ローカル フィルター(コマンド フィルター)

ローカル フィルターは Analytics 操作の一環として、その操作で処理するレコードを制限するために適用します。たとえば、買掛金テーブルに対する合計操作に、特定の業者から提示された請求書の総額を計算するためのローカル フィルターを含めることができます。

ローカル フィルターの作成に使用する式は、グローバル フィルター用の式の場合と同じ方法で機能します。詳細と具体的な例については、グローバル フィルター(ビュー フィルター)を参照してください。

ローカル フィルターの存続期間

ローカル フィルターは、単独の Analytics 操作の 1 回の実行に対して適用されるもので、ビュー内のレコードの表示は変更しません。操作が完了すると、ローカル フィルターは非アクティブになります。

ローカル フィルターはグローバル フィルターとは異なります。グローバル フィルターは、削除する、別のグローバル フィルターに置き換える、またはテーブルを閉じるまではアクティブなままです。

ローカル フィルターとグローバル フィルターの同時適用

ローカル フィルターとグローバル フィルターは同時に適用することができます。この場合は、両方のフィルターの条件に一致するレコードのみを対象として Analytics 操作を処理します。

2 つのフィルターは論理的に一貫性を持たせる必要があります。一方のフィルターによって除外されるレコードを、もう一方のフィルターで包含することはできません。たとえば、グローバル フィルターには (請求金額 >= 1000.00) という条件があり、ローカル フィルターには (請求金額 >= 500.00) という条件がある場合は、ローカル フィルターの指定にもかかわらず、$1000.00 未満の請求金額は処理の対象から除外されます。

ローカル フィルターの作成

Analytics 操作の一環として、ローカル フィルターを作成して、または既存の名前付きフィルターを選択して、表示するレコードを制限することができます。

単純なフィルターであれば、Analytics コマンド ダイアログ ボックスにある[If]テキスト ボックスに手動で入力することができます。

複数の条件を用いる複雑なフィルターの場合は、式ビルダーを使用した方が簡単に作成できます。ローカル フィルターに名前を付けて保存する場合は、式ビルダーで作成する必要があります。

  1. Analytics コマンド ダイアログ ボックスで次のいずれかを実行します。
    • If テキスト ボックスにフィルター式を入力します。

      たとえば、Invoice_Amount > 1000.00 です。このフィルターは一時的なもので、適用されるのはその Analytics 操作の処理中のみです。

    • If]をクリックしてフィルターを式ビルダーで作成、または既存のフィルターを選択します。
  2. 式ビルダーを使用する場合は、以下のいずれかの手順を実行します。
    • フィルター式を作成し、任意で[次の名前で保存]テキスト ボックスにフィルターの名前を入力して[OK]をクリックします。

      フィルターの名前を入力した場合、そのフィルターはテーブルで永続的に保存されます。名前を入力しなかった場合、このフィルターは一時的なもので、適用されるのはその Analytics 操作の処理中のみです。

      フィルター名は、256 文字以内の英数字で指定できますが、名前の先頭に数字は使用できません。

      式ビルダーの使用方法の詳細については、式ビルダーによる式の作成を参照してください。

    • フィルター]リストで名前付きフィルターをダブルクリックして、[OK]をクリックします。

      テーブルで永続的に保存された名前付きフィルターのみが[フィルター]リストに表示されます。名前を付けなかった一時的なフィルターは[フィルター]リストには表示されません。

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