統計の生成
テーブルにある数値フィールドおよび日付時刻フィールドについて、詳細な統計を生成できます。統計はテーブルの概要を示し、データの異常値をハイライトして、後続の分析につなげることができます。
統計を生成するときには、標準出力オプションの他に、出力結果を含む様々なシステム変数が自動的に作成されます。詳細については、Analytics コマンドによって作成される変数を参照してください。
統計の生成結果は次の表で説明します。
メモ
すべての統計は数値フィールドに対して生成されます。日付時刻フィールドにはサブセットの統計のみが生成されます。
統計名 | 結果 |
---|---|
範囲 | 数値フィールド:
|
正 |
|
負 |
|
ゼロ | ゼロの値の数 |
合計 |
|
絶対値 | 数値の符号を無視した、値すべての合計 |
標準偏差(オプション) | 平均値からの標準偏差 |
中央値(省略可能) | 中央値
|
Q25(省略可能) | 最初の四分位数値(下四分位数値)
|
Q75(省略可能) | 3 番目の四分位数(下四分位数)
|
最頻値(省略可能) | 最も頻繁に発生する値
|
最高値 | 最高値から 5 番目までの値 |
最低値 | 最低値から 5 番目までの値 |
ヒント [統計]ダイアログ ボックスの[詳細]タブの[高/低数]を使用して、結果に含まれる高い値と低い値の数を指定できます。 |
手順
テーブルにある数値フィールドと日付時刻フィールドについて、記述統計を生成できます。
- [メイン]タブで、次のいずれかを行います。
[統計の対象]リストから、統計を生成するフィールドを選択します。
[統計の対象]をクリックして、フィールドを選択するか、または式を作成します。
フィールドを選択する順序が、結果に表示する列の順序になります。
-
現在のビューの中に処理から除外したいレコードがある場合は、[If]テキスト ボックスに条件を指定します。直接入力するか、または[If]ボタンをクリックし、式ビルダーを利用して IF ステートメントを作成します。
メモ
If 条件は、任意の範囲オプション(First、Next、While)が適用された後に、テーブルに残るレコードに対してのみ評価されます。
IF ステートメントは、ビュー内のすべてのレコードを判断し、指定された条件を満たさないレコードを除外します。
- 選択したフィールドの標準偏差を計算する場合は、[標準偏差]を選択します。
- 選択されたフィールドの中央値、最頻値、および第 1 と第 3 の四分位数の値を計算する場合は、中央値、最頻値、Q25、Q75 を選択します。
メモ
これらの追加の統計を計算するには、追加のコンピューター メモリが必要です。非常に大きいデータ セットの追加の統計を計算すると、コンピューターのメモリを超過し、エラー メッセージが表示される場合があります。
- [出力]タブをクリックします。
- [出力先]パネルで、適切な出力オプションを選択します。
- 画面 – Analytics の表示領域に結果を表示するには、このオプションを選択します。出力レコードに多数のレコードが含まれている場合は、結果を画面に表示するよりファイルに保存した方が、処理が速く便利です。
- 印刷 – デフォルトのプリンターに結果を送信するには、このオプションを選択します。
- グラフ – 結果を基にグラフを作成し、それを Analytics 表示領域に表示するには、このオプションを選択します。
- ファイル – 結果をテキスト ファイルに保存または追加するには、このオプションを選択します。ファイルは Analytics の外部に保存されます。
メモ
当該の分析操作に対して適用されない出力オプションは無効になります。
- 出力の種類として[ファイル]を選択した場合は、[出力指定]パネルで次の情報を指定します。
- ファイルの種類 – オプションは、使用している Analytics のエディションに応じて、"ASCII テキスト ファイル" または "Unicode テキスト ファイル" のいずれかのみです。結果を新しいテキスト ファイルに保存するか、または既存のテキスト ファイルに追加します。
- 名前 – [名前]テキスト ボックスにファイル名を入力します。もしくは、[名前]ボタンをクリックして、[保存]または[ファイルを保存する名前]ダイアログ ボックスでファイル名を入力するか、既存のファイルに上書きまたは追加する場合はそのファイルを選択します。Analytics によってファイル名があらかじめ設定されている場合は、その設定されている名前を受け入れることも、あるいは変更することもできます。
また、絶対ファイル パスや相対ファイル パスを指定したり、別のフォルダーへ移動したり、プロジェクトの場所以外の場所にファイルを保存したり、その場所にあるファイルに追加したりすることもできます。たとえば、C:\Results\Output.txt または Results\Output.txt のように指定します。
- ローカル – 選択された状態で無効になっています。ファイルをローカルに保存するのが唯一のオプションです。
- [詳細]タブをクリックします。
- [適用範囲]パネルで、適切な出力オプションを選択します。
- すべて – デフォルトで、このオプションが選択されます。ビュー内のすべてのレコードを処理するように指定するには、選択されたままにしておきます。
- 先頭 – このオプションを選択してテキスト ボックスに数を入力すると、ビュー内の先頭レコードから処理が開始され、指定した件数のレコードのみが処理対象とされます。
- 次 – このオプションを選択してテキスト ボックスに数を入力すると、ビュー内で現在選択されているレコードから処理が開始され、指定した件数のレコードのみが処理対象とされます。行内のデータではなく、左端の列の実際のレコード番号が選択されている必要があります。
- While – WHILE ステートメントを使用して、特定の条件または条件のセットに基づいてビュー内のレコードの処理を制限するには、このオプションを選択します。[While]テキスト ボックスに条件を入力するか、または[While]ボタンをクリックし、式ビルダーを利用して WHILE ステートメントを作成することができます。
WHILE ステートメントでは、指定した条件が true と評価される間のみ、ビュー内のレコードを処理することができます。条件が false と評価されるとすぐに処理が終了し、それ以上レコードは判断されません。While オプションは、"すべて"、"先頭"、または "次" オプションと組み合わせて使用することができます。1 つの制限に達するとすぐに、レコードの処理が停止します。
メモ
"先頭" または "次" オプションで指定されたレコード数は、テーブル内の物理的な順番またはインデックス順のレコードを参照するもので、ビューに適用されたフィルターやクイック ソートは一切無視します。ただし、分析操作の結果ではすべてのフィルターを考慮します。
ビューでクイック ソートが実行されている場合、"次" は "先頭" のように動作します。
- 結果に含まれるフィールドの最高値と最低値の数を変更したい場合は、[高値/低値の数]に数字を入力します。
- 出力の種類として[ファイル]を選択した場合、出力結果を既存のテキスト ファイルの末尾に追加するときは、[既存のファイルに追加する]を選択します。
- [OK]をクリックします。
- 上書きを確認するメッセージが表示されたら、適切なオプションを選択します。