指定されたディレクトリ内のファイルとフォルダーの一覧を生成します。
構文
DIRECTORY <ファイルスペック> <SUPPRESS> <SUBDIRECTORY> <APPEND> <TO テーブル名|ファイル名>
パラメーター
名前 | 説明 |
---|---|
ファイルスペック
省略可能 |
含まれている情報を一覧表示および表示する Windows フォルダーまたはファイル。 アスタリスクのワイルドカード(*)を使用して、特定の拡張子を持つすべてのファイルや、特定の文字列で始まるすべてのファイル、またはフォルダー内のすべてのファイルを選択できます。 例:
一覧表示されるファイルを特定のフォルダーに制限するには、Analytics プロジェクト フォルダーへの相対パスを指定するか、完全パスを指定できます。 例:
メモ ワイルドカード文字は、指定されたファイル パスの中間レベルで使用できません。 上記のように、パスの最終レベルでのみ使用できます。 スペースを含んでいるパスまたはファイル名は、二重引用符で囲む必要があります。 ファイルスペックを使用する場合は、ほかのパラメーターの前に配置する必要があります。 ファイルスペックがほかの位置に表示されると、DIRECTORY コマンドが処理されず、エラーが発生します。 ファイルスペックを省略した場合は、Analytics プロジェクトが入っているフォルダー内のすべてのファイルが一覧表示されます。 ファイルスペックを省略したら、ほかのパラメーターはどれも使用できません。 |
SUPPRESS 省略可能 |
出力にパス情報が表示されずに、ファイル名とプロパティのみが表示されます。 |
SUBDIRECTORY 省略可能 |
サブフォルダーの内容が、ディレクトリの一覧に含まれます。 たとえば、ファイルスペックが Results\*.fil の場合は、Results フォルダーと、Results フォルダー下のすべてのサブフォルダーで、.fil ファイルが検索されます。 サブフォルダーで検索が行われるとき、一覧表示する必要のあるサブフォルダーとファイルの数によっては、SUBDIRECTORY を使用することで遅延が生じる可能性があります。 Analytics により、コマンド実行の進捗を示すダイアログ ボックスが表示されます。 |
APPEND 省略可能 |
コマンドの出力を既存ファイルに上書きしないで、そのファイルの末尾に追加します。 メモ コマンドの出力と既存のファイルの構造が同一であるようにする必要があります。
出力は、既存ファイルとの間でファイル構造が違っている場合でも、Analytics によって既存ファイルに追加されます。 出力と既存のファイルの構造が一致しない場合は、データが混在、不足、不正確になります。 |
TO テーブル名 | ファイル名 省略可能 |
コマンドの結果を送信する場所:
TO を省略した場合は、ディレクトリの一覧は Analytics の表示領域に表示されます。 |
例
ファイルの様々な一覧表示方法
ファイルの一覧表示機能は、臨時の調査に有効であるほか、スクリプトへの組み込み対象として有効なものです。
DIRECTORY コマンドを使ってファイルを一覧表示する様々な方法を次に示します。
すべてのファイルを一覧表示
Analytics プロジェクトが入っているフォルダー内のすべてのファイルをリストアップする
DIRECTORY
特定のタイプのすべてのファイルを一覧表示
Analytics プロジェクトが入っているフォルダー内のすべての .fil ファイル(Analytics データ ファイル)をリストアップする
DIRECTORY *.fil
ワイルドカードを使用してファイルを一覧表示
Analytics プロジェクトが入っているフォルダー内の、"Inv" で始まるすべてのファイル名をリストアップする
DIRECTORY Inv*.*
Analytics プロジェクト フォルダーに相対的なサブフォルダーのすべてのファイルを一覧表示
Analytics プロジェクトが入っているフォルダー内の、Results サブフォルダーにあるすべてのファイルをリストアップする
DIRECTORY "Results\*"
指定したフォルダー内のすべてのファイルをリストアップする
Results サブフォルダーのすべてのファイルを一覧表示
DIRECTORY "C:\ACL Data\Results\*"
特定の場所の特定のタイプのすべてのファイルを一覧表示
指定したフォルダーとそのすべてのサブフォルダー内にある、すべての .fil ファイル(Analytics データ ファイル)を一覧表示する
DIRECTORY "C:\ACL Data\Results\*.fil" SUBDIRECTORY
指定されたフォルダーのすべてのファイルを一覧表示し、リストを Analytics テーブルに出力
Resultsフォルダー内のすべてのファイルを一覧表示し、そのリストを、Analytics プロジェクトが入っているフォルダー内の Analytics テーブルに出力する
DIRECTORY "C:\ACL Data\Results\*" TO Results_Folder_Contents.fil
新しいテーブル Results_Folder_Contents が開いているプロジェクトに追加されます。
1 つのフォルダーのすべてのファイルを一覧表示し、リストを別のフォルダーの Analytics テーブルに出力
ACL Data\Resultsフォルダー内のすべてのファイルを一覧表示し、そのリストを、GL Audit 2014\Results フォルダーの Analytics テーブルに出力する
DIRECTORY "C:\ACL Data\Results\*" TO "C:\ACL Projects\GL Audit 2014\Results\Results_Folder_Contents.fil"
新しいテーブル Results_Folder_Contents が開いているプロジェクトに追加されます。 関連するデータ ファイル(Results_Folder_Contents.fil)が指定した出力フォルダーに作成されます。このフォルダーは、Analytics プロジェクトが入っているフォルダーであってもなくてもかまいません。
備考
DIRECTORY によって表示されるプロパティ
DIRECTORY コマンドは、Windows の DIR コマンドに似ています。 フォルダー内のファイルとサブフォルダーの一覧を表示することに加え、DIRECTORY コマンドでは、次のファイル プロパティおよびフォルダー プロパティも表示します。
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スクリプト内での DIRECTORY の使用
スクリプト内で DIRECTORY コマンドを使用すると、ファイル システムを調べることができます。 たとえば、DIRECTORY をほかのコマンドと連携させて、ファイルの有無を検出したり、ファイルのサイズを調べたり、ほかのファイル プロパティに基づいて判断を下したりすることができます。
DIRECTORY の結果を出力する
コマンド ラインからこのコマンドを実行する場合は、ディレクトリの一覧を画面に表示するか、一覧を Analytics テーブルまたは .txt ファイルに保存することができます。
DIRECTORY の結果を保存したテーブルを開く方法
DIRECTORY コマンドには OPEN パラメーターが含まれていません。 スクリプトでコマンドを使用し、結果を Analytics テーブルに出力する場合、その結果テーブルを開きたいときは、DIRECTORY コマンドの後に OPEN コマンドを続けてください。 例:
DIRECTORY "C:\ACL Data\Results\*" TO Results_Folder_Contents.fil OPEN Results_Folder_Contents