XML ファイルについて

XML(eXtensible Markup Language)は、コンピューター システム間やアプリケーション間でデータをやり取りするためによく使われるマークアップ言語です。 は、正しく構成された XML ドキュメントをインポートすることができます。 正しく構成されたドキュメントとは、XML 構文の規則に従っているものを指します。

XML ファイル構造

XML ファイルは標準的な方法で構造化され、階層レベルをいくつでもサポートします。 階層レベルは、XML 要素をほかの要素の入れ子にすることで表されます。 データ構造とは、Analytics テーブルに割り当てることができる要素のグループです。 データ定義ウィザードでは、各データ構造はテーブル アイコン で識別されます。 XML ファイルを定義する場合、Analytics は、Analytics テーブルの作成に利用できるファイル内のあらゆるデータ構造を識別します。

Analytics テーブルへの XML のデータ構造のマッピング

データ構造が 1 つしかない単純な XML ドキュメントをインポートする場合は、Analytics テーブルに直接割り当てることができます。 いくつかのデータ構造がある複雑な XML ファイルの場合は、複数のデータ構造を結合して 1 つの Analytics テーブルにすることができます。 複数のデータ構造を結合することで、要望した結果が得られない場合は、各データ構造を別個のテーブルにインポートすることができます。 その後、[テーブルの関連付け]コマンドを使用して、結果として生じた Analytics テーブル間の関係を定義できます。

ファイル拡張子

通常、XML ファイルは標準のファイル拡張子(.xml)を使用します。 別のファイル拡張子を使用し、ドキュメントの先頭行でそのドキュメントが XML ファイルであることを特定する場合もあります。 標準のファイル拡張子が使用されていない場合は、データ定義ウィザードでファイル形式として[XML ファイル]を手動で選択する必要があります。

XML 要素と属性

XML は要素と属性を使用してデータの構造と内容を識別します。 Analytics は要素と属性の両方をインポートすることができます。

要素とは、タグで区切られた XML データの単位です。各 XML 要素はほかの要素で囲むことができます。 次の例では、name 要素によって "John Smith" という値を定義しています。

<name>John Smith</name>

属性を使用すると、要素についての追加情報を提供できます。 次の例では、type 属性によって、account 要素が checking account(当座預金口座)であることを指定しています。

<account type="checking">991110101</account>

データ定義ウィザードでは、要素名と区別するために、属性名の先頭には自動的に @ 記号が付けられます。 たとえば、"type" という名前の属性は "@type" と表示されます。

XML サンプル

通常、XML ファイルには要素と属性が混在しており、少なくとも 1 つのデータ構造が含まれています。 次の例では、2 つのクライアント レコードを含む単純な XML ファイルの内容を示します。

<?xml version="1.0"?> 
<accounts> 
  <client> 
    <name>John Smith</name> 
    <ID>JS004</ID> 
    <account type="checking">991110101</account> 
    <account type="savings">991110808</account> 
  </client> 
  <client> 
    <name>Jane Smith</name> 
    <ID>JS005</ID> 
    <account type="checking">771110103</account> 
    <account type="savings">771110303</account> 
  </client> 
</accounts>