FVANNUITY( ) 関数

一定の利率を使って計算した一連の預金額の将来価値を返します。将来価値は、毎月の預金額と複利利息の合計です。

構文

FVANNUITY(利率, 期間, 支払金額 <,種類>)

パラメーター

名前 説明
利率 数値

1 期あたりの利率。

期間 数値

支払期間の総数。

支払金額 数値

1 期間あたりの支払金額。

年金期間中、支払金額は毎回同じ金額でなければなりません。

種類

省略可能

数値

支払いのタイミング:

  • 0 – 期末払い
  • 1 – 期首払い

支払いのタイミングが省略された場合は、デフォルト値の 0 が使用されます。

メモ

利率期間支払金額を指定する際には、1 期あたりの利率を確実に指定するため、整合性のある期間を使用する必要があります。

例:

  • 年利 5% の 2 年間の貸付金または投資に対して月払いする場合は、利率に 0.05/12、期間に 2 * 12 を指定します。
  • 同じ貸付金または投資に対して年払いする場合は、利率に 0.05、期間に 2 を指定します。

出力

数値。結果は小数点以下 2 桁まで計算されます。

基本的な例

月次支払額

2 年間、毎月月初に支払う $1,000 の将来価値(月利 1% の複利)として、($)27243.20 が返されます。

FVANNUITY(0.01, 12, 1000, 1)

同じ年金の 1 年後の将来価値として、($)12809.33 が返されます。

FVANNUITY(0.01, 2*12, 1000, 1)

年次支払額

2 年間、毎年年末に支払う $12,000 の将来価値(年利 12% の複利)として、($)25440.00 が返されます。

FVANNUITY(0.12, 2, 12000, 0)

高度な例

年金の計算

年金の計算では、次の 4 つの変数が使用されます。

  • 現在価値または将来価値 下の例では $21,243.39 と $ 26,973.46
  • 1 期間あたりの支払金額 下の例では $1,000.00
  • 1 期間あたりの利率 下の例では月あたり 1%
  • 期間の数 下の例では 24 か月

これらの変数のうち 3 つの値がわかっている場合は、Analytics 関数を使って残りの変数の値を計算できます。

求めたい値: 使用する Analytics 関数
現在価値

PVANNUITY( )

21243.39 を返す:

FVANNUITY(0.01, 12, 1000)
将来価値

FVANNUITY( )

26973.46 を返す:

FVANNUITY(0.01, 24, 1000)
1 期間あたりの支払金額

PMT( )

1000 を返す:

PMT(0.01, 24, 21243.39)
1 期間あたりの利率

RATE( )

0.00999999(1%)を返す:

RATE(24, 1000, 21243.39)
期間の数

NPER( )

24.00 を返す:

NPER(0.01, 1000, 21243.39)

年金の式

期末年金(期末払い)の現在価値を計算する式:

期末年金(期末払い)の将来価値を計算する式:

備考

関連する関数

PVANNUITY( ) 関数は FVANNUITY( ) 関数の逆関数です。