[テーブル]タブ([オプション]ダイアログ ボックス)

テーブル]タブのオプションを使用して、Analytics によるテーブルの処理方法を指定します。

開くときに自動的にプロファイルを実行する

開くときに自動的にプロファイルを実行する]をオンにすると、プロジェクトを開いたり、テーブルを変更したり、グローバル フィルターを変更したりする場合に、すべての数値フィールドに対して Profile コマンドが自動的に実行されるようになります。

Analytics は情報を保持しておき、その情報をヒストグラムや階層化の最小値および最大値、金額単位サンプリングの絶対値を提供するために使用します。

メモ

このオプションをオンにすると、数値フィールドのあるテーブルを開く速度が遅くなります。

テーブルと一緒にデータ ファイルを削除する

このオプションをオンにすると、テーブルを削除したときに、関連付けられているデータ ファイルが自動的に削除されるようになります。このオプションを使用すると、必要のないファイルをハード ディスクからすばやく削除できます。ただし、削除後はデータにアクセスできなくなります。

注意

このオプションをオンにするときには注意してください。テーブルと共に元のデータ ファイルが削除される場合もあります。

データ ファイルはすぐに削除されます。Windows のごみ箱には送られません。

このオプションのオン/オフは、スクリプトまたはコマンド ラインで SET DELETE_FILE を使用して切り替えることもできます。

データ ファイルとテーブルを表示する]チェック ボックスを使用して設定を変更した場合、その変更は、再度明確に変更されるまで有効です。SET DELETE_FILE コマンドを使用して設定を変更した場合、その変更は、Analytics セッションの間のみ有効です。

この設定への変更は、次の構文を使用してログに記録されます。

SET DELETE_FILE {ON|OFF}

テーブル レイアウトを共有しない

メモ

フィールド定義を誤って削除しないように、[テーブル レイアウトを共有しない]チェック ボックスはデフォルトでオンになっています。

このオプションをオフにすると、同じレコード構造を持つ複数のデータ ファイルやデータ ソースで、単一のテーブル レイアウトを共有することができます。この機能は、同じレコード構造を持つ Analytics テーブルに結果を出力できる Analytics 操作、つまり、抽出、並べ替え、サンプリング、およびマージと、テーブル レイアウトのコピーでのみ作用します。

テーブル レイアウトの共有が許可されている場合、同じレコード構造を持つ複数のソース データ ファイル(たとえば Analytics データ ファイル(.fil))やデータ ソースは、1 つのフィールド定義セットを共有します。共有テーブル レイアウトに物理フィールドや演算フィールドを追加したり、関連するビューに列を追加したり、ビューを追加したりすると、その追加されたフィールド、列、またはビューは、共有テーブル レイアウトを使用しているすべての Analytics テーブルに自動的に追加されます。フィールド、列、またはビューを削除すると、共有テーブル レイアウトを使用している Analytics テーブルでそれを使えなくなります。

一般的には、データ ファイルごとに個別のテーブル レイアウトを保持する必要があります。しかし、単一のテーブル レイアウトを共有すると、同じレコード構造を持つ複数のデータ ファイルが同一のフィールド定義セットを必要とする場合には、手間を省くことができます。テーブル レイアウトへのあらゆる更新は、すべてのデータ ファイルに適用されます。たとえば、年間の取引テーブルから 12 個の月次テーブルにレコードを抽出すると、同じレコード構造を持つテーブルが合計で 13 個生成されます。[テーブル レイアウトを共有しない]チェック ボックスがオンになっている場合は、テーブルごとに独自のレイアウトを持ちます。[テーブル レイアウトを共有しない]チェック ボックスがオフになっている場合は、すべてのテーブルが元のテーブルのレイアウトを共有するため、レイアウトを一元管理することができます。

共有テーブル レイアウトは、それを使用しているテーブルの 1 つから削除しても、全体的な削除は行いません。共有テーブル レイアウトを使用している他のテーブルは、その後も使用することができます。

個別の Analytics プロジェクト以外は共有できません。テーブルを別のプロジェクトにコピーした場合は、[テーブル レイアウトを共有しない]の設定に関係なく、新しいテーブル レイアウトが作成されます。

正確な文字比較を行う

このオプションを使用すると、Analytics で文字型フィールド、識別子、リテラル値を比較する方法を制御できます。

メモ

スペースは文字のように扱われます。

このオプションをオフにした場合

このオプションをオフにした場合には、異なる長さの 2 つの文字列を比較する際に、短い方の文字列が採用されます。比較は左から右へ行われます。

正確な文字比較はオフになっている

True False
  • "AB" = "AB"
  • "AB" = "ABC"
  • "AB" = "ABLMNOP"
  • "AB " = "AB"
  • "AB" = "ZZAB"
  • "AB" = "ABC"
  • " AB" = "AB"

スペースのある例

  • "AB " = "AB" は True です。その理由は、3 カラム目のスペースが考慮されず、短い方の文字列("AB")が比較に使用されるためです。
  • "AB " = "ABC" は False です。その理由は、3 文字すべてが比較され、それぞれの 3 カラム目にあるスペースと "C" が異なっているためです。
  • " AB " = "AB" は False です。その理由は、短い方の文字列("AB")が比較に使用され、1 カラム目のスペースと "A" が異なっているためです。

このオプションをオンにした場合

このオプションをオンにした場合に一致を成すには、比較文字列同士が完全に同じでなければなりません。異なる長さの 2 つの文字列を比較する場合、Analytics により、長い方の文字列の長さに一致するよう、短い方の文字列の末尾にスペースが埋め込まれます。

正確な文字比較はオンになっている

True False
  • "AB" = "AB"
  • "AB " = "AB"
  • "AB" = "ABC"
  • "AB" = "ABLMNOP"
  • "AB" = "ZZAB"
  • "AB" = "ABC"
  • " AB" = "AB"
スペースのある例
  • "AB " = "AB" は True です。その理由は、長い方の文字列("AB ")に一致するよう、短い方の文字列("AB")の末尾にスペースが埋め込まれるため、"AB ""AB " が一致するからです。
  • "AB " = "ABC" は False です。その理由は、3 文字すべてが比較され、それぞれの 3 カラム目にあるスペースと "C" が異なっているためです。
  • " AB " = "AB" は False です。その理由は、長い方の文字列(" AB")に一致するよう、短い方の文字列("AB")の末尾にスペースが埋め込まれるため、" AB ""AB " が一致しなくなるからです。

スペースの削除

先頭および末尾のスペースを削除することで、文字列と文字列内部のスペースのみが比較されるようにするには、ALLTRIM( ) 関数を使用します。

たとえば、値に対して ALLTRIM( ) を使用した ALLTRIM(" AB") = ALLTRIM("AB") は True になりますが、この関数を使用しない場合の比較の結果は False になります。

正確な文字比較とフィルター

正確な文字比較を行う]設定は、フィルターがどのように働くかに影響を与えます。

  • このオプションがオフの場合 Address = "PO Box" を指定すると、"PO Box" で始まるすべての住所が返されます。
  • このオプションがオンの場合 Address = "PO Box" を指定すると、Address フィールドに "PO Box" という文字列以外何も入っていないレコードのみが返されます。

範囲

Analytics の操作や関数は、[正確な文字比較を行う]オプションの影響を受けるものもあれば、受けないものもあります。

影響を受ける 影響を受けない
  • 条件検索操作
  • MATCH( ) 関数
  • BETWEEN( ) 関数
  • 結合操作
  • 関連付け操作
  • FIND( ) 関数
  • FINDMULTI( ) 関数

ログ エントリ

この設定への変更は、次の構文を使用してログに記録されます。

SET EXACT {ON|OFF}

開くときにフォーマットを表示する

このオプションをオンにすると、新しいテーブルを開いたときに、現在のテーブル レイアウトと演算フィールド定義が自動的に表示されるようになります。この表示内容はコマンド ログにも出力されます。

この設定への変更は、次の構文を使用してログに記録されます。

SET FORMAT {ON|OFF}

フラット ファイルを手動で定義する

このオプションがオンになっていると、データ定義ウィザードでフラット ファイルからテーブルを作成するときに、一部の画面がスキップされます。データ定義は[テーブル レイアウト]ダイアログ ボックスで完成させます。

バッファー サイズ

このオプションでは、読み取るデータ ブロックのサイズを指定します。デフォルトは 33 キロバイトです。この値は大部分のアプリケーションで推奨されている値です。

使用できる値の範囲は 5 から 255 までです。バッファー サイズを変更すると、特定の環境においてパフォーマンスが若干改善される場合もあります。この設定の変更は、サポートからアドバイスされていない限り、行わないでください。

この設定への変更は、次の構文を使用してログに記録されます。

SET READAHEAD

ソート メモリ

このオプションは、ソート処理とインデックス処理に割り当てるシステム リソースの最大量を指定します。ソート メモリは 0 から 2000 MB(メガバイト)で、20 MB 単位で入力します。ソートのパフォーマンスを最適化するには、システムで使用可能な物理メモリに基づいてソート メモリを設定します。これにより、Analytics は必要に応じて、テーブルのソートに必要なメモリ量をこの最大量まで使用できるようになります。

ソート メモリを 0 のままにしておくと、Analytics は現在使用可能なシステム リソースを使用します。

並び順

このオプションでは、文字フィールドのソート順を設定します。

ドロップダウン リストからロケールを選択します。非 Unicode 版の Analytics のデフォルトは "システム デフォルト" で、Unicode 版では “混合言語(UCA)” です。デフォルトでは、Analytics は文字セット内の各文字のバイト順に基づく昇順でデータをソートします。[並べ替え順]オプションは、ソートしたりインデックスを作成したりするとき、クイック ソートを実行するとき、また順番をテストするときのソート順に作用します。

この設定への変更は、次の構文を使用してログに記録されます。

SET ORDER

Analytics 14.1 ヘルプ