OPEN コマンド

Analytics テーブルおよび関連するデータ ファイルを開きます。

構文

OPEN {テーブル名|データ ファイル <FORMAT レイアウト名> }<BUFFERLENGTH 長さ> <CRLF> <DBASE> <INDEX インデックス ファイル> <PRIMARY|SECONDARY> <SKIP バイト> <RELATION キー フィールド>

パラメーター

名前 説明
テーブル名

開く Analytics テーブルの名前。

データファイル

FORMAT レイアウト名で指定されたテーブルに関連付けるデータ ファイル。

拡張子が指定されない場合、Analytics はファイル拡張子を .fil と仮定します。 拡張子のないファイルを開くには、ファイル名の最後にピリオド(.)を入れてください。

FORMAT レイアウト名

省略可能

開くデータ ファイルに適用する Analytics テーブル レイアウト。

BUFFERLENGTH 長さ

省略可能

テーブルに割り当てる入力バッファー領域の長さ(バイト数)。 デフォルト値は 33,000 バイトです。

バッファー領域を増やすと処理速度は向上しますが、Analytics コマンドを格納するために使用可能な RAM が使われます。

バッファー長を超す IBM 可変長ブロックを読み取ると、Analytics はエラー メッセージを表示して処理を停止します。 デフォルト値は、[オプション]ダイアログ ボックスの[テーブル]タブにある[バッファー サイズ]フィールドで設定します。

BUFFERLENGTH n のデフォルト値は、ほとんどの状況を処理できるような設定になっているため、パラメーターの変更が必要になることはほとんどありません。

CRLF

省略可能

可変長 ASCII ファイルが読み取られることを指定します。 変化するレコード長は Analytics によって自動的に調整されます。

デフォルトで、ファイルは固定長ファイルであると仮定されます。

DBASE

省略可能

データ ソースが dBASE ファイルであることを指定します。 Analytics によって dBASE ファイルの種類が認識され、そのファイル記述を基に自動的にテーブルが作成されます。 .dbf ファイル拡張子の付いた dBASE ファイルでは省略することができます。
INDEX インデックスファイル

省略可能

テーブルを開くとき、そのテーブルに適用されるインデックス ファイル。

インデックス ファイル名に拡張子を指定しないと、.inx と見なされます。 INDEX は、主テーブルまたは副テーブルのいずれかに指定することができます。

PRIMARY | SECONDARY

省略可能

テーブルを主テーブルまたは副テーブルのいずれとして開くかを指定します。 省略した場合、テーブルは主テーブルとして開かれます。
SKIP バイト

省略可能

テーブルの物理的な先頭部分でバイパスするバイトの数。

テーブルのヘッダー レコード、あるいはテーブル先頭部分でテーブルのレイアウトに従っていない部分を無視する場合に SKIP を使用できます。 省略した場合、テーブルは最初のバイトから読み取られます。

メモ

非 Unicode 版 Analytics 1 バイト = 1 文字
Unicode 版 Analytics、拡張 ASCII (ANSI) データ 1 バイト = 1 文字
Unicode 版 Analytics、Unicode データ 2 バイト = 1 文字

Unicode データでは、偶数バイトのみを指定します。 奇数バイトを指定すると、文字が正しく表示されない可能性があります。

RELATION キー フィールド

省略可能

テーブルを一時的に関連付けられたテーブルとして開くことを指定します。 Analytics は、テーブルを閉じるときにこの関係を保存しません。

RELATION を使用する際は、INDEX パラメーターも指定する必要があります。 キーフィールドは、ACL が 2 テーブル間の関係を作成するためのキー フィールドまたは式です。

テーブル レイアウトを指定してテーブルを開く

次の例では、March_2012 テーブル レイアウトを使って April_2012 テーブルを開きます。

OPEN April_2012 FORMAT March_2012

dBASE ファイルを開く

次の例では、既存のテーブルが存在しない Inventory.dbf という名前の dBASE ファイルを開きます。

OPEN Inventory

テーブルを開き、既存のインデックスを適用する

主または副いずれかのテーブルを開いて、そのテーブルに既存のインデックスを適用するには、次の構文を使用します。

OPEN Accounts_receivable INDEX Customer_number_AR
OPEN Customer SECONDARY INDEX Customer_number

テーブルを開き、別のテーブルとの間の一時的な関連付けを作成する

Customers テーブル(主テーブル)を開き、このテーブルと Accounts_receivable テーブル(副テーブル)の間に一時的な関連付けを作成する必要があるとします。

Customer_index というインデックスと、主テーブル内の Last_name というキー フィールドを使用する場合、コマンドは次のようになります。

OPEN Accounts_receivable INDEX Customer_index RELATION Last_name