします。
- 新しいノートを入力するか、または既存のノートを編集します。
ノートを削除する場合は、テキストをすべて削除します。
- [OK]をクリックしてダイアログ ボックスを閉じ、変更を保存します。