Analytics 14.1 ヘルプ

カスタム ダイアログ ボックスの作成

Analytics ダイアログ ビルダーでは、1 つ以上のカスタム ダイアログボックスを作成し、スクリプトの実行中にユーザー入力を収集できます。

カスタム ダイアログボックスを使用して、次のようなさまざまな機能を実行します。

  • ユーザーに対し、テーブル名、フィールド名、日付の範囲などを入力するように求める
  • ユーザーが複数のオプションから選択できる
  • 標準のメッセージ ボックスよりも多くの情報を表示する
  • Analytics プロジェクト項目を動的に一覧表示する

メモ

カスタム ダイアログボックスを使用してパスワードを入力することは安全ではありません。代わりに、PASSWORD コマンドを使用してください。

ダイアログ ビルダーでは、ユーザー入力コントロールをダイアログボックスに追加して、カスタム ダイアログボックスを設計および作成できます。

コントロールは小さいインタラクティブなソフトウェア コンポーネントであり、スクリプトによって要求されるユーザー入力を収集するためのさまざまな方法を提供します。1 つ以上のコントロールをダイアログボックスに追加し、ニーズに合わせて設定します。

次のオプションを使用できます。

  • テキスト ラベル
  • テキストボックス
  • チェック ボックス
  • ラジオ ボタン
  • フォロップダウン リスト
  • プロジェクト項目一覧

以下のサンプル カスタム ダイアログボックスは各タイプのコントロールの例を提供します。

新しく作成されたカスタム ダイアログボックスを保存するときには、Analytics は自動的に視覚的なダイアログボックスを一致する ACLスクリプト DIALOG コマンドに変換します。

コマンドは、カーソルが配置されるスクリプトの行に挿入されます。スクリプトを実行するときには、視覚的なダイアログボックスが表示されます。

以下の例は、1 つのテキスト ラベルと 1 つドロップダウン リストの他に、対応する DIALOG コマンドがある簡単なダイアログボックスが表示されます。

カスタム ダイアログ ボックス

対応する DIALOG コマンド

DIALOG (DIALOG TITLE "Select Branch" WIDTH 464 HEIGHT 116 ) (BUTTONSET TITLE "&OK;&Cancel" AT 336 12 DEFAULT 1 ) (TEXT TITLE "Select the branch:" AT 12 16 ) (DROPDOWN TITLE "Central Branch;East Branch;West Branch" TO "DROPDOWN1" AT 156 12 )
  1. カスタム ダイアログ ボックスを追加する Analytics スクリプトを開きます。
  2. スクリプト内で、DIALOG コマンドを挿入したい行にカーソルを配置します。

    メモ

    空白の行にカーソルを配置します。必要に応じて、空白のスペースを作成します。

  3. 新しいダイアログの作成 ] をクリックします。

    ダイアログ ビルダーが "ユーザー ダイアログ" というデフォルトのタイトルで表示されます。

  4. 次の手順を行って、カスタム ダイアログ ボックスを作成します。
    • ダイアログ ビルダーをダブルクリックして、ダイアログ ボックスのタイトルやサイズを変更します。

      ダイアログボックスの高さをピクセルで指定します。また、ダイアログボックスのサイズを変更するには、ダイアログ ビルダーの作業領域の右下端をドラッグします(グリッドに合わせるをオンにする必要があります)。

    • [グリッドに合わせる] をクリックして、ダイアログ ビルダーのグリッドの表示をオンまたはオフにします。

      グリッドを使用すると、レイアウト領域のコントロールの位置を調整できます。グリッドをオンにすると、各コントロールの左上隅を、最も近いグリッド ポイントに合わせて配置します。

    • ダイアログ ビルダーの左側で、コントロール アイコンをクリックしてからレイアウト領域内をクリックすると、そのコントロールがフォーム上に追加されます。

      メモ

      特定のコントロールを追加および設計するための手順が以下に表示されます。

  5. 必要な数のコントロールを追加します。
  6. 追加した後にコントロールを修正する必要がある場合は、コントロールをダブルクリックします。
  7. ダイアログ ビルダーからコントロールを削除したい場合は、そのコントロールを選択して[削除] をクリックします。

    メモ

    OK]および[キャンセル]ボタンは削除できませんが、名前は変更できます(以下を参照)。

  8. 閉じる]ボタンをクリックしてダイアログ ビルダーを終了します。
  9. 変更を保存する場合は確認ダイアログ ボックスで[OK]をクリックして、終了します。

    スクリプト エディターに対応する DIALOG のコマンドが表示されます。右にスクロールすると、カスタム ダイアログ ボックスのすべてのコントロールに対応するスクリプト表現を見ることができます。

  10. 省略可能。スクリプトの DIALOG コマンドで、OK またはキャンセル ボタンのラベル テキストを編集します。

    一般的に、OK およびキャンセル ラベルは編集しないでください。ラベルを変更する場合は、必ず肯定的な値([はい]など)が否定的な値([いいえ]など)の前に来るようにしてください。

    ラベル テキストのみを編集します。例:"&はい;&いいえ"

作成した後にカスタム ダイアログボックスを修正する必要がある場合は、対応する DIALOG コマンドにカーソルを置き、[コマンドの編集 ]をクリックします。

テキスト コントロールを使用して、テキスト ラベルをカスタム ダイアログボックスに追加します。

テキストラベルは次のいずれかの目的で使用できます。

  • 別のコントロールを特定する
  • 通知を提供する
  • ユーザーに確認または指示する
  • カスタム ダイアログボックスで必要な他のテキスト情報を提供する

テキストラベルは表示専用であり、インタラクティブ機能に関連付けられていません。

手順

編集ボックス コントロールを使用して、テキストボックスをカスタム ダイアログボックスに追加します。

テキストボックスは、日付、業者または顧客 ID など、ユーザーが入力する必要がある情報を収集します。

編集ボックス変数

編集ボックス コントロールは、ユーザー入力を保存するための文字変数を作成します。

手順

チェックボックス コントロールを使用して、チェックボックスをカスタム ダイアログボックスに追加します。

チェックボックスはユーザーに表示されるバイナリ選択肢です。つまり、関連付けられたオプションはオンまたはオフにできます。たとえば、チェックボックスを使用すると、ユーザーが従業員テーブルから抽出されたデータに電子メール アドレス フィールドを含めるか除外できます。

オプションの組み合わせ

複数のチェックボックスを使用して、カスタム ダイアログボックスのオプションの組み合わせを選択できます。相互に排他的なオプションの場合は、ラジオ ボタンを使用するようにしてください。

チェックボックス変数

チェックボックス コントロールは、ユーザー入力を保存するための論理変数を作成します。チェックボックスがオンの場合は True、チェックボックスがオフの場合は False の値が変数に格納されます。

手順

ラジオボタン コントロールを使用して、2 つ以上のラジオボタンをカスタム ダイアログボックスに追加します。

ラジオボタンは相互に排他的なオプションをユーザーに表示します。表示されたオプションのいずれかのみを 1 度に選択できます。たとえば、2 つのラジオボタンを使用して、ユーザーが次のいずれかを選択できるようにします。

  • $5000 未満の金額
  • $5000 以上の金額

相互に排他的なオプション

複数のラジオボタンを使用すると、ユーザーがカスタム ダイアログボックスでさまざまなオプションから 1 つのみを選択できます。相互に排他的なオプションでない場合は、チェックボックスを使用するようにしてください。

ラジオボタン変数

ラジオボタン コントロールは、ユーザー入力を保存するための数値変数を作成します。この変数の値は、最初のラジオ ボタンをクリックすると 1、2 番目のラジオ ボタンをクリックすると 2 という形になります。

手順

ドロップダウンリスト コントロールを使用して、ドロップダウンリストをカスタム ダイアログボックスに追加します。

ドロップダウン リストは、選択可能なカスタム、テキストベース オプションの一覧をユーザーに提示します。ユーザーは 1 度に 1 つのオプションのみを選択できます。たとえば、ドロップダウン リストを使用して、ユーザーが次の項目を選択できるようにします。

  • 年の月
  • カテゴリ
  • 会社の部署または支店

相互に排他的なオプション

ドロップダウン リストのオプションは相互に排他的です。ラジオボタンを使用して、類似した結果を実現できますが、項目数が多いリストの場合、ドロップダウンの方がよりコンパクトになり、使用しやすくなります。

ユーザーが 1 度に複数のオプションを選択できるようにする場合は、代わりにチェックボックスを使用します。

ドロップダウン リスト変数

ドロップダウン リスト コントロールは、ユーザー入力を保存するための文字変数を作成します。

手順

プロジェクト項目一覧コントロールを使用して、プログラム項目一覧をカスタム ダイアログボックスに追加します。

プロジェクト項目リストには、テーブルなどの Analytics プロジェクト項目が一覧表示されます。項目の一覧は、スクリプトが実行される Analytics プロジェクトの内容に基づいて動的に入力されます。

ユーザーは 1 度に 1 つのオプションのみを選択できます。たとえば、プロジェクト項目一覧を使用して、ユーザーが次の項目を選択できるようにします。

  • 年のすべてのテーブルから、特定の月のテーブル
  • テーブルのすべての数値フィールドから、特定の数値フィールド
  • 複数の可能なスクリプトから、特定のスクリプト

プロジェクト項目のカテゴリ

プロジェクト項目一覧を作成するときには、実際のプロジェクト項目を指定しません。プロジェクト項目のカテゴリを指定します。たとえば、スクリプトを実行するときに開いているテーブルですべての文字フィールドのリストをユーザーに表示する場合は、文字フィールド カテゴリを指定します。

指定するカテゴリに基づき、Analytics は動的にカスタム ダイアログボックスにプロジェクト項目一覧を入力します。

使用可能なカテゴリ

次のカテゴリを使用できます。

  • 文字フィールド
  • 数値フィールド
  • 日付時刻フィールド
  • 論理フィールド
  • 文字変数
  • 数値変数
  • 日付時刻変数
  • 論理変数
  • テーブル
  • ビュー
  • スクリプト
  • インデックス
  • ワークスペース

プロジェクト項目一覧変数

プロジェクト項目一覧コントロールは、ユーザー入力を保存するための文字変数を作成します。

手順