IMPORT GRCPROJECT コマンド
HighBond プロジェクト テーブルをインポートして、Analytics テーブルを作成します。
構文
IMPORT GRCPROJECT TO テーブル インポートファイル名 PASSWORD 数値 FROM 組織 ID タイプ ID <FIELD 名前 AS 表示名 <...n>>
パラメーター
名前 | 説明 | |||||||
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TO テーブル |
データをインポートする Analytics テーブルの名前。 メモ テーブルの名前は、64 文字までの英数字に制限されます。 名前にはアンダースコア文字(_)を使用できますが、他の特殊文字やスペースは使用できません。 名前の先頭を数字にすることはできません。 |
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インポートファイル名 |
作成する Analytics データ ファイルの名前。 インポートファイル名、.FIL ファイル拡張子を持つ引用符で囲まれた文字列として指定します。 例:"Invoices.FIL". デフォルトでは、データ ファイル(.FIL)は、Analytics プロジェクトが入っているフォルダーに保存されます。 既存の異なるフォルダーにデータ ファイルを保存するには、絶対または相対ファイル パスを指定します。
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PASSWORD 番号 |
使用するパスワード定義。 実際のパスワードを入力することを求めたり指定したりするのには、PASSWORD 番号の構文は使用しません。 パスワード定義とは、以前に PASSWORD コマンドか SET PASSWORD コマンドを使用して入力または設定されたパスワードのことです。 番号はパスワード定義の番号です。 たとえば、以前に 2 つのパスワードをスクリプトで設定したり入力したりしている場合には、PASSWORD 2 により、2 番目のパスワードを使用することを指定するなどします。 パスワードの入力または設定の詳細については、次を参照してください。 必須のパスワード値は、HighBond アクセス トークンです。 詳細については、パスワード定義の作成とパスワード値の指定を参照してください。 メモ PASSWORD は必要な場合と不要な場合があります。スクリプトを実行する環境によって異なります。
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FROM 組織ID タイプID |
組織とインポート中のデータを定義する情報のタイプ。
組織ID 値と タイプID 値はスペースを入れずにスラッシュで区切る必要があります:FROM "125@eu/audits" とします。 文字列全体を引用符で囲む必要があります。 組織 ID組織 ID には、組織の ID 番号が含まれている必要があるほか、北米以外のデータ センターへインポートする場合には、そのデータ センターのコードも含まれている必要があります。 組織 ID 番号とデータ センターのコードは、アット マーク(@)で区切る必要があります:FROM "125@eu" と指定します。 データ センター コードは、どの地域の HighBond サーバーからデータをインポートするのかを指定します。
組織の HighBond インスタンスに対して承認されているデータ センター コードのみを使用できます。 北米のデータ センターがデフォルトであるため、@us を指定するのはオプションです。 組織 ID 番号がわからない場合は、Analytics のユーザー インターフェイスを使用して、プロジェクトからテーブルをインポートします。 組織 ID 番号はログのコマンドに含まれます。 詳細については、HighBond プロジェクト データのインポートを参照してください。 タイプ IDタイプID はインポートする情報のタイプを指定します。 プロジェクトの情報は一連の関連するテーブルに含まれます。 タイプ ID では、次のリストの値のいずれかを使用します。 必要に応じて、表示される値を正確認入力します(アンダースコアを含む)。
ヒント プロジェクトのテーブルが関連付けられる方法および Analytics にインポートした後にテーブルを結合するために使用できるキー フィールドについては、HighBond プロジェクト データのインポートを参照してください。 |
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FIELD 名前 AS 表示名 <...n> 省略可能 |
インポートするソース データの個別のフィールド。 名前を指定します。 FIELD を省略すると、すべてのフィールドがインポートされます。
ヒント 物理フィールド名を取得するには、Analytics のユーザー インターフェイスを使用して、プロジェクトから該当するテーブルをインポートします。 物理フィールド名はログのコマンドに含まれます。 後続のインポートをスクリプト化できます。 |
例
プロジェクト テーブルからすべてのフィールドをインポートする
組織 286 に属するすべてのアクティブなプロジェクトに関するプロジェクト テーブル内のすべてのフィールドを、Analytics テーブル All_Projects にインポートするとします。 接続を認証するため、番号付けされたパスワード定義を追加します。以上を行うコマンドは次のようになります。
IMPORT GRCPROJECT TO All_Projects "C:\HighBond Projects Data\All_Projects.fil" PASSWORD 1 FROM "286@us/audits"
指定したフィールドをプロジェクト テーブルからインポートする
組織 286 に属するすべてのアクティブなプロジェクトに関するプロジェクト テーブル内の指定したフィールドを、Analytics テーブル All_Projects にインポートするとします。
IMPORT GRCPROJECT TO All_Projects "C:\HighBond Projects Data\All_Projects.fil" FROM "286@us/audits" FIELD "id" AS "Id" FIELD "description" AS "Description" FIELD "name" AS "Name" FIELD "start_date" AS "Start date" FIELD "status" AS "Status" FIELD "created_at" AS "Created at"
すべてのフィールドを問題テーブルからインポートする
この例では、組織 286 に属するすべてのアクティブなプロジェクトに関する問題テーブルのすべてのフィールドを、Analytics テーブル All_Issues にインポートします。
IMPORT GRCPROJECT TO All_Issues "C:\HighBond Projects Data\All_Issues.fil" FROM "286@us/findings"
備考
メモ
このコマンドの動作の詳細については、Analytics のヘルプを参照してください。
パスワード定義の作成とパスワード値の指定
PASSWORD コマンド
PASSWORD コマンドを使用して、HighBond に接続するための番号付けされたパスワード定義を作成した場合、パスワードの値が指定されていないと、スクリプトを接続しようとするときにパスワード プロンプトが表示されます。
詳細については、PASSWORD コマンドを参照してください。
SET PASSWORD コマンド
SET PASSWORD コマンドを使用して、 HighBond に接続するための番号付けされたパスワード定義を作成した場合、パスワードの値が指定されていれば、パスワード プロンプトは表示されません。これは、無人で実行するように設計されたスクリプトに適しています。
詳細については、SET PASSWORD コマンドを参照してください。
HighBond アクセス トークンを取得
どの方法を用いてパスワード定義を作成したかにかかわらず、パスワードには値として HighBond アクセス トークンを指定する必要があります。このトークンは Launchpad で生成できます。
注意
生成されるアクセス トークンは Launchpad へのサインインに使用するアカウントと一致します。 他のユーザーが使用するスクリプトを作成する場合は、そのスクリプト内に自身のアクセス トークンを指定することは不適切です。
- 次のいずれかを実行します。
- Analytics メイン メニューで[ツール>HighBond アクセス トークン]を選択します。
- スクリプト エディター内を右クリックし、[挿入 > HighBond トークン]を選択します。
[API アクセス トークンを管理します]ページがお使いのブラウザーで開きます。 まず Launchpad にサインインするように求められる場合があります。
- 次のいずれかを実行します。
- 既存のトークンを使用する[トークン]列で、使用する一部がマスクされたトークンをクリックし、HighBond アカウントのパスワードを入力します。 マスクされていないトークンが表示されます。
ヒント
新しいトークンを作成する理由がない場合は、既存のトークンを使用してください。 既存のトークンが機能しない場合は、新しいトークンを作成してください。
既存のトークンを使用すると、管理する必要があるトークン数が減ります。
- 新しいトークンを作成する[トークンを作成 > Analytics]をクリックし、お使いの HighBond アカウントのパスワードを入力します。
新しい Analytics トークンが作成されます。
メモ
Launchpad システム管理者である場合は、API トークンを作成することもできます。 目的に合った API トークンを予約する必要があります。これは、HighBond プラットフォームへのプログラム アクセスです。
- 既存のトークンを使用する[トークン]列で、使用する一部がマスクされたトークンをクリックし、HighBond アカウントのパスワードを入力します。 マスクされていないトークンが表示されます。
- [コピー ]をクリックしてトークンをコピーします。
ヒント
トークンが含まれているこのダイアログ ボックスは、そのトークンを貼り付けるまで閉じないでください。
- Analytics で、次のいずれかを実行します。
- トークンを[パスワードの確認]に貼り付ける
- スクリプトの SET PASSWORD コマンド構文内の適切な位置にトークンを貼り付ける
- Launchpad で、トークンが含まれているダイアログ ボックスを閉じます。
新しいトークンを作成した場合は、部分的にマスクされたバージョンのトークンが、トークンのリストに追加されます。
詳細については、アクセス トークンの作成と管理を参照してください。
インポート デバッグ機能
HighBond からのインポートには、簡易デバッグ機能があります。
インポートされたデータは、対象 Analytics プロジェクトを含むフォルダーの JSON 中間ファイルに一時的に格納されます。 Analytics プロジェクトを含むフォルダーでは、データが Analytics にインポートされた後に削除する代わりに、JSON ファイルを保持するテキスト ファイルを作成できます。
- JSON ファイルが存在する HighBond からのインポートが失敗し、JSON ファイルがコンピューターにある場合は、問題が HighBond 側ではなく、Analytics 側にあることがわかっています。
- JSON ファイルが存在しない HighBond からのインポートが失敗し、JSON ファイルがコンピューターにない場合は、問題が HighBond 側にあることがわかっています。
この情報はトラブルシューティングで役立ちます。
JSON 中間ファイルの保持を設定する
ターゲット Analytics プロジェクトを含むフォルダーで、_grc_import_debug.txt という名前の空のテキスト ファイルを作成します。
HighBond のリザルトまたはプロジェクトからインポートするときには、JSON 中間ファイルは results.json という名前で保持されます。 ファイルは後続の各 HighBond からのインポートするたびに上書きされます。