PostgreSQL のバックアップと復元

重要な監査データが技術的な問題やハードウェアの不具合で失うことがないように、定期的にスケジュールして、AX Server データをバックアップします。 データ アクセスの継続性を確保するためにも計画され、検証された復元の手続きが必要になります。

別のマシンで実行中の AX Server の障害回復インスタンスに本番環境のデータをバックアップし、復元することができます。

注意

PostgreSQL は、AX Server が実行中にオンライン バックアップと復元手続きをサポートしますが、ACL はオンライン バックアップと復元手続きをサポートしないため、このバックアップ方法を採用しないことをお勧めします。

PostgreSQL のオンラインのバックアップ/復元は、データベースのデータに関係しているものですが、ACL データ ファイルには関係がありません。 その結果、オンラインのバックアップを行うと、データが破損し、バックアップが完了しない場合があります。 ACL は、すべての AX Server サービスを停止してからご自分のデータのバックアップを行うことを強くお勧めします。

バックアップの方針

IT インフラ、利用できるツール、組織の IT ビジネス プロセスに応じて、数多くのバックアップ方針の中からいずれかを採用することができます。 方針は、完全に自動化、スケジュールされるバックアップから、手動の一時的なバックアップに至るまで用意されています。

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既存の一般的なバックアップ

組織の既存の一般的なバックアップ プログラムに AX Server のバックアップを組み込みます。 他の重要なシステムのバックアップに即してバックアップが実行されるため、このバックアップは、最も信頼性が高く、堅牢な方針だと言えます。

本方針についてさらなる支援が必要な方は、貴社の IT 部門にお問い合わせください。

スクリプトが作成されたバックアップ

スクリプトを使用して定期的にスケジュールして AX Server をバックアップします。 このバックアップは、信頼性の高い方針であるものの、他の重要なシステムに即して実行されません。

メモ

信頼性を確保するには、自動プロセスを徹底的にテストし、スケジュールされたアナリティクス ジョブと競合しないようにバックアップをスケジュールします。

手動バックアップ

一時的な方法で AX Server を手動でバックアップします。 最も信頼性が低いのがこの方針です。バックアップの間隔がスケジュールされていないうえ、そのプロセスはヒューマン エラーがより発生しやすくなります。

バックアップするもの

バックアップおよび復元の手続きでは、データベースとファイル システムにあるすべての AX Server データを扱う必要があります。

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PostgreSQL データベース

このデータベースの PostgreSQLデータ サブフォルダーに、セキュリティ情報と、スケジュールさたジョブ、データ ファイル、およびリソース名に関する構成情報が格納されます。

デフォルトの場所は App\pgsql93\data です。 AX Server データはサブフォルダーに保管されます。一方で、セキュリティ証明書と構成ファイルはデータフォルダーに直接保管されます。 すべてのコンテンツを復元すると、新しい証明書、および古いバージョンの構成を上書きする場合があります。

メモ

組織がどのように AX Server のインストールを構成しているかにより、PostgreSQL データベースが AX Server のアプリケーション サーバーと同じサーバー上にある場合もあれば、ない場合もあります。

ファイル システム

AX Server は、2 つの Windows フォルダーでバックアップする必要がある、.fil データ ファイルを格納します。 デフォルトの場所は Data\repository\datafiles および Data\aclse です。

ヒント

AX Server Configuration Web アプリケーションを使用して、データ ファイル ディレクトリーを探すことができます。 ［データ ディレクトリ］フィールドと［コネクターの作業ディレクトリ］フィールドに指定されているフォルダーをバックアップする必要があります。

AX Server のデータのバックアップ

アナリティクスのスクリプトが AX Server 上で実行していないことを確認したあとに、サービスを停止し、データベース、およびファイル システム上の特定のフォルダーをバックアップします。

クローズ済み方法の説明

バックアップの前に

  1. バックアップを行う前に、ACL GRC Analytics Exchange アプリケーションからログアウトするようにすべての AX Client および AX Web Client ユーザーに通知します。
  2. AX Client で、現在実行中、キューに登録中、またはバックアップ中の実行をスケジュールされているアナリティクス ジョブがないことを確認します。
  3. AX Server のサービスを次の順に停止します。
    1. Analytics Exchange Connector
    2. Analytics Exchange Service
    3. Analytics Exchange Database

サーバー データのバックアップ

  1. AX Server データベースをバックアップするには、PostgreSQL がインストールされているサーバーで、App\pgsql93\data のコンテンツをコピーします。

    コピーする場合、すべてのファイルとサブフォルダー、またはバックアップする目的の対象に応じて、サブフォルダーだけにしたりします。 データはサブフォルダーに格納されます。

  2. Windows ファイル システムに格納されている AX Server データ ファイルをバックアップするには、次のフォルダーにあるファイルをコピーします。
    • データ ディレクトリ デフォルトの場所は AX Server マシンの Data\repository\datafiles です
    • Connector 操作ディレクトリ デフォルトの場所は AX Server マシンの Data\aclse です

バックアップの後に

すべての AX Server のサービスを次の順に再起動します。

  1. Analytics Exchange Database
  2. Analytics Exchange Service
  3. Analytics Exchange Connector

AX Server データの復元

アナリティクスのスクリプトが復元先の AX Server インスタンス上で実行していないことを確認したあとに、サービスを停止し、データベース、およびファイル システム上の特定のフォルダーのバックアップを復元します。

クローズ済み方法の説明

復元の前に

  1. AX Server のデータをバックアップします。
  2. クライアントのアプリケーションからログアウトできるように、復元の前に、復元するサーバー インスタンスのすべてのユーザーに通知します。
  3. AX Client で、現在実行中、キューに登録中、または復元中の実行をスケジュールされているアナリティクス ジョブがないことを確認します。
  4. AX Server のサービスを次の順に停止します。
    1. Analytics Exchange Connector
    2. Analytics Exchange Service
    3. Analytics Exchange Database

サーバー データの復元

  1. AX Server ダータベースを削除するには、PostgreSQL サーバーで、［App\pgsql93\data］サブフォルダーのコンテンツを削除します。

    注意

    [データ] サブフォルダーの構成ファイルおよびセキュリティ証明書をバックアップしていない場合は、これらを削除しないでください。 ［pgsql93\data］内のサブフォルダーのみを削除します。

  2. Windows ファイル システムに格納されている AX Server データ ファイルを削除するには、次のフォルダーにあるファイルを削除します。
    • データ ディレクトリ デフォルトの場所は AX Server マシンの Data\repository\datafiles です
    • Connector 操作ディレクトリ デフォルトの場所は AX Server マシンの Data\aclse です
  3. バックアップ データを復元するには、削除したファイルを置き換えるように、バックアップ ファイルを適切なデータ フォルダーにコピーします。

復元の後に

  1. すべての AX Server のサービスを次の順に再起動します。
    • Analytics Exchange Database
    • Analytics Exchange Service
    • Analytics Exchange Connector
  2. 障害回復サーバーなど、バックアップしたインスタンスとは異なるサーバーで復元する場合は、アクティベーション レコードをリセットします。

    1. データベースのアクティベーション テーブルからすべてのレコードを削除します。

      このデータが消去されない限りバックアップ インスタンスがアクティブ化できないように、アクティベーション テーブルには、ホスト名などの AX Server がアクティブ化されたマシンに固有のデータが含まれています。

      このレコードを削除するには、pgAdmin GUI を使用します。 PostgreSQL でのデータベースの管理

    2. このマシンの適切なサーバーの種類として AX Server を再アクティブ化します。

      AX Server のアクティブ化の詳細については、AX Server のアクティブ化を参照してください。

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(C) ACL Services Ltd. All Rights Reserved. 2018年10月4日