STATISTICS コマンド

コンセプト情報

統計の生成

Analytics テーブルで、1 つ以上の数値または日付時刻フィールドについて統計計算します。

構文

STATISTICS {<ON> フィールド名 <...n>|<ON> ALL <EXCLUDE フィールド名 <...n>>} <STD> <MODMEDQ> <NUMBER n> <TO {SCREEN|ファイル名|PRINT}> <IF テスト> <WHILE テスト> <FIRST 範囲|NEXT 範囲> <APPEND>

パラメーター

名前 説明
ON フィールド名 <...n> | ON ALL

合計する 1 つ以上の数値または日付時刻フィールドを指定するか、あるいは、Analytics テーブル内の数値フィールドと日付時刻フィールドすべてについて統計を生成する場合は ON ALL を指定します。

EXCLUDE フィールド名

省略可能

ON ALL を使用して統計情報を生成するときにのみ有効です。

コマンドから除外するフィールド。EXCLUDE では、指定したフィールドを除外して、ON ALL を微調整できます。

EXCLUDE は ON ALL の直後に置く必要があります。例:

ON ALL EXCLUDE field_1 field_2

STD

省略可能

STD を指定すると、指定したフィールドの標準偏差もほかの統計情報と共に計算されます。

MODMEDQ

省略可能

指定したフィールド群の最頻値、中央値、上位四分位数、および 3 番目の四分位数値を他の統計のほかに計算します。

NUMBER n

省略可能

処理の間に保持しておく高値と低値の数。デフォルト値は 5 です。

TO SCREEN | ファイル名 | PRINT

省略可能

コマンドの結果を送信する場所:

  • SCREEN - Analytics の表示領域に結果を表示します

    ヒント

    表示領域内で、リンク付きの任意の結果値をクリックすると、関連付けられているソース テーブル内の 1 つまたは複数のレコードにドリルダウンすることができます。

  • ファイル名は結果の保存先となるファイルです。

    ファイル名には、適切なファイル拡張子を付けた文字列を引用符で囲んで指定します。例:TO "Output.TXT"

    デフォルトでは、テーブル ファイルは、Analytics プロジェクトが入っているフォルダーに保存されます。

    既存の異なるフォルダーにファイルを保存するには、絶対または相対ファイル パスを指定します。

    • TO "C:\Output.TXT"
    • TO "Results\Output.TXT"
  • 印刷 – 通常使うプリンターに結果を送信します

IF テスト

省略可能

各レコードを処理するために真である必要がある条件式。コマンドは、その条件を満たすレコードに対してのみ実行されます。

メモ

IF パラメーターは、任意の範囲パラメーター(WHILE、FIRST、NEXT)が適用された後に、テーブルに残るレコードに対してのみ評価されます。

WHILE テスト

省略可能

各レコードを処理するために真である必要がある条件式。条件が false と評価するか、テーブルの最後に達したら、コマンドは実行を中止します。

メモ

WHILE を FIRST または NEXT とともに使用する場合は、1 つの制限に達するとすぐに、レコードの処理が停止します。

FIRST 範囲 | NEXT 範囲

省略可能

処理するレコード数:

  • FIRST 指定されたレコード数に達するまで、最初のレコードから処理を開始します
  • NEXT 指定されたレコード数に達するまで、現在選択されているレコードから処理を開始します

範囲は処理するレコード数を指定します。

FIRST と NEXT を省略すると、すべてのレコードがデフォルトで処理されます。

APPEND

省略可能

コマンドの出力を既存ファイルに上書きしないで、そのファイルの末尾に追加します。

メモ

コマンドの出力と既存のファイルの構造が同一であるようにする必要があります。

  • 同じフィールド
  • 同じフィールド順序
  • 一致するフィールドが同じ長さ
  • 一致するフィールドが同じデータ型

出力は、既存ファイルとの間でファイル構造が違っている場合でも、Analytics によって既存ファイルに追加されます。出力と既存のファイルの構造が一致しない場合は、データが混在、不足、不正確になります。

Analytics の出力変数

メモ

テーブル内の複数のフィールドを対象として統計を生成した場合、システムで生成される出力変数には、最初に列挙したフィールドの値が含まれています。

名前 含む
ABSn

コマンドによって計算された絶対値。

AVERAGEn

コマンドによって計算された平均値。

COUNTn

コマンドによって計算されたレコード数。

  • 変数名が COUNT1 の場合、それは最近実行されたコマンドのレコード数を格納しています。
  • 変数名 COUNTnn が 1 より大きい場合、変数は GROUP コマンドの内で実行されたコマンドのレコード数を格納しています。

    n の値は GROUP 内のコマンドの行番号に基づいて割り当てられます。たとえば、コマンドが GROUP コマンドの 1 行下にある場合、値は COUNT2 が割り当てられます。コマンドが GROUP コマンドの 4 行下にある場合、値は COUNT5 が割り当てられます。

HIGHn

このコマンドによって確認された 5 番目に高い値。

5 番目に高い値はデフォルト設定です。この設定を変更するには NUMBER パラメーターを使用します。たとえば、NUMBER 3 は、3 番目に高い値を格納することを指定するものです。

メモ

Analytics で最も高い値が確認される際、重複値は除外されません。たとえば、降順の値リストが 100、100、99、98 の場合、3 番目に高い値は 98 でなく 99 になります。

LOWn

このコマンドによって確認された 5 番目に低い値。

5 番目に低い値はデフォルト設定です。この設定を変更するには NUMBER パラメーターを使用します。たとえば、NUMBER 3 は、3 番目に低い値を格納することを指定するものです。

メモ

Analytics  で最も低い値が確認される際、重複値は除外されません。たとえば、昇順の値リストが 1、1、2、3 の場合、3 番目に低い値は 3 でなく 2 になります。

MAXn

コマンドによって確認された最大値。

MEDIANn

コマンドによって確認された中央値。

MINn コマンドによって確認された最小値。
MODEn コマンドによって確認された最頻値。
Q25n コマンドによって計算された最初の四分位数値(下位四分位数値)。
Q75n コマンドによって計算された 3 番目の四分位数値(上位四分位数値)。
RANGEn コマンドによって計算された最大値と最小値の差。
STDDEVn コマンドによって計算された標準偏差値。
TOTALn

コマンドによって計算された最初の合計値。

TOTAL コマンドが GROUP コマンド内になければ、n の値は 1 です。n の値は GROUP コマンド内の TOTAL コマンドの行番号に相当します。

詳細については、GROUP コマンドを参照してください。

条件付き統計を生成する

次の例では、製品クラス ID(ProdCls)が '01' であるレコードの、数量(Qty)フィールドの統計を生成しています。

STATISTICS ON Quantity IF ProdCls = "01"