Concur への接続
コンセプト情報
Concur はクラウド ベースの旅費/経費管理サービスです。御社の Concur データをインポートするには、Concur データ コネクターを使用します。
メモ
Analytics は任意のコネクターとして Concur を提供します。データ アクセス ウィンドウでこのコネクターを使用できない場合、一般的に、インストール中にコネクターが選択されていないことが原因です。詳細については、任意の Analytics データ コネクター と Python エンジンをインスト-るするを参照してください。
作業を開始する前に
Concur の資格情報
Concur に接続するには、以下が必要です。
- Concur アクセストークン
Concur アクセストークンがない場合は、以下を収集する必要があります。
- Concur のユーザー名およびパスワード
- Concur クライアント ID
- Concur API サーバー ホスト名(デフォルトは "www.concursolutions.com")
これらの資格情報で、[データ アクセス]ウィンドウの[トークンの取得]オプションを使用して、接続の認証に必要なアクセス トークンを生成できます。
メモ
取得するときに、トークンの有効期限を書き留めておいてください。Concur 認証トークンは 1 年後に期限切れになります。
接続の前提条件の収集については、組織の Concur 管理者に支援を仰いでください。管理者から支援を得られない場合は、あなたまたは管理者から Concur のサポートにお問い合わせください。
Concur クライアント ID を取得する
お客様に Concur アクセス トークンがない場合は、お客様、または御社の Concur 管理者が Concur クライアント ID を取得する必要があります。クライアント ID を使ってアクセス トークンを生成することができます。
クライアント ID を取得するには、[Register Partner Application]オプションを使って Concur Web サービスの管理領域に表示します。
Concur Web サービスでは、クライアント ID は以下のいずれかの名前で呼ばれています。
- Application Authorization Key(アプリケーション権限の承認キー)
- Consumer Key(コンシューマ キー)
メモ
Concur Web サービスに[Register Partner Application]オプションが表示されない場合は、あなたまたはあなたの Concur 管理者が Concur のサポートに問い合わせる必要があります。必要な Concur ライセンスが御社にない可能性もあります。
Concur 接続を作成する
- Analytics のメイン メニューから、[インポート > データベースとアプリケーション]を選択します。
- ACL コネクター セクションの[新規の接続 ]タブから、Concurを選択します。
ヒント
使用可能なコネクターのリストをフィルタリングするには、[接続のフィルタリング]ボックスに検索文字列を入力します。コネクターはアルファベット順に表示されます。
- [データ接続の設定]パネルが開いたら、接続設定を入力し、パネルの下部にある[保存して接続]をクリックします。
デフォルトの接続名を使用するか、新しい接続名を入力します。
Concurの接続は、[既存の接続]タブに保存されます。今後、Concurに接続するには、保存したこの接続を使用できます。
接続が確立されると、データ アクセス ウィンドウが開いてステージング領域が表示されるので、データのインポートを開始できます。Concurからデータをインポートする方法については、データ アクセス ウィンドウの作業を参照してください。
接続設定
基本設定
設定 | 説明 | 例 |
---|---|---|
ホスト | Concur サーバーのホスト名。 | https://concursolutions.com |
OAuth クライアント Id |
クライアント ID は、OAuth 承認サーバーにアプリケーションを登録するときに割り当てられます。 |
|
ユーザー名 |
Concur への認証に使用するユーザー アカウント |
|
パスワード |
ユーザーを Concur で認証するのに使用するパスワード。 |
|
アクセストークン |
認証されたユーザーが Concur サービスで保護されたリソースにアクセスするためのアクセス トークン。 |
詳細設定
設定 | 説明 | 例 |
---|---|---|
ダブルバッファリングの有効化 |
ダブルバッファリングを使用して、アダプダーが Concur データを取得するかどうかを指定します。ただし、ダブルバッファリングが有効なときには、アダプターのメモリおよびリソース消費量が多くなることがあります。 |
|
HTTPS の使用 | データソース エンドポイントが HTTPS で暗号化されるかどうかを指定します。 | |
ユーザー パラメーター | /api/v3.0/expense エンドポイント グループの下にあるエンドポイントのテーブルを問い合わせるときの、ユーザー クエリ パラメーターで使用する値。 | すべての |
Windows プロキシ設定を使用する | システムプロキシ設定を使用するかどうかを指定します。カスタム プロキシ設定を使用するには、このオプションを無効にする必要があります。このオプションに設定された値は他のプロキシ設定よりも優先されます。 | |
プロキシのホスト | HTTP トラフィックをルーティングするプロキシのホスト名または IP アドレス。 | 206.174.193.118 |
プロキシのポート | ProxyServer プロキシが実行されている TCP ポート。 | 80 |
プロキシ ユーザー | ProxyServer プロキシで認証するためのユーザー名。 | user@domain |
プロキシのパスワード | ProxyServer プロキシでプロキシ ユーザーを認証するためのパスワード。 |
Concur でアクセスできるデータ
データ アクセス ウィンドウにより、Concur のデータのサブセットにアクセスできます。データには、次にリストアップした Concur API からアクセスすることもできます。
メモ
以下の一覧にない API は、データ アクセス ウィンドウからアクセスできません。各エンドポイントに存在するデータについては、Concur の API のドキュメントを参照してください。
Concur では、従来のリレーショナル テーブルおよび列に適用されるデータ型/構造ルールに従わないデータは、構造体に保存されます。そのため、このようなデータはリレーショナル形式にマッピングしておく必要があります。これを行うため、コネクターは Concur データを ODBC 互換形式にマッピングします。
モジュール | API のエンドポイント |
---|---|
共通 | リスト |
リストの項目 | |
場所 | |
経費 | エントリ |
経費フォーム | |
経費グループの構成 | |
明細 | |
簡易経費 | |
レポート | |
洞察 | 機会 |
領収書画像 | 領収書画像 |
出張 | 旅行 |
複数ユーザーの経費データへのアクセス
メモ
複数ユーザーの費用データにアクセスするには、Concur に接続するために使用する Concur アカウントに適切な権限が必要です。
Concur アカウント権限のヘルプが必要が必要な場合、御社の Concur 管理者に連絡してください。管理者から支援を得られない場合は、あなたまたは管理者から Concur のサポートにお問い合わせください。
費用モジュール内の複数の Concur アカウントのデータにアクセスするには、[詳細オプション]にある、オプションの[ユーザー パラメーター]フィールドを "ALL" に設定します。
また、このフィールドに特定の Concur ユーザーのユーザー名を入力して、そのユーザーの費用データを表示することもできます。