REFRESH コマンド

関連するデータ ソースを基に、Analytics テーブル内のデータを更新します。

構文

REFRESH <テーブル名> <PASSWORD 番号>

パラメーター

名前 説明

テーブル名

省略可能

更新する Analytics テーブルの名前。 テーブル名を指定しない場合、開いているテーブルが更新されます。

PASSWORD 番号

省略可能

使用するパスワード定義。

実際のパスワードを入力することを求めたり指定したりするのには、PASSWORD 番号の構文は使用しません。 パスワード定義とは、以前に PASSWORD コマンドか SET PASSWORD コマンドを使用して入力または設定されたパスワードのことです。

番号はパスワード定義の番号です。 たとえば、以前に 2 つのパスワードをスクリプトで設定したり入力したりしている場合には、PASSWORD 2 により、2 番目のパスワードを使用することを指定するなどします。

パスワードの入力または設定の詳細については、次を参照してください。

メモ

このパスワードは、元のソース データ システムにアクセスするのに使用します。

PDF を除き、ファイルベースのデータソースでパスワードでは、REFRESH を使用できません。

パスワードを要求せずにテーブルを更新する

データ ソースにパスワードが必要でない場合は、REFRESH コマンドと、更新する Analytics テーブルの名前を入力します。

REFRESH Invoices

対話型のスクリプト内でユーザーに入力するよう求めたパスワードを使ってテーブルを更新する

対話型のスクリプトを作成している場合は、ユーザーにパスワードの入力を求めることができます。

PASSWORD 1 "パスワードを入力してください:"
REFRESH Invoices PASSWORD 1

ACCESSDATA コマンドを使用して、パスワード保護されたデータソースから最初にインポートされたテーブルを更新する場合、パスワード プロンプトは自動であり、個別に指定する必要はありません。

REFRESH Invoices

非対話型のスクリプト内に設定したパスワードを使ってテーブルを更新する

パスワード値の入力をユーザーに求めないようにするには、スクリプト内にパスワードを設定します。

SET PASSWORD 1 TO "password"
REFRESH Invoices PASSWORD 1

この方法の欠点は、スクリプト内でパスワードが文字としてはっきりと表示されることです。

AX Server アナリティクス内でユーザーに入力するよう求めたパスワードを使ってテーブルを更新する

AX Server アナリティクスを作成している場合は、アナリティクスの予定実行時にパスワードの入力をユーザーに求めることができます。あるいは、アドホックで次のコマンドを実行します。

COMMENT
//ANALYTIC Refresh Table
//PASSWORD 1 "パスワードを入力してください:"
END
REFRESH Invoices PASSWORD 1

備考

メモ

このコマンドの動作の詳細については、Analytics のヘルプを参照してください。

機能の仕組み

REFRESH コマンドは、テーブルを定義およびインポートするときに最初に使用される IMPORT コマンドまたは ACCESSDATA コマンドを再実行して、テーブルの内容を更新します。

REFRESH でテーブル内容のみが更新される

REFRESH コマンドでは、Analytics テーブルにおける既存のフィールドの内容のみが更新されます。 Analytics テーブル レイアウトは更新されません。

ソースデータの構造が変更された場合(フィールドが追加または削除された場合など)は、REFRESH を使用できません。 データを再インポートする必要があります。

更新がサポートされるデータ ソース

REFRESH コマンドを使用すると、以下のコマンドのいずれかを使用して作成された Analytics テーブルの内容を更新できます。

  • IMPORT ACCESS
  • IMPORT DELIMITED
  • IMPORT EXCEL
  • IMPORT ODBC(レガシー ODBC コマンド)
  • IMPORT PDF
  • IMPORT PRINT
  • IMPORT SAP
  • IMPORT XBRL
  • IMPORT XML
  • ACCESSDATA(ODBC データソース)

REFRESH と ACCESSDATA

次のガイドラインは、ACCESSDATA コマンドを使用して ODBC データソースからインポートされたテーブルを更新するときに適用されます。

  • 開いているテーブル 更新するときにテーブルが開いている場合は、一時的に、テーブルのサイズの 2 倍に相当するディスク領域が必要です。 ディスク領域が限られている場合は、更新する前にテーブルを閉じてください。
  • Analytics 12 Analytics バージョン 12 で ACCESSDATA コマンドを使用してインポートされたテーブルは、新しいバージョンの Analytics を使用している場合でも更新できません。

    これらのテーブルを更新するには、Analytics 12.5 以降を使用して再インポートしてください。

REFRESH とパスワード

データベースまたはクラウド データ サービスに存在するパスワードで保護されたデータソースで、REFRESH コマンドを使用できます。

Excel ファイルなどのパスワードで保護されたファイルベースのデータソースでは、REFRESH コマンドを使用できません。 ただし、パスワードで保護された PDF は例外です。

REFRESH と分析アプリ ウィンドウ

分析アプリ ウィンドウで実行する予定のスクリプトでは、REFRESH コマンドを使用しないでください。

テーブルのインポート方法によっては、テーブルのデータの更新がサポートされていないか、分析アプリ ウィンドウで試行された場合に予期しない結果を生成します。

分析アプリ ウィンドウで実行されるスクリプトの一部としてデータを更新する場合は、IMPORT コマンドまたは ACCESSDATA コマンドを使用し、テーブルを上書きします。