ACL GRC リザルトへのデータ エクスポートの自動化
ACL GRC Analytics Exchange を使用して ACL GRC リザルトにデータを取得する方法を自動化します。 まず、例外を識別するためにスケジュール済みのアナリティクスを使用し、リザルトのデータ アナリティクスにエクスポートする結果テーブルにこれらを抽出します。
要件
このようなクイック スタートを行うには、以下が必要です。
- AX Server のインスタンスに接続して本番稼働できる AX Client のインストール
- ACL GRC Analytics Exchange インストールと同じエディション(Unicode または非 Unicode)での ACL Analytics のインストール
- リザルト、およびエクスポート先のデータ アナリティクスの一意の識別子へのアクセス
ヒント
リザルトのデータ アナリティクスの URL から、または ACL Analytics のエクスポート ダイアログからデータ アナリティクスの一意の識別子を取得できます。
- AX Server でアナリティクスのスクリプトをインポートしてスケジュールする方法の理解
詳細については、プロジェクトのインポートとアナリティクスのスケジュールを参照してください。
シナリオ
会社では、レポート期間に給与が 80000 を超えると報告されている従業員を識別する自動のプロセスを設定する必要があります。 従業員が特定されたら、詳しく分析するために、リザルトに従業員レコードをエクスポートする必要があります。
毎期間、従業員レコードが記載された Microsoft Excel ファイルが提供されるため、AX Server マシンの C ドライブで当該ファイルにアクセスすることができます。
自動化をセットアップするには次のことを実行します。
- 作業ディレクトリ内にインポート先フォルダーを作成します。
- AX Server へのインポート用に新しい ACL プロジェクトを作成します。
- 以下を行うアナリティクス スクリプトを追加します。
- Excel ファイルから従業員データをインポートする。
- 給与が 80000 を超えるレコードを抽出する。
- リザルトのデータ アナリティクスに例外テーブルをエクスポートし、追加する。
- ACL プロジェクトを AX Server にインポートし、1 期間に 1 度実行するようにアナリティクスのスクリプトをスケジュールします。
スクリプトが AX Server で実行するたびに、識別する例外が、スクリプトの EXPORT コマンドで指定するデータ アナリティクスに追加されます。
アナリティクス スクリプトのロジック
アナリティクス ヘッダーの追加
アナリティクスのヘッダーによって、スクリプトは AX Server で実行し、データ テーブルおよび結果テーブルを特定できます。
COMMENT //ANALYTIC GRC export test GRC エクスポート を AX Server で検証 //DATA employees //RESULT TABLE High_Earners //PASSWORD 1 GRC Token: END
Excel ファイル用に ODBC インポートのセットアップ
ACCESSDATA コマンドを使用して、Excel ソース ファイルからデータを AX Server のテーブルにインポートします。 この例では、ファイル C:/source/Employees_May_with_CCN.xls は従業員テーブルにインポートされます。
COM ODBC 接続を使用してテーブルにデータをインポートする ACCESSDATA32 ODBC "Dsn" NAME "Excel Files" TO "employees.FIL" CHARMAX 50 MEMOMAX 100 SOURCE( dbq=C:\source\Employees_May_with_CCN.xls;driverid=1046;maxbuffersize=2048;pagetimeout=5) SQL_QUERY( SELECT `Employees_May_with_CCN_`.`First_Name` AS `First_Name`, `Employees_May_with_CCN_`.`Last_Name` AS `Last_Name`, `Employees_May_with_CCN_`.`CardNum` AS `CardNum`, `Employees_May_with_CCN_`.`EmpNo` AS `EmpNo`, `Employees_May_with_CCN_`.`HireDate` AS `HireDate`, `Employees_May_with_CCN_`.`Salary` AS `Salary`, `Employees_May_with_CCN_`.`Bonus_2002` AS `Bonus_2002` FROM `Employees_May_with_CCN$` `Employees_May_with_CCN_` ) END_QUERY
例外の抽出
EXTRACT を使用して、80000 を超える給与をもらっている従業員を特定し、これらのレコードを結果テーブルに追加します。
COM 給与の高い個人を抽出 OPEN Employees EXTRACT RECORD TO "High_Earners.fil" IF Salary > 80000 COM 従業員テーブルを削除 CLOSE employees DELETE FORMAT employees OK DELETE employees.fil OK
レコードのリザルトへのエクスポート
EXPORT コマンドを使用し、結果テーブル、およびリザルトのターゲットのデータ アナリティクスからエクスポートするフィールドを指定します。 この例では、このコマンドがすべてのフィールドをデータ アナリティクス 173358 にエクスポートします。
COM 結果をリザルト GRC モジュールにエクスポート OPEN High_Earners EXPORT FIELDS Bonus_2002 CardNum EmpNo First_Name HireDate Last_Name Salary ACLGRC PASSWORD 1 TO "173358" APPEND CLOSE High_Earners
スクリプトの実行
ユーザーは、スクリプトを実行するには、アナリティクスの入力セットの一部として ACL GRC のアクセス トークンを入力する必要があります。 このトークンにより、ユーザーが認証され、データをリザルトにエクスポートするのに必要な権限が確認されます。 アクセス トークンを取得するには、ACL Analytics で[ツール > ACL GRC アクセス トークン]をクリックします。
アナリティクス スクリプトが AX Server で実行するたびに、追加のレコードがリザルトにエクスポートされ、指定されたデータ アナリティクスに追加されます。 データ アナリティクスに関連付けられた視覚化またはメトリクスは新規レコードを反映するように更新し、このプロセスは全期間で自動化して継続することができます。