UTC とは協定世界時のことで、経度ゼロ度の位置の時刻です。これは、時刻および時刻ゾーンを調整するために、世界時刻基準として使用されます。 UTC はグリニッジ標準時(GMT)と密接に関連しています。多くの目的において、この 2 つの時刻は同一であると考えることができます。

UTC オフセットとは、特定の時刻ゾーンと UTC(経度ゼロ度の時刻)の間の時間と分の差です。 たとえば、ニューヨークは UTC-05:00 です。これは、ニューヨークの時刻が、UTC±00:00 のロンドンの時刻より 5 時間遅れていることを意味します。

Analytics では、UTC オフセットの時刻データは、hh:mm:ss±hh:mm の形式を使用します。例:23:59:59-05:00

Analytics で、UTC オフセット付きのローカル時刻データを含む日付時刻式を処理する場合、その UTC オフセットは調整され、式はローカル時刻に相当する UTC に対して計算を実行します。 日付時刻関数も UTC オフセットを調整します。 たとえば、式または関数で 23:59:59-05:00 というローカル時刻が存在した場合、実際には、その時刻に相当する UTC 04:59:59 に対して計算が実行されます。

日付時刻式や関数がこのように動作するのは、内部的に Analytics が UTC オフセット付きのローカル時刻を、それに相当する UTC として保存するからです。

影響を受ける可能性がある日付

深夜 0 時を境に調整が前後する場合、UTC オフセットの調整が日付時刻データの日付に影響する可能性があります。 たとえば、31 Dec 2014 23:59:59-05:00 に相当する UTC は 01 Jan 2015 04:59:59 です。

Analytics での UTC 表示オプション

デフォルトで、Analytics は調整された UTC オフセット付きのローカル時刻を、相当する UTC として表示するので、計算で使用されるときには実際の時刻が見られます。 UTC オフセットが表示されたローカル時刻を表示するようにするオプションもあります。 UTC 表示の詳細については、日付と時刻オプションを参照してください。

UTC に基づくデータの作業

UTC に基づくデータで作業を行う場合、その調整処理を考慮しないと、結果が正しくないものになると思われるかもしれません。

以下のテーブルの例では、UTC オフセットが日付時刻式に与える影響について示しています。 補足のため、相当する UTC を使用した式のバージョンも示します。 相当する UTC を使用する式の方は、式の処理時に Analytics で見えるものではありません。

日付時刻式

相当する UTC を使った式

結果

`T235959` > `T230000`

`T235959-0500` > `T230000`

該当なし

`T045959` > `T230000`

T (True)

F(False)

`20131231 235959` + 1

`20131231 235959-0500` + 1

該当なし

`20140101 045959` + 1

01 Jan 2014 23:59:59

02 Jan 2014 04:59:59

CDOW(`20141231T235959`, 9)

CDOW(`20141231T235959-0500`, 9)

該当なし

CDOW(`20150101T045959`, 9)

水曜日

木曜日

MONTH(`20141231T235959`)

MONTH(`20141231T235959-0500`)

該当なし

MONTH(`20150101T045959`)

12

1

STOT(`T235959` - `T225959`)

STOT(`T235959-0500` - `T225959-0400`)

該当なし

STOT(`T045959` - `T025959`)

01:00:00

02:00:00