結果の桁数が小数点以下の桁数も含めて 22 桁を超える計算では、[数値のオーバーフローで停止する]オプションがオンになっている場合は、オーバーフロー エラーを作成できます。 オーバーフローが発生すると、Analytics は処理を停止し、ビューに「###ERR###」と表示します。

オーバーフローは、財務計算やパーセンテージ、現在価値などの、非常に大きな数値または小数点以下の桁数が大きい数値を扱う計算を行う場合に発生します。 また、財務関数で負の値の支払期間などの不正なパラメーターを使用している場合、あるいは計算でゼロによる除算を行っている場合にもオーバーフローは発生します。

数値のオーバーフローで停止する]オプションはオフにすることができます。 そうすると、Analytics はコマンドの処理を続行しますが、超過した桁を左端から切り捨てるため、結果は不正確なものとなります。

条件付きフィールドを作成することで、ゼロによる除算を回避することができます。 たとえば、「給与総額/労働時間」という計算の場合、ゼロによる除算が発生するのは、対象となる特定の期間中に従業員の働いた時間が 0 時間である場合です。 0 以外の値が入っているフィールドのみが Analytics で評価されるようにするには、次のような値と条件を使って条件付き演算フィールドを作成します。

  • デフォルト値:0

  • 条件: 労働時間 <> 0

  • 値:給与総額/労働時間

数値のオーバーフローで停止する]オプションをオンのままにしておき、大きな数値または小数点以下の桁数が大きい数値に注意する方がより安全です。 また、財務関数のパラメーターや、ゼロによる除算が発生する可能性のある計算にも注意してください。

期間に負の値が指定されているなど、明らかに無効なパラメーターが財務関数に指定されている場合、この無効なパラメーターは次のいずれかの方法で処理されます。

  • 数値のオーバーフローで停止する]がオンの場合、Analytics は処理を停止します。

  • 数値のオーバーフローで停止する]がオフの場合、関数は -1 の値を返します。