日付と時刻オプション
[日付と時刻]タブのオプションを使用すると、Analytics で日付、日付時刻、および時刻を表示する方法の指定や、日付と時刻に関するその他のオプションの設定を行います。
日付の設定
日、月、年
[日]、[月]、[年]テキスト ボックスを使用して、日付および日付時刻書式の年月日の構成要素を表す文字を指定します。デフォルトの値は、日は "D"、月は "M"、年は "Y" ですが、英語以外の言語の場合は別の文字を指定できます。指定する文字は、大文字でそれぞれ異なる文字でなければなりません。また、"D"、"M" および "Y" を使用できるのはそれぞれのデフォルトの位置だけです。
日付の表示書式
このオプションでは、Analytics でビュー、レポート、およびエクスポート ファイルにおける日付と、日付時刻の日付部分を表示する方法を指定できます。これはログ エントリの日付の書式も制御します。[日付の表示書式]ドロップダウンリストから書式を選択する、または独自の日付表示書式を作成することもできます。
メモ
このオプションは、Analytics がデータ ソースから日付を読み取る方法には影響しません。Analytics による日付の読み取り方法を指定するには、データ定義ウィザード、またはテーブル レイアウト ダイアログ ボックスの[書式]フィールドを使用します。詳細については、ソース データに含まれる日付および時刻データの書式を参照してください。
[日付の表示書式]ドロップダウンリストに含まれる書式
選択する表示書式 |
表示内容 |
---|---|
DD/MM/YY |
31/12/14 |
DD/MM/YYYY |
31/12/2014 |
MM/DD/YY |
12/31/14 |
MM/DD/YYYY |
12/31/2014 |
MMM DD, YYYY |
Dec 31, 2014 |
YYYYDDD |
2014365 |
YYYY-MM-DD |
2014-12-31 |
独自の日付表示書式の作成
独自の日付表示書式を作成するには、日付の表示書式の文字 内の文字(日、月、年がデフォルトの書式文字列であることが前提)を組み合わせて作成した書式を[日付の表示書式]テキスト ボックスに入力します。
以下のガイドラインが適用されます。
- 日、月、年の各構成要素は、スペースを含めずに表示することも、スペースや句読点を使用して区切ることもできます。
- 各構成要素はどのような順序でも表示できます。
- 3 つの構成要素のうち、1 つまたは 2 つを省くことができます。
- 構成要素は 2 文字未満にすることはできません。
- 書式の指定には大文字を使用する必要があります。
- 日付の表示書式は全体で、スペースや句読点を含め 12 文字以内で指定する必要があります。
日付の表示書式の文字
指定する表示書式 |
表示内容 |
---|---|
DD |
日(1 ~ 31) |
DDD |
日(1 ~ 366) |
MM |
月(1 ~ 12) |
MMM |
月(Jan ~ Dec) |
YY |
年(00 ~ 99) |
YYYY |
年(1900 ~ 9999) |
メモ
全部が表示されない日付表示書式を指定した場合、日付または日付時刻によるクイック フィルターは機能しません。たとえば、日、月、年のデータを持つ日付に対して MMM YYYY という書式を指定すると、ビュー内で日付、または日付時刻に対してクリック フィルターを実行しても結果には何も返りません。
日付の表示書式への変更は、次の構文を使用してログに記録されます。
SET DATE 値
世紀を解釈する開始年
データ ファイルの多くは、日付の年を表すのに 2 桁の数字のみを使用しています。これは、年に対応する世紀が未指定であることを意味します。20 世紀に割り当てられている最も古い年を示す 2 桁の年が、データ ファイルのセットによっては異なることがあります。この年は、多くの場合、"世紀を解釈する開始年" または "ピボット年" と呼ばれます。
ピボット年は、2 桁の年のみに適用され、4 桁で年を表すデータへの影響はありません。Analytics では、1900 から 9999 までの 4 桁の年を読み取ることができます。
世紀を解釈する開始年のデフォルト設定は 40 です。この設定の場合、Analytics は、2 桁の年 40 から 99 までを 1940 年から 1999 年と解釈し、2 桁の年 00 から 39 までを 2000 年から 2039 年と解釈します。
このピボット年を変更するには、0 から 99 までの数字を入力します。たとえば、ピボット年として 1950 年を設定する場合は、[世紀を解釈する開始年]テキスト ボックスに「50」と入力します。次の表では異なるピボット年の例を示します。
世紀を解釈する開始年の設定 |
ソース データ内の年 |
解釈 |
---|---|---|
00 |
00 ~ 99 |
1900 ~ 1999 |
40 |
40 ~ 99、00 ~ 39 |
1940 ~ 1999、2000 ~ 2039 |
50 |
50 ~ 99、00 ~ 49 |
1950 ~ 1999、2000 ~ 2049 |
99 |
99、00 ~ 98 |
1999、2000 ~ 2098 |
[世紀を解釈する開始年]の年とは異なるピボット年を使用しているデータ ファイルで作業する場合は、式を使用して、2 桁の年を正確に解釈したり、4 桁の年に変換したりする演算フィールドを作成することができます。
この[世紀を解釈する開始年]設定への変更は、次の構文を使用してログに記録されます。
SET CENTURY 値
年齢調べ間隔
このオプションは、[年齢調べ]ダイアログ ボックスのデフォルトの年齢調べ間隔を設定します。特定の年齢調べ間隔のセットを頻繁に使用する場合は、そのセットを[年齢調べ間隔]テキスト ボックスに入力しておくことができます。そうすると、Analytics は[年齢調べ]ダイアログ ボックスのデフォルトの年齢調べ間隔として、この設定を使用します。必要であれば、[年齢調べ]ダイアログ ボックスの年齢調べ間隔を無効にすることができます。
期間は日付単位で、スペースを入れずにカンマで区切って入力します。年齢調べ間隔は必要な数だけ設定できます。
この設定への変更は、次の構文を使用してログに記録されます。
SET PERIODS 値
月の名前の省略形
このオプションでは、MMM 形式の月名のデフォルトの省略形を設定します。月名の省略形は 3 文字で、1 月から正しい順番に、スペースを入れずにカンマで区切って設定する必要があります。
このオプションは、Analytics がテーブルから日付を読み取る方法に作用するので、これによってビュー、レポート、および出力ファイルでの日付の表示方法を変えることができます。たとえば、入力ファイルの MMM 形式の日付がフランス語である場合は、次のようにフランス語の月の省略形を指定する必要があります。
Jan,Fév,Mar,Avr,Mai,...
Analytics は、文字列 Fév は 2 月、Avr は 4 月と正しく解釈します。MMM を使って月を表示する日付の表示書式を選択すると、Analytics は提供された省略形を使用して、ビュー、レポート、出力ファイルで省略形の月名を表示します。
この設定への変更は、次の構文を使用してログに記録されます。
SET MONTHS 値
時刻の設定
時、分、秒
[時]、[分]、[秒]テキスト ボックスを使用して、時刻および日付時刻書式の時、分、秒の構成要素を表す文字を指定します。デフォルトの値は、時は "h"、分は "m"、秒は "s" ですが、英語以外の言語の場合は別の文字を指定できます。指定する文字は、小文字でそれぞれ異なる文字でなければなりません。また、"h"、"m" および "s" を使用できるのはそれぞれのデフォルトの位置だけです。
時刻の表示形式
このオプションでは、Analytics での、ビュー、レポート、およびエクスポート ファイルにおける時刻、日付時刻の時刻部分の表示方法を指定できます。[時刻の表示書式]ドロップダウンリストから書式を選択する、または独自の時刻表示書式を作成することもできます。
メモ
このオプションは、Analytics がデータ ソースから時刻を読み取る方法には影響しません。Analytics による時刻の読み取り方法を指定するには、データ定義ウィザード、またはテーブル レイアウト ダイアログ ボックスの[書式]フィールドを使用します。詳細については、ソース データに含まれる日付および時刻データの書式を参照してください。
[時刻の表示書式]ドロップダウンリストに含まれる書式
選択する表示書式 |
表示内容 |
表示内容 |
---|---|---|
hh:mm |
23:59 |
11:59 |
hh:mm P |
11:59 P |
11:59 A |
hh:mm PM |
11:59 PM |
11:59 AM |
hh:mm:ss |
23:59:59 |
11:59:59 |
hh:mm:ss P |
11:59:59 P |
11:59:59 A |
hh:mm:ss PM |
11:59:59 PM |
11:59:59 AM |
hh:mm:ss±hh:mm |
23:59:59-05:00 |
11:59:59-05:00 |
独自の時刻表示書式の作成
独自の時刻表示書式を作成するには、時刻の表示書式の文字 内の文字(時、分、秒がデフォルトの書式文字列であることが前提)を組み合わせて作成した書式を[時刻の表示書式]テキスト ボックスに入力します。
以下のガイドラインが適用されます。
- 時、分、秒の各構成要素は、スペースを含めずに表示することも、スペースや句読点を使用して区切ることもできます。
- 各構成要素は、時、分、秒の順序で表示する必要があります。
- 構成要素の "秒" は省くことができます。構成要素の "時" と "分" は省くことができません。
- 構成要素は 2 文字でなければなりません。
- 書式の指定には小文字を使用する必要があります。
- オプションの AM/PM インジケーターを指定すると、時刻表示は 24 時間制から 12 時間制に切り替わります。AM/PM インジケーターは、時刻の構成要素の後ろであればどこでも置くことができ、必要であれば、インジケーターの前にスペースを 1 つ置くこともできます。
- UTC オフセットは、前にプラス記号(+)またはマイナス記号(-)を付ける必要があります。
- 分の要素は UTC オフセットから省くことができます。表示する時刻データのいずれかに UTC オフセットが含まれており、データが整数時間でない場合は、分の要素を省かないでください。
- 時刻の表示書式は全体で、スペース、句読点、プラスやマイナス記号を含め 14 文字以内で指定する必要があります。
時刻の表示書式の文字
指定する表示書式 |
表示内容 |
---|---|
hh |
時(00 ~ 23) |
mm |
分(00 ~ 59) |
ss |
秒(00 ~ 59) |
A または P |
AM/PM インジケーター(A および P) |
AM または PM |
AM/PM インジケーター(AM および PM) |
+ または - |
UTC オフセット インジケーター(+ および -) |
メモ
全部が表示されない時刻表示書式を指定した場合、日付時刻または時刻によるクイック フィルターは機能しません。たとえば、時、分、秒のデータを持つ時刻に対して hh:mm という書式を指定すると、ビュー内で日付時刻または時刻に対してクリック フィルターを実行しても結果には何も返りません。
時刻の表示書式への変更は、次の構文を使用してログに記録されます。
SET TIME 値
UTC オフセット付きの時刻を UTC として表示
Analytics では、UTC オフセット(後で説明があります)を含むローカル時刻データを受け付けます。たとえば、10:30:15-05:00(-05:00 が UTC オフセット)などのデータです。UTC(協定世界時)は経度 0 度地点における時刻で、UTC オフセットはタイム ゾーン インジケーターです。
[UTC オフセット付きの時刻を UTC として表示]オプションを使用すると、Analytics によって、ローカル時刻を UTC オフセットなしの UTC に変換するか(デフォルト設定)、あるいは、UTC ベースの時刻データを UTC オフセット付きのローカル時刻として表示するかを指定できます。たとえば、同じ UTC ベースのデータに対して、次のように 2 つの異なる表示方法を用いることができます。
- 31/12/2014 15:30:15
([UTC オフセット付きの時刻を UTC として表示]オプションをオン - デフォルトの設定)
- 31/12/2014 10:30:15-05:00
([UTC オフセット付きの時刻を UTC として表示]オプションをオフ)
[UTC オフセット付きの時刻を UTC として表示]オプションがオンの場合、Analytics では時刻データに UTC オフセットを反映させ、時刻データを適切な時間数で調整します。上の例では、UTC への変換によってローカル時刻データを 5 時間進めました。
ローカル時間の UTC への変換は、表示目的のためだけであり、ソース データには影響しません。変換後も UTC オフセットは含まれます。この 2 つの異なる表示モードは、いつでも変更して切り替えることができます。
Analytics が UTC オフセット付きのローカル時刻に対して計算を実行する場合は、その UTC オフセットが自動的に反映され、ローカル時刻に相当する UTC に対して計算が実行されます。[UTC オフセット付きの時刻を UTC として表示]オプションがオンの場合は、計算で使用される実際の時刻データが見られ、結果がわかりやすくなります。詳細については、UTC オフセットが時刻日付式に与える影響を参照してください。
UTC について
UTC は、グリニッジ標準時(GMT)に取って代わるグルーバルな時間標準です。これら 2 つの標準は、ほぼ同じものであると言えます。UTC ベースの時刻データの最後の部分(-05:00 または +01:00 など)は UTC オフセットで、ローカル時刻が UTC に対して何時間進んでいる、または遅れているかを示しています。例:
- 31/12/2014 10:30:15-05:00 は、2014 年 12 月 31 日 10:30:15 AM、東部標準時(北米)を表しています。
- 31/12/2014 15:30:15(UTC)は、経度 0 度地点における時刻で同じ時点を表しています。
UTC ベースの日付時刻データで、UTC への変換によって午前零時の境界をまたいで進むまたは戻るような場合は、日付が 1 日調整されます。
メモ
UTC オフセットはタイム ゾーン オフセットとも呼ばれますが、これらは完全に同じものではありません。複数のタイム ゾーンが同じ UTC オフセットを持つ可能性があります。
Analytics における UTC ベースおよび非 UTC の時刻データの表示方法
UTC ベースの時刻データ
ソース データ |
[UTC オフセット付きの時刻を UTC として表示]オプションをオン(デフォルトの設定) |
[UTC オフセット付きの時刻を UTC として表示]オプションをオフ |
---|---|---|
時刻の表示書式 = hh:mm:ss |
||
31/12/2014 10:30:15-05:00 |
31/12/2014 15:30:15 |
31/12/2014 10:30:15-05:00 |
01/01/2015 00:30:15+01:00 |
31/12/2014 23:30:15 |
01/01/2015 00:30:15+01:00 |
時刻の表示書式 = hh:mm:ss+hh:mm |
||
31/12/2014 10:30:15-05:00 |
31/12/2014 15:30:15+00:00 |
31/12/2014 10:30:15-05:00 |
01/01/2015 00:30:15+01:00 |
31/12/2014 23:30:15+00:00 |
01/01/2015 00:30:15+01:00 |
非 UTC の時刻データ
ソース データ |
[UTC オフセット付きの時刻を UTC として表示]オプションをオン(デフォルトの設定) |
[UTC オフセット付きの時刻を UTC として表示]オプションをオフ |
---|---|---|
時刻の表示書式 = hh:mm:ss |
||
31/12/2014 10:30:15 |
31/12/2014 10:30:15 |
31/12/2014 10:30:15 |
時刻の表示書式 = hh:mm:ss+hh:mm |
||
31/12/2014 10:30:15 |
31/12/2014 10:30:15+00:00 |
31/12/2014 10:30:15+00:00 |