メモ

これらの設定のインスタンスは、ACLScript Python コマンド (PYCOMMAND) または ACLScript Python 関数を使用するために必要な顧客がインストールする Python インスタンスについて言及しています。Python のこのインスタンスは、機械学習コマンドをサポートするための Analytics のインストールの一環としてインストール可能な Python のインスタンスと同じものではありません。

Analytics には、Python プログラミング言語と Python スクリプトをデータ自動化およびデータ分析のワークフローに統合するためのさまざまなオプションが備わっています。

Analytics 機能分野 必要な Python ビット数 サポートされる Python バージョン Python セットアップ方法

ACLScript Python コマンド

(PYCOMMAND)

  • 64 ビット(推奨)

  • 32 ビット

3.12.4(テスト済み)

他のバージョンの Python もおそらく動作しますが、テストされていません。

お客様が Analytics とは別個に Python をインストールおよび構成します

参照: ACLScript Python コマンドをサポートするための Python の構成

ACLScript Python 関数

  • 32 ビット

3.7.x 以降

お客様が Analytics とは別個に Python をインストールおよび構成します

参照: ACLScript Python 関数をサポートするための Python の構成

ACLScript 機械学習コマンド

  • 32 ビット

3.7.9

お客様が Analytics インストール プロセス中にオプションの Python インストールを選択します

参照: ACL for Windows をインストールする

ACLScript Python コマンド (PYCOMMAND) の使用をサポートするために Python をインストールおよび構成します。Python コマンドを使用すると、Analytics スクリプト作成と Python スクリプト作成をシームレスに統合し、2 つの環境間でデータをやり取りできるようになります。

Python をインストールする(64 ビットまたは 32 ビット)

メモ

ACLScript Python コマンドは 32 ビットと 64 ビットのどちらの Python でも動作します。サポートされるパッケージの選択肢が増え、処理するデータ量によってはパフォーマンスが向上するため、64 ビット版の Python をインストールすることをお勧めします。

  1. Python ダウンロード ページから、最新バージョンの Python をお使いのコンピューターまたはサーバーにダウンロードします。

    ACLScript Python コマンドは Python 3.12.4 を使用してテスト済みです。その他の最新バージョンの Python も動作するはずですが、動作は保証されていません。

  2. コンピューターまたはサーバーで、Python インストーラーをダブルクリックします。

  3. インストーラーで、[Use admin privileges when installing py.exe]を選択します。

  4. Install Now]をクリックして、画面の説明に従います。

PATH 環境変数に Python フォルダー パスを追加する

PATH 環境変数に Python インストール用の 2 つのフォルダー パスを追加します。

  1. Windows タスクバーで、環境変数を検索します。

  2. システム環境変数の編集]を選択します。

    システムのプロパティ]ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. 詳細設定]タブで、[環境変数]を選択します。

    環境変数]ダイアログ ボックスが表示されます。

  4. システム変数]リストで、[Path]、[編集]の順に選択します。

    環境変数の編集]ダイアログ ボックスが表示されます。

  5. 以下を実行して、2 つの Python フォルダー パスを追加します。

    1. 新規]を選択して、次のフォルダー パス(デフォルトの Python インストール場所)を追加します。

      C:\Users\<ユーザー>\AppData\Local\Programs\Python\Python<バージョン>\

      メモ

      Python を別の場所にインストールした場合、Python 実行ファイル (python.exe) が含まれるフォルダーへの正しいパスを指定してください。

    2. 新しく追加したパスを選択して、[上へ]を使用してリストの先頭にパスを移動します。

    3. 新規]を再度選択し、次のフォルダー パスを追加します(必要に応じて変更してください)。

      C:\Users\<ユーザー>\AppData\Local\Programs\Python\Python<バージョン>\Scripts

    4. 2 番目に追加したパスを選択して、[上へ]を使用して最初に追加したパスの下にこのパスを移動します。

  6. 変更を保存するには、各ダイアログ ボックスで[OK]を選択します。

    • 環境変数の編集

    • 環境変数

    • システムのプロパティ

  7. コンピューターまたはサーバーを再起動し、Path 環境変数への更新内容を有効にします。

    メモ

    オペレーティング システムや環境によっては、再起動が必要ない場合もあります。ただし、次の手順が機能しない場合には、手順を再試行する前にコンピューターまたはサーバーを再起動してください。

Python 仮想環境を作成する

メモ

Python 仮想環境の作成は必須ではありません。開発作業には Python 基本環境を使用できます。ただし、仮想環境で作業することは、異なる Python アクティビティや依存関係を分離できるため、良いプラクティスと言えます。

  1. Python 仮想環境を格納する Windows フォルダーを作成します。

    例:C:\Python_ACL_integration

  2. Windows コマンド プロンプトを開き、管理者として実行します。

  3. python.exe --version と入力して Enter を押します。

    インストール済みの Python バージョンが返されます。例:
    Python 3.12.4

    Windows コマンド プロンプトでこのコマンドが認識されない場合、Path 環境変数の変更が反映されていない可能性があります。コンピューターまたはサーバーを再起動してから、もう一度試してください。

  4. Python 仮想環境用に作成したフォルダーに切り替えます。

    例:cd C:\Python_ACL_integration

  5. Python 仮想環境を作成するには、python -m venv venv というコマンドを入力します。

    最初の venv は、Python venv モジュールを使用することを指定します。2 番目の venv は仮想環境に名前を指定します。必要に応じて仮想環境に別の名前を指定できますが、仮想環境であることが明確に分かる名前にしてください。

    これで、Python 仮想環境に作成したフォルダーに venv サブフォルダーが作成されます。例:C:\Python_ACL_integration\venv

    Python 仮想環境が正しく作成されなかった場合、Path 環境変数の変更が反映されていない可能性があります。コンピューターまたはサーバーを再起動してから、もう一度試してください。

  6. Python 仮想環境をアクティブ化するには、.\venv\Scripts\activate というコマンドを入力します。

    コマンド プロンプトで、(venv) で始まる仮想環境フォルダーが返されます。例:(venv) c:\Python_ACL_integration>

  7. Python 仮想環境に Pandas モジュールをインストールするため、pip install pandas というコマンドを入力します。

    Pandas が正常にインストールされると、コマンド プロンプトの最終行に次のようなメッセージが表示されます。

    Successfully installed numpy-2.2.2 pandas-2.2.3 python-dateutil-2.9.0.post0 pytz-2024.2 six-1.17.0 tzdata-2025.1

Analytics のオプションに仮想環境パスを追加する

  1. Analytics を開きます。

  2. Analytics のメイン メニューから[ツール] > [オプション]の順に選択します。

  3. システム]タブを選択します。

  4. Python パス]フィールドに、先ほど作成した仮想環境にある Python 実行ファイルの絶対パスとファイル名を入力します。

    例:C:\Python_ACL_integration\venv\Scripts\python.exe

  5. OK]をクリックして、変更を保存します。

次の手順

Python、仮想環境、Pandas のインストールと設定が正常に完了したら、Analytics と Python の統合をテストできます。詳細については、Python スクリプトの統合またはPYCOMMAND コマンドを参照してください。

Analytics で動作するように Python を設定するには、互換バージョンの Python をインストールし、Python 実行可能ファイルをコンピューターの PATH 環境変数に追加する必要があります。ACLPYTHONDLL および PYTHONPATH システム環境変数を設定する必要もあります。

機能の仕組み

Python スクリプトを実行するには、Analytics では Python 実行可能ファイルを呼び出し、実行を指示するスクリプトを見つけられる必要があります。Analytics では、Python を探すには PATH 環境変数を使用し、スクリプトを探すには PYTHONPATH 環境変数を使用します。

Python をインストール (32ビット)

  1. Python ダウンロードページ]から、次のバージョンの Python の 1 つをお使いのコンピューターまたはサーバーにダウンロードします。
    • 3.7.x
    • 3.8.x
    • 3.9.x

    メモ

    リストにある Python のバージョンは、テスト済みであり、Analytics またはロボットエージェントで動作することを検証済みです。

    バージョン 3.7.x 以上の Pythonon は動作するはずです。ただし、リストにないバージョンが動作するかは保証できません。

  2. コンピューターまたはサーバーで、インストーラーをダブルクリックします。
  3. インストーラーで、[Python バージョン番号の PATH への追加]を選択します。
  4. インストール]をクリックし、画面の説明に従います。
  5. Analytics スクリプトで呼び出される Python スクリプトを実行する前に、コンピューターまたはサーバーを再起動します。

ACLPYTHONDLL および PYTHONPATH 環境変数の設定

  1. お使いの Windows オペレーティングシステムの C:\ に、Python スクリプトを格納する 1 つまたは複数のフォルダーを作成します。

    C:\python_scripts

  2. オペレーティング システムから、[システムのプロパティ]ダイアログ ボックスを開き、[環境変数]をクリックします。
  3. システム変数]セクションで、[新規]をクリックし、次の変数を入力します。
    変数名変数値
    PYTHONPATH

    Python スクリプトを格納するために作成したフォルダーへの絶対パス。複数のフォルダーのパスをセミコロンで区切ります。

    例:

    C:\python_scripts;C:\dev;C:\tmp
    ACLPYTHONDLL

    Python インストールフォルダー内の Python DLL ファイルのフルパスとファイル名。

    例:

    c:\python_install\python35.dll

    メモ

    インストール時に、Python は DLL をインストール フォルダーではなく、システムフォルダー(c:\windows\system32\python35.dll)に追加します。システムフォルダーからインストールフォルダーに DLL をコピーし、変数値としてインストールフォルダーのロケーションを使用します。Analytics またはロボット エージェントは、Python インストールフォルダーの DLL を検索します。

    また、インストールフォルダーに読み取り専用設定があれば、その解除も必要です。

  4. 変数を保存するには、[OK]をクリックして、[システムのプロパティ]ダイアログ ボックスで[OK]をクリックします。

Analytics の Python 関数における Python の使用

Analytics から、お使いの PYTHONPATH に存在するスクリプトの関数を呼び出すには、Analytics の Python 関数を使用します。

詳細については、Pythonを参照してください。

Note

If you make any edits to a Python script, you must refresh the view in your Analytics project to use the latest version of the Python script.The simplest way to refresh the view is to close the table you are working with and then re-open it.