PASSWORD コマンド

スクリプトの実行中にパスワードの入力をユーザーに求めるために、パスワード値を含まないパスワード定義を作成します。

構文

PASSWORD 番号 <プロンプト>

パラメーター

名前 説明
数字

パスワード定義を一意に識別する 1 から 10 までの値。

プロンプト

省略可能

パスワードの入力を求めるために使用されるダイアログ ボックスに表示される文字型の有効な式。この場合、リテラル文字列は引用符で囲みます。

プロンプトを省略した場合は、メッセージのないデフォルト ダイアログ ボックスが表示されます。

パスワード情報の入力を求める

PASSWORD コマンドを使用して、必要な 3 つのパスワードを入力するようスクリプトでユーザーに求めるとします。ユーザーが必要なパスワードを入力したら、スクリプトは中断することなく、残りの処理を完了することができます。

PASSWORD 1 "売掛金データベースのパスワードを入力してください"
PASSWORD 2 "買掛金データベースのパスワードを入力してください"
PASSWORD 3 "顧客データベースのパスワードを入力してください"

Analytics テーブルを更新するときパスワードを指定する

パスワードで保護されたデータ ファイルを更新するために、REFRESH コマンドと PASSWORD コマンドを組み合わせた例を次に示します。

PASSWORD 1 "パスワード:"
REFRESH Abc PASSWORD 1

サーバー テーブルを定義するためにパスワードを指定する

AX Connector 経由でサーバー テーブルを定義するとき、データベース プロファイルと関連するサーバー プロファイルのパスワードを必要とする場合には、DEFINE TABLE DB コマンドと共に PASSWORD コマンドを使用できます。

DEFINE TABLE DB SOURCE Inventory_DBProfile PASSWORD 9 PASSWORD 3

備考

PASSWORD の用途

PASSWORD コマンドを使用すると、スクリプトがパスワード保護されたデータにアクセスするか、パスワード保護されたデータをインポートまたは構成する前に、ユーザーのパスワード入力を要求します。

スクリプトでは最大 10 個の異なるパスワード定義を作成できます。

PASSWORD は次の場合に有用です。

  • スクリプトに実際のパスワードを入力する(SET PASSWORD コマンドで要求される)ことを避けたい場合
  • 各ユーザーが異なるパスワードを入力する必要がある場合

パスワードの保存方法

ユーザーが入力したパスワードは一時的に安全にメモリに格納されます。

ユーザーがプロンプト ダイアログボックスにパスワードを入力するときには、アスタリスク(*)を使用して、文字がマスクされます。パスワードは、スクリプトにもログにも表示されません。

サーバーに基づくアナリティクスのパスワードを保存する

PASSWORD コマンドは、ロボット、またはレガシーサーバースクリプトのアナリティクス スクリプト実行ではサポートされません。

ユーザーがロボットでアナリティクス スクリプトをスケジュールするときには、パスワードを確認するために PASSWORD アナリティクスタグを使用できます。

SET PASSWORD コマンドを使用すると、レガシーサーバースクリプトでパスワードを指定できます。