インストールとアップグレードに関する既知の問題

Analytics Exchange 15.1.1 について、インストールまたはアップグレードに関する既知の問題がいくつか存在します。いずれかの問題が貴社に適用される場合は、以下の指示に従い、確実にインストールまたはアップグレードするようにしてください。

PostgreSQL データベースへの接続

貴社の既存の Analytics Exchange のインストールでPostgreSQL データベースを使用している場合は、AX Server 15.1.1 にアップグレードする際に問題が発生する場合があります。既存の PostgreSQL データベースに接続しようとすると、低い頻度で AX Server インストーラーがタイムアウトします。

Analytics Exchange PostgreSQL データベースサーバーの構成画面で[次へ]をクリックした後にインストーラーがハングアップした場合は、インストールをキャンセルし、再起動します。通常は、この対応策でこの問題が解決されます。

SSO(シングルサインオン)

AX Server 15.1.1 へのアップグレード中に、aclCas.properties ファイルが破損し、AX 15.1.1 でシングルサインオンが動作を停止します。ファイルが Analytics Exchange 認証の設定を格納します。

この問題を回避するには、aclCas.properties をコピーしてからアップグレードを開始し、そのコピーを使用して破損ファイルを上書きします。

メモ

破損したファイルのプロパティは axcas ではなく、axaxcas で始まります。

  1. AX Server をインストールしたサーバー上で、aclCas.properties ファイルをコピーし、これを ..\ACL\App ディレクトリ外に保存します。

    ファイルのデフォルトロケーション:

    C:\ACL\App\Tomcat\conf\aclCas.properties

  2. AX Server のアップグレードを実行します。

  3. 保存されたバージョンの aclCas.properties を使用し、破損したファイルを上書きします。

  4. Windows サービスで ACL Analytics Exchange Service を再起動します。

    Analytics Exchange 15.1.1 でシングルサインオンが通常通り動作するはずです。

AX Engine Node のインストールまたはアップグレード

AX Engine Node がインストールまたはアップグレード後に正しく動作しない場合があります。以下の手順に従い、確実にインストールするか、アップグレードをトラブルシューティングします。

AX Engine Node の最新のインストール

  1. 通常の方法で AX Engine Node をインストールします。

  2. AX Server 構成 Web アプリケーションでエンジンノードを追加する前に、AX Engine Node がインストール先のサーバー上で動作することを確認します。

    Windows サービスでは、ACL Analytics Exchange サービスの進捗状況が実行中であることを確認します。必要に応じてサービスを開始します。

  3. AX Server 構成 Web アプリケーションでは、エンジンノードを追加し、[エンジンノード設定の更新]をクリックします。

AX Engine Node のアップグレード

AX Engine Node がアップグレード後に動作しなくなり、アナリティクススクリプトを実行中にエラーを返した場合、次のトラブルシューティングの手続きを実行します:

  1. AX Server Configuration Web アプリケーションで、エンジンノードを削除します。

  2. AX Engine Node がインストール先のサーバー上で実行していることを確認します。

    Windows サービスでは、ACL Analytics Exchange サービスの進捗状況が実行中であることを確認します。必要に応じてサービスを開始します。

  3. AX Server 構成 Web アプリケーションでは、エンジンノードを再び追加し、[エンジンノード設定の更新]をクリックします。

AX Engine Node で除外された項目が再インストールされる

AX Engine Node をバージョン 14.x からバージョン 15.1.0 にアップグレードすると、Python エンジンとオプションのデータコネクターがインストールされます。エンジンノードの Analytics エンジンをバージョン 15.0 にアップグレードするパッチを実行した場合、これらの1つまたは両方を除外するよう以前に選択した場合でも、この項目がインストールされます。(詳細については、AX Server アナリティクスエンジンをバージョン 15.0.0 に更新するを参照してください。)

Python エンジンまたはオプションのデータコネクターを AX Engine Node のインストールで表示されないようにしたい場合は、これらを手動で削除できます。

Python エンジンを削除する

AX Engine Node をアップグレードした後は、エンジンノードのインストール先の各サーバー上の pyengine フォルダーを削除します。

デフォルトロケーション:

C:\ACL\App\analytic_engine\pyengine

オプションのデータコネクターを削除する

AX Engine Node をアップグレードした後は、エンジンノードのインストール先の各サーバー上でリスト化された項目を削除します。

注意

削除にあたっては正しいフォルダーを選択するようご注意ください。

  1. エンジンノードのインストール先の各サーバーでは、ACL コネクターの親ディレクトリに移動します。

    デフォルトの親ディレクトリのロケーション: C:\ACL\ACL Connector

  2. これら共通の項目を削除する:

    • \Common フォルダー

    • cacerts.pem ファイル

  3. これらのコネクターのフォルダーを削除する:

    • \ACLAmazonRedshift

    • \ACLCassandra

    • \ACLConcur

    • \ACLCouchbase

    • \ACLDrill

    • \ACLDynamoDB

    • \ACLGoogleBigQuery

    • \ACLHBase

    • \ACLHive

    • \ACLImpala

    • \ACLMongoDB

    • \ACLOracle

    • \ACLSalesForce

    • \ACLSpark

    • \ACLSQLServer

    • \ACLTeradata