ACCEPT コマンド

1 つ以上のスクリプト入力値をインタラクティブにユーザーに確認するダイアログ ボックスを作成します。 各入力値は名前付き文字変数に格納されます。

メモ

ACCEPT コマンドを使用してパスワードを入力することは安全ではありません。 代わりに PASSWORD コマンド を使用してください。

ACCEPT コマンドは、ACL Server 分析ではサポートされません。

DIALOG コマンドでは高度なインタラクティブ ダイアログボックスを作成できます。

構文

ACCEPT {メッセージテキスト <FIELDS プロジェクト項目カテゴリ> TO 変数名} <...n>

パラメーター

名前 説明
メッセージ テキスト

入力するよう指示するために使用されるテキストとして、ダイアログ ボックスに表示されるラベルです。 引用符で囲んだ文字列か、文字型変数を指定する必要があります。

複数のプロンプトを入力する場合は、カンマで区切ることができます。 カンマを使用すると、スクリプト判読性を向上させますが、必須ではありません。

ACCEPT "開始日を指定してください:" TO v_start_date, "終了日を指定してください:" TO v_end_date
FIELDS プロジェクト項目カテゴリ

省略可能

テキスト ボックスではなく、ユーザー入力用のプロジェクト項目ドロップダウン リストを作成します。 ユーザーはリストから、プロジェクト項目、フィールド、または変数の 1 つの値を選ぶことができます。

プロジェクト項目カテゴリは、リストに表示する項目タイプを指定します。 たとえば、xf と指定すると、リストにすべてのプロジェクト テーブルが表示されます。 プロジェクト項目カテゴリは引用符で囲みます。

FIELDS "xf"

カテゴリを指定するために使用するコードについては、プロジェクト項目カテゴリーのコードを参照してください。

同じプロンプトで複数のコードを指定できますが、プロジェクト項目、フィールド、変数を混在させることはできません。

TO 変数名

ユーザー入力を格納するために使用する文字変数の名前。 変数自体が存在していない場合は、変数が作成されます。

この変数が既に存在する場合は、現在の値がデフォルト値としてダイアログ ボックスに表示されます。

メモ

代入変数に使用される変数の名前に、é のような英語以外の文字は使用しないでください。 変数名に英語以外の文字が含まれていると、スクリプト エラーになります。

ACCEPT コマンドは文字変数のみを作成します。 別のデータ型の入力が必要な場合は、スクリプトの後の処理で、文字変数を必要な型に変換する必要があります。 詳細については、入力データ型を参照してください。

ユーザーに対し、開く Analytics テーブルを選択するよう求める

開くテーブルの名前を選択するようユーザーに求めるダイアログ ボックスが必要です。 ユーザーが選択したテーブルをスクリプトによって開きます。

ACCEPT "開くテーブルの選択:" FIELDS "xf" TO v_table_name 
OPEN %v_table_name%

パーセント記号を使用する理由は、開こうとするテーブルの名前が v_table_name 変数に格納されていることを示すためです。 パーセント記号を省略した場合には、スクリプトは "v_table_name" というテーブルを開こうとします。

必要な入力を収集するために多数のダイアログ ボックスを使用する

スクリプト ユーザーが入力する必要がある各値のダイアログ ボックスを個別に作成したいとします。

ACCEPT コマンドの各インスタンス内に 1 つのプロンプト文字列を指定します。 スクリプトにより、以下の各項目を入力するダイアログボックスを別々に生成します。

  • テーブル名
  • サンプリングに使用するフィールド
  • サンプリング間隔
  • ランダムな開始値
ACCEPT "分析するテーブル名を入力してください" TO v_table_name 
OPEN %v_table_name% 
ACCEPT "サンプルを抽出するフィールドを選択してください" FIELDS "N" to v_field_to_sample 
ACCEPT "サンプリング間隔を入力してください" TO v_sampling_interval 
ACCEPT "ランダム開始値を入力してください" TO v_random_start_value 
SAMPLE ON %v_field_to_sample% INTERVAL v_sampling_interval FIXED v_random_start_value RECORD TO Sample_output OPEN

スクリプトを実行すると、次の動作が行われます。

  1. 最初のダイアログ ボックスは、テーブルの名前を入力するように求めます。
  2. 2 番目のダイアログ ボックスでは、FIELDS "N" によって、数値フィールドのドロップダウン リストからのフィールドの選択を求めます。
  3. 3 番目のダイアログ ボックスでは、サンプリング間隔値の入力を求めます。
  4. 4 番目のダイアログ ボックスでは、ランダム開始値の入力を求めます。

必要な入力を収集するために多数のプロンプトを備えた単一のダイアログ ボックスを使用する

スクリプト ユーザーが入力する必要があるすべての値のダイアログ ボックスを作成したいとします。

ユーザーに複数の入力値を要求する場合には、ACCEPT コマンド内に複数のプロンプトをカンマで区切って指定します。 次の例では、日付範囲の開始日と終了日のプロンプトが同じダイアログボックスに表示されます。

ACCEPT "開始日を指定してください:" TO v_start_date, "終了日を指定してください:" TO v_end_date

備考

インタラクティブ

インタラクティブ スクリプトを作成するには、ACCEPT コマンドを使用します。 ACCEPT コマンドが処理されるときにはスクリプトが中断し、Analytics が次の処理で使用する入力をユーザーに促すダイアログ ボックスが表示されます。

項目ごとに個別のダイアログ ボックスを作成して、一度に 1 項目について入力を求めることもできますが、1 つのダイアログ ボックスで複数項目について入力を求めることもできます。

DIALOG と ACCEPT

DIALOG コマンドでは、次の 1 つ以上のタイプのコントロールを使用できるより高度なインタラクティブ ダイアログボックスを作成できます。

  • テキストボックス
  • チェック ボックス
  • ラジオ ボタン
  • カスタマイズされた値のドロップダウンリスト
  • プロジェクト項目一覧

ダイアログボックスのレイアウトは柔軟にカスタマイズできます。 詳細については、DIALOG コマンドを参照してください。

プロジェクト項目カテゴリーのコード

次のコードを使用して、ドロップダウンリストで表示するプロジェクト項目のカテゴリーを指定します。

プロジェクト カテゴリー

コード

カテゴリー

xf

テーブル

xb

スクリプト

xi

インデックス

xr

ビューとレポート

xw

ワークスペース

フィールド カテゴリー

コード

カテゴリー

C

文字フィールド

N

数値フィールド

D

日付時刻フィールド

L

論理フィールド

変数カテゴリ

コード

カテゴリー

c

文字変数

n

数値変数

d

日付時刻変数

l

論理変数

入力データ型

ACCEPT はユーザー入力を 1 つ以上の文字変数として保存します。 数値や日付時刻値として保存するには、VALUE( ) 関数や CTOD( ) 関数を使用します。文字変数の値がそれぞれ数値や日付時刻値に変換されます。

SET FILTER TO BETWEEN(%v_date_field%, CTOD(%v_start_date%), CTOD(%v_end_date%))

この例では、フィルターの開始日付および終了日付は文字値として保存されています。 これらの日付は、日付時刻データ型を使用する日付フィールドで使用するには、日付型の値に変換する必要があります。

変数名をパーセント記号 (%) で囲むと、変数名の変数によって含まれる文字値を代入します。 CTOD( ) 関数は文字値を日付値に変換します。

ACCEPT コマンドの位置

可能な限り、ACCEPT コマンドはすべてスクリプトの先頭部分に配置することをお勧めします。 最初にすべての情報入力を要求し、必要な情報が入力されていれば、その後スクリプトを円滑に実行できます。

メモ

GROUP コマンド内では ACCEPT コマンドを使用できません。