T&E analysis for Concur ツールキット
T&E analysis for Concur ロボット ツールキットは、Concur を使用している組織の旅費・接待交際費取引のリスクを監視するための、サービスとしてのアナリティクス ソリューションです。不正行為、浪費、悪用を示している可能性がある Concur の費用データを分析して報告します。
ツールキットは、ほとんどのお客様に適用可能な事前に構成されたソリューションです。展開されると、リリースされたときに、新しいスクリプトを使って分析ロボットツールキットを更新できます。カスタムのスクリプトを追加してツールキットを設定し直すことで、これを詳細にカスタマイズできます。インポートされたデータは、リザルトや Excel ファイルに出力できます。
メモ
次については、T&E analysis for Concur ロボットではサポートされません。
- Analytics Exchange(AX)
- 本番用ロボット クラウド エージェント
- カスタム アナリティクスおよびデータソース
- Excel/リザルト出力以外のレポート
システムおよびサブスクリプション要件
T&E analysis for Concur ロボットを使用するには、次のサブスクリプションおよびシステム要件を満たしていることを確認してください。
要件 | メモ |
---|---|
ACL Robotics Enterprise Edition | ロボット ツールキットはアドオンとして提供されています。 |
オンプレミス ロボット エージェント バージョン 15 |
インストールするバージョン(Unicode または非 Unicode)を確認してください。 |
ACL for Windows バージョン 15 |
|
Concur T&E Data Integration ロボット | Concur T&E Data Integration ロボットが正常に組織に展開され、現在実行中であることを確認してください。 |
ツールキットについて
ツールキットは、Diligent One に複数のコンポーネントをインストールします。
コンポーネント | カウント | 名前 |
---|---|---|
コレクション | 2 |
T&E Analysis For Concur - 開発モード T&E Analysis For Concur - 本番モード |
分析 |
2 |
T&E Analysis For Concur(コレクションごとに 1 つ) |
ロボット | 1 | T&E Analysis For Concur |
アナリティクス テーブル | 10 | 詳細については、Concur 向けアナリティクス を参照してください。 |
T&E Analysis For Concur ロボット
T&E Analysis For Concur ロボットは、ツールキットがインストールされるときに自動的に作成されます。このロボットには次の内容が含まれます。
-
アナリティクス スクリプト - データをインポートおよび処理するコア スクリプトが含まれます。
メモ
アナリティクス スクリプトは修正しないでください。スクリプトを修正すると、タスクの実行中にエラーが発生する場合があります。必要な修正は、ユーザー アナリティクス構成ファイルで構成するか、カスタム アナリティクス スクリプトとしてアップロードしてください。
-
(任意)カスタム アナリティクス スクリプト - 手動でアップロードされるスクリプト。新しい顧客固有のアナリティクス機能をロボットに追加したり、データ ロジックを変更したりします。これらのスクリプトはデフォルトのアナリティクス スクリプトよりも優先されます。十分に確認してください。
-
構成ファイル - 次の表の一覧に記載されているすべての構成ファイルは、ロボットの[入力/出力]タブに表示されます。
ファイル名 説明 モード Concur_Default_
Analytic_Configuration.xlsxデフォルトの構成が含まれます。
メモ
このファイルは修正しないでください。ファイルを修正すると、タスクの実行中にエラーが発生する場合があります。必要な修正は、ユーザー アナリティクス構成ファイルで構成するか、カスタム アナリティクス スクリプトとしてアップロードしてください。
ロボットによって自動的に生成されます。 Result_Table_IDs.csv 該当する開発および本番コレクション内の、リザルトにエクスポートされたテーブルの保存先が含まれます。 ロボットによって自動的に生成されます。
ユーザー アナリティクス構成ファイル デフォルトのアナリティクス構成ファイルで提供されている構成を上書きする必要があるカスタム構成が含まれます。
このファイルの構成は、デフォルトのアナリティクス構成ファイルの入力内容よりも優先されます。
メモ:カスタマイズ内容がユーザー アナリティクス構成ファイルの上限を超える場合は、カスタム スクリプトを追加できます。
ツールキットを実装するときに手動でアップロードします。 -
ロボット タスク - ロボット内のデフォルトおよびカスタム スクリプトを実行します。次の情報が含まれます。
パラメーター 説明 Export to HighBond Results?(HighBond リザルトにエクスポート) インポートされたデータをリザルトにエクスポートするかどうかを指定します。使用可能なオプションは次のとおりです。
- Export to Results - Overwrite(リザルトにエクスポート - 上書き) - データがエクスポートされるたびに、リザルト テーブルのデータを上書きします。
- Export to Results - Append(リザルトにエクスポート - 最後に追加) - データをリザルト テーブルの最後に追加します。
- Do not export(エクスポートしない) - データをリザルトにエクスポートしません。
Export to Excel?(Excel にエクスポート) 現在の結果を Excel ファイルにエクスポートするかどうかを指定します。使用可能なオプションは次のとおりです。
- Export to Excel(Excel にエクスポート)
- Do not export(エクスポートしない)
HighBond アクセス トークン リザルトに接続するために必要なトークン。リザルトへのエクスポートが無効な場合は、このパラメーター用にランダムな値を指定できます。
リンクされたテーブル
Concur T&E Data Integration ロボットの必要な共有されたテーブルは、[入力/出力]タブで T&E Analysis for Concur にリンクされます。分析ロボット タスクが実行されると、リンクされたテーブルからデータを抽出し、そのデータを使用して、定義されたコア アナリティクス ロジックを処理します。
メモ
複数の分析ロボットを作成し、必要なテーブルのみをリンクして、特殊なタスクやタスクのセットに合わせてロボットを分けることができます。
Concur 向けアナリティクス
次の表の一覧は、Concur 向けアナリティクスを示します。
エラー ログ
タスクの実行中に検出されたすべてのエラーは、各アナリティクスのエラー ログ テーブルに記録されます。エラー カウントが 0 の場合、エラー メッセージがエラー ログ テーブルに書き込まれます。
ヒント
アナリティクスで例外が返されず、テーブルが 0 件であるというフラグが設定されていないことが確認された場合でも、タスクの実行後にエラー ログを確認してください。たとえば、ファイルの形式が正しくない場合は、ユーザー アナリティクス構成ファイルのユーザー入力パラメーターを無視できます。
各アナリティクスの処理
アナリティクス名 | 説明 |
---|---|
TNE01_Outliers_ Expense_Type |
このアナリティクスは、費用種別コードの転記金額の中央値からの標準偏差が N 以上である転記金額のレコードを報告します。Analytics14 以降で提供されている OUTLIERS コマンドは異常値(発生している場合)を特定できます。標準偏差:
c_Expense_Type_Code フィールドは、Itemizations テーブル(存在する場合)の費用種別コードを使用し、費用コードに基づいてデータを示します。このテーブルがない場合、フィールドは Entries テーブルの費用種別コードを使用します。 このスクリプトは、除外された費用種別パラメーターで指定された費用種別コードの費用を除くすべての費用を分析し、転記金額別に異常値を特定します。デフォルトでは、すべての費用種別コードが分析の対象です。データセットのすべての取引とレポートで、転記金額の報告通貨を統一することをお勧めします。 次のデフォルト パラメーターは、デフォルト アナリティクス構成ファイルの Default_Config_Params ワークシートでこのアナリティクス用に使用できます。
デフォルト パラメーターが適用されない場合または不完全である場合は、ユーザー アナリティクス構成ファイルで必要な値を宣言できます。デフォルト アナリティクス構成ファイルの形式と命名規則に従っていることを確認してください。 このアナリティクスの結果テーブルは R_TNE01_Outliers_Expense_Type です。 |
TNE02_Suspicious_ Keywords |
このアナリティクスは、業者の説明(E_Vendor_Description)または費用の説明(E_Description)に不審なキーワードが 1 つ以上含まれる費用を特定します。 次の条件に合致する費用が結果で報告されます。
データセットのすべての取引とレポートで、転記金額の報告通貨を統一する必要があります。 不審なキーワードのデフォルト値は、デフォルト アナリティクス構成ファイルの PARAMS_Keyword パラメーター テーブルで管理されます。演算フィールド c_Matched_Keywords は、業者の説明または費用の説明と一致するキーワードを示します。複数のキーワードが一致した場合、パイプ区切りのリストとして表示されます。 次のデフォルト パラメーターは、デフォルト アナリティクス構成ファイルの Default_Config_Params ワークシートでこのアナリティクス用に使用できます。
デフォルト パラメーターが適用されない場合または不完全である場合は、ユーザー アナリティクス構成ファイルで必要な値を宣言できます。デフォルト アナリティクス構成ファイルの形式と命名規則に従っていることを確認してください。 このアナリティクスの結果テーブルは R_TNE02_Suspicious_Keywords です。 |
TNE03_Double_ Dipping_Expenses |
このアナリティクスは、同じ通貨、同じ取引金額、同じ取引日で計上され、レポート ID が異なる従業員の経費を特定します。 次の条件に合致する費用が結果で報告されます。
データセットのすべての取引とレポートで、転記金額の報告通貨を統一することが前提です。演算フィールド c_Group_ID は、重複している可能性がある費用に対して同じ ID 番号を割り当てるため、結果を効率的にフィルタリングできます。 次のデフォルト パラメーターは、デフォルト アナリティクス構成ファイルの Default_Config_Params ワークシートでこのアナリティクス用に使用できます。
デフォルト パラメーターが適用されない場合または不完全である場合は、ユーザー アナリティクス構成ファイルで必要な値を宣言できます。デフォルト アナリティクス構成ファイルの形式と命名規則に従っていることを確認してください。 このアナリティクスの結果テーブルは R_TNE03_Double_Dipping_Expenses です。 |