サイレント インストールによる ACL for Windows のインストール

重要

Windows 8.1 オペレーティング システムのコンピューターに ACL for Windows をサイレント インストールする場合は、まず、Windows Update KB2919355 をインストールする必要があります。

この要件は、Microsoft .NET 4.6.x 必須コンポーネントがまだインストールされていないコンピューターにのみ適用されます。

詳細については、ACL for Windows のシステム要件を参照してください。

多くのワークステーションに ACL for Windows を展開する必要がある場合は、サイレント インストールを使用して、ユーザー操作を要さずにインストーラーを実行することができます。

機能の仕組み

サイレント インストールは、Windows コマンド ラインを使用し、事前に選択されたオプションと一緒に、ユーザー インターフェイスなしで、ACL for Windows インストーラーを実行します。

このコマンドは、インストール パッケージからのインストーラー ファイルのいずれかを使用します。どれを使用すべきか判断するには、2 つのインストーラー ファイルを参照してください。

以下の図に、Windows コマンド ラインで入力できるサイレント インストール構文例を提供します。

インストーラー ファイルの展開

インストーラー ファイルにアクセスするには、Launchpad(www.highbond.com)から ACL for Windows のインストール パッケージ(ACLforWindows141.exe)をダウンロードします。インストール パッケージを実行して 2 つのインストーラー ファイルを抽出します。

インストール パッケージは、ファイルが展開された後、インストール処理を自動的に開始するように設計されています。サイレント インストール オプションを使用している場合は、ファイルが展開されたらすぐに[キャンセル]をクリックします。

展開されたファイルのデフォルトの場所は次のとおりです。

C:\Users\ユーザー アカウント名\Downloads\ACL Installers\ACLforWindows14\

2 つのインストーラー ファイル

ACL for Windows インストール パッケージ(ACLforWindows141.exe)には 2 つのインストーラー ファイルがあります。

  • setup.exe
  • ACL for Windows.msi

サイレント インストールの実行に使用するインストーラー ファイルは、必要なソフトウェア必須コンポーネントが対象コンピューターにインストール済みであるかどうかによって変わります。

ソフトウェア必須コンポーネントの一覧については、ACL for Windows のシステム要件を参照してください。

setup.exe

setup.exe 必要なソフトウェア要件が対象コンピューターにインストールされていない場合は、それをインストールします

ACL for Windows.msi

ACL for Windows.msi を使用するには、対象コンピューターにすべてのソフトウェア要件をインストールする必要があります。

サイレント インストールを実行

  1. インストール パッケージ ACLforWindows141.exe をダブルクリックし、インストーラーが抽出されたらすぐに[キャンセル]をクリックします。
  2. 管理者として Windows コマンド プロンプトを開きます。

    Windows のバージョンによりますが、管理者としてコマンド プロンプトを開くにはさまざまな方法があります。

    この方法は Windows のすべてのバージョンで動作します。

    Windows Explorer を使って、C:\windows\system32 サブフォルダーで cmd.exe を右クリックし、[管理者として実行]を選択します。

  3. 以下のサイレント インストール コマンドのいずれかを実行します。

    メモ

    インストーラー ファイルの絶対パスを指定してください。パスにスペースが含まれている場合は、パスを引用符で囲んでください。

    下記の例は一般的な構文のみを示しています。詳細な構文のガイドライン、およびサイレント インストールに関する追加情報が、後続のセクションで確認できます。

    これを行うには次のファイルを使用します。以下のコマンドを使用します。
    ACL for Windows 14.1 のインストールsetup.exe
    "setup.exe のパスとファイル名" /s /L<言語 ID> /v"/qn APPENCODING=<ACL のエディション> RUNFROMSETUPEXE=1"
    ACL for Windows.msi
    msiexec /i "msi のパスとファイル名" TRANSFORMS=<言語 ID>.mst APPENCODING=<ACL のエディション> /qn

サイレント インストールのガイドライン

下記のガイドラインを検討し、これに従って、Windows のコマンド ラインでサイレント インストールのコマンド構文を入力してください。

注意

ガイドラインのいずれかに従わないと、サイレント インストールが失敗する原因となります。

ガイドライン 詳細
管理者として実行 .msi ファイルを使用して ACL for Windows をサイレント インストールするためには、Windows コマンド ラインを管理者として実行する必要があります。cmd.exe を右クリックして、[管理者として実行]を選択します。
構文の改行 構文中に改行を入れないでください。Windows のコマンド ラインは、構文を次の行へ自動的に折り返すことができます。
パラメーターの区切り パラメーターはスペースで区切ります。

例:

TRANSFORMS=1033.mst INSTALLDIR="C:\Program Files\ACL Analytics"

唯一の例外は、次のような構文の要素です。これは、スペースを入れないで入力する必要があります。/v"/qn"

スペースを含む値 スペースを含むパラメーター値やネットワーク パスは、引用符で囲む必要があります。

例:

  • DATADIR="C:\ACL Data"

  • "\\nas-server-2\installers\ACLforWindows14\ACL for Windows.msi"

/v パラメーターに続く複数のパラメーター /v パラメーターの後に続く複数のパラメーターは、引用符で囲む必要があります。

例:

/v"/qn INSTALLDIR=C:\ACL_Analytics DATADIR=C:\ACL_Data"
引用符内の引用符 引用符の内側で引用符を記述する場合は、エスケープ文字として円記号を使用する必要があります ( \" )。

例:

/v"/qn DATADIR=\"C:\ACL Data\""

上記の例では、2 つのパラメーター(/qnDATADIR)を引用符で囲む必要があり、またスペースを含むパラメーター(C:\ACL Data)も引用符で囲む必要があります。内側にある引用符のセットの各引用符の前に、エスケープ文字を置く必要があります。

引用符の形式 構文をコピーして Windows のコマンド ラインに貼り付ける場合は、すべての引用符が、波状の引用符ではなく直線状の引用符になっていることを確認してください。

コマンド ラインのパラメーター

setup.exe パラメーター

パラメーター 詳細
"setup_exe のパスとファイル名"

setup.exe インストーラー ファイルへのネットワーク パスまたはローカル パスを指定します。パスにはファイル名とファイル拡張子を含める必要があります。

エンド ユーザーのコンピューターに必須コンポーネントがまだインストールされていない場合は、このパラメーターを使用します。

/s setup.exe がサイレント モードで実行するよう指定します。
/L<言語 ID> ACL for Windows ユーザー インターフェイスの言語を指定します。
/v

パラメーター値がインストーラーに渡されることを指定します。

  • このとき、/v と最初のパラメーターの間にスペースを入れてはいけません。
  • /v に 1 つ以上のパラメーターが続く場合、パラメーター リストを引用符で囲む必要があります。
/RUNFROMSETUPEXE=1 このパラメーターと値 1 を使用すると、サイレント インストールが setup.exe インストーラー ファイルを使用することを指定します。

ACL for Windows.msi パラメーター

パラメーター 詳細
msiexec /i "msi のパスとファイル名"

ACL for Windows.msi インストーラー ファイルへのネットワーク パスまたはローカル パスを指定します。パスにはファイル名とファイル拡張子を含める必要があります。

エンド ユーザーのコンピューターに必須コンポーネントがすべてインストールされている場合は、このパラメーターを使用します。

TRANSFORMS=言語 ID ACL for Windows ユーザー インターフェイスの言語を指定します。

一般パラメーター – setup.exeACL for Windows.msi の両方

パラメーター 詳細
/qn ユーザー インターフェイスを表示しないで、インストーラーがサイレント モードで実行するよう指定します。
INSTALLDIR=ACL for Windows アプリケーション ファイル フォルダーへのパス

アプリケーション ファイルのインストール先フォルダーを指定します。

パラメーターを省略した場合は、デフォルト値が使用されます。

  • 64 ビット オペレーティング システム:C:\Program Files (x86)\ACL Software\ACL for Windows 14\
  • 32 ビット オペレーティング システム:C:\Program Files\ACL Software\ACL for Windows 14\
DATADIR=サンプル データ ファイル フォルダーへのパス

Analytics サンプル データ ファイルのインストール先フォルダーを指定します。このフォルダーは、Analytics 作業ディレクトリにもなります。

パラメーターを省略した場合は、デフォルト値が使用されます。

C:\Users\ユーザーアカウント名\Documents\ACL Data\Sample Data Files\

メモ

エンド ユーザーに対して、指定したデータ ファイル フォルダーの読み取りおよび書き込みが許可されていることを確認してください。

APPENCODING=ACL のエディション

インストールする Analytics エディションを指定します。

  • APPENCODING=NonUnicode Analytics の非 Unicode エディションをインストールするように指定します。パラメーターを省略しても同様のことを行います。
  • APPENCODING=Unicode は、Analytics の Unicode エディションをインストールするように指定します。

ユーザー インターフェイスの言語の指定

ACL for Windows ユーザー インターフェイスの言語の指定

  • /L パラメーターを setup.exe で使用する
  • TRANSFORMS パラメーターを ACL for Windows.msi で使用する

各パラメーターを使用して、適切な言語 ID を指定する必要があります。

例:

  • setup.exe を使用している場合に、英語のユーザー インターフェイスを指定するには、/L1033 を使用します。

  • setup.exe を使用している場合に、スペイン語のユーザー インターフェイスを指定するには、/L1034 を使用します。

  • ACLfor Windows.msi を使用している場合に、スペイン語のユーザー インターフェイスを指定するには、TRANSFORMS=1034.mst を使用します。

メモ

英語のオペレーティング システムに英語版の ACL for Windows をインストールする場合でも、常に言語パラメーターを使用することをお勧めします。

言語パラメーターの省略

言語パラメーターを省略した場合、インストールでは使用するインストーラー ファイルに応じて、コンピューターのオペレーティング システムの言語、または英語をデフォルトとして設定します。

言語パラメーターとインストーラー ファイルの動作

使用されるパラメーター

setup.exe

ACL for Windows.msi

/L

ACL for Windows は指定言語を使用する

該当なし

TRANSFORMS

該当なし

ACL for Windows は指定言語を使用する

パラメーターを省略

ACL for Windows はオペレーティング システムの言語を使用します。 ACL for Windows がオペレーティング システムの言語をサポートしていない場合は、英語を使用する

ACL for Windows は英語を使用する

ACL for Windows でサポートされている言語のサイレント インストールの構文

言語

setup.exe の構文

ACL for Windows.msi の構文

中国語

/L2052

TRANSFORMS=2052.mst

英語

/L1033

TRANSFORMS=1033.mst

フランス語

/L1036

TRANSFORMS=1036.mst

ドイツ語

/L1031

TRANSFORMS=1031.mst

日本語

/L1041

TRANSFORMS=1041.mst

ポーランド語

/L1045

TRANSFORMS=1045.mst

ポルトガル語

/L1046

TRANSFORMS=1046.mst

スペイン語

/L1034

TRANSFORMS=1034.mst

非 Unicode または Unicode 版の指定

メモ

  • インストーラーを使用して、非 Unicode エディションの Analytics を Unicode エディションの Analytics へアップグレードすることはできません。逆も同様です。
  • Analytics または ACL Desktop の Unicode エディションと非 Unicode エディションは、共存させることができません。

インストールする Analytics のエディションを指定するには、setup.exe または ACL for Windows.msiAPPENCODING パラメーターを使用します。非 Unicode 版をインストールする場合は、このパラメーターは任意です。

  • APPENCODING=NonUnicode を使用するか、パラメーターを使用せずに、非 Unicode エディションの Analytics をインストールします。

  • APPENCODING=Unicode を使用して、Unicode エディションの Analytics をインストールします。

メモ

中国語、日本語、およびポーランド語の Analytics は Unicode のみです。

構文例

次の表には、ACL for Windows をサイレント インストールするためのコマンド ライン構文の例をいくつか示します。

32 ビット オペレーティング システムを実行中のコンピューターに ACL for Windows をインストールする場合、デフォルトの場所を使用しないでインストール ディレクトリを指定するときは、以下の例の C:\Program Files (x86)\ 部分を C:\Program Files\に置き換えてください。

インストールの詳細 必要な構文
  • setup.exe を使用する
  • 必要なソフトウェア必須コンポーネントをインストールする
  • 英語 非 Unicode 版
  • デフォルト設定
\\nas-server-2\shared_files\installers\ACLforWindows14\setup.exe /s /L1033 /v"/qn RUNFROMSETUPEXE=1"
  • setup.exe を使用する
  • 必要なソフトウェア必須コンポーネントをインストールする
  • オペレーティング システムの言語を使用する
  • Unicode 版
  • デフォルト設定
"\\nas-server-2\shared_files\installers\ACLforWindows14\setup.exe" /s /v"/qn APPENCODING=Unicode RUNFROMSETUPEXE=1"
  • setup.exe を使用する
  • 必要なソフトウェア必須コンポーネントをインストールする
  • 英語 非 Unicode 版
  • 2 カスタム設定
\\nas-server-2\shared_files\installers\ACLforWindows14\setup.exe /s /L1033 /v"/qn APPENCODING=NonUnicode INSTALLDIR=\"C:\Program Files (x86)\ACL Analytics\" DATADIR=\"C:\ACL Data\" RUNFROMSETUPEXE=1"
  • setup.exe を使用する
  • 必要なソフトウェア必須コンポーネントをインストールする
  • ドイツ語 非 Unicode 版
  • デフォルト設定
\\nas-server-2\shared_files\installers\ACLforWindows14\setup.exe /s /L1031 /v"/qn RUNFROMSETUPEXE=1"
  • ACL for Windows.msi を使用する
  • 必要なソフトウェア必須コンポーネントはインストール済みでなければならない
  • 英語 Unicode 版
  • 1 カスタム設定
msiexec /i "\\nas-server-2\shared_files\installers\ACLforWindows14\ACL for Windows.msi" INSTALLDIR="C:\Program Files (x86)\ACL Analytics" TRANSFORMS=1033.mst APPENCODING=Unicode /qn
  • ACL for Windows.msi を使用する
  • 必要なソフトウェア必須コンポーネントはインストール済みでなければならない
  • 中国語 Unicode 版
  • デフォルト設定
msiexec /i "\\nas-server-2\shared_files\installers\ACLforWindows14\ACL for Windows.msi" TRANSFORMS=2052.mst APPENCODING=Unicode /qn
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