ビューのデータでクイック フィルターを使用する
クイック フィルターを使用すると、マウスを使ってビュー内の値を選択することで、データを簡単かつ迅速にフィルターリングできます。1 つの値、または隣接している複数の値を選択できます。クイック フィルターは、どのデータ型でも使用できます。
クイック フィルターはフィルター式の構文を自動的に生成します。その後、それを編集して別のフィルターを作成したり複雑なフィルターを作成したりすることができます。
クイック フィルターは、式ビルダーや手動入力よりも簡単にフィルターを作成できますが、制限も多くあります。このフィルターはほかのタイプのフィルターと同様、後で再利用するために名前を付けて保存することができます。
クイック フィルターはグローバル フィルターです
作成するクイック フィルターはグローバル フィルターです。グローバル フィルターは、ビューで表示するレコード、Analytics 操作で処理するレコードを制限します。詳細については、グローバル フィルター(ビュー フィルター)を参照してください。
隣接しない値を使用したクイック フィルターリング
最初のクイック フィルターでは、隣接しない値を使用することはできません。フィルターの複雑さによっては、ビュー内のフィールドの配置を変えて値が隣り合うようにすることができます。
最初のクイック フィルターで作成されたデータのサブセットに対して、さらに(2 番目の)クイック フィルターを適用する場合は、隣接していない値を使用することができます。
フィルターリングされていないデータ セットに対して単独フィルターを適用するときに、隣接していない値を使用する必要がある場合、また、フィールドの配置を変えて値が隣り合うようにすることができない場合は、フィルター式を手動で入力するか、あるいは式ビルダーを使用してフィルター式を作成する必要があります。
空白または空白以外の値によるクイック フィルターリング
クイック フィルタリング文字フィールドのオプションのうちの 2 つは、空白と空白以外です。これらの条件のいずれかを使用するには、まずフィールドの値を選択する必要がありますが、実際に選択された値は無視されます。この動作により、空白の値を最初に検索せずに、非常に長い列のデータの空白にフィルターを適用できます。
他のデータ型については、空白または空白以外の値によるクイック フィルターリングはサポートされていません。
日付、日付時刻、または時刻によるクイック フィルタリング
日付または時刻値の表示書式を指定したときに、その書式がソース データで利用できるすべてのデータ要素を表示しないものであった場合は、日付、日付時刻または時刻でクイック フィルターを実行すると不正な結果が生成されます。たとえば、時、分、秒を含む時刻データに対して hh:mm という書式を指定した場合などです。
日付と時刻の表示書式の詳細については、[日付と時刻]タブ([オプション]ダイアログ ボックス)を参照してください。
クイック フィルター オプション
[クイック フィルター]メニューのオプションは、フィルタリングするフィールドのデータ型、および単一の値を選択するか、隣接する複数の値を選択するかどうかによって異なります。
選択したデータ |
クイック フィルター メニュー オプション |
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単独の文字値 |
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単独の数値 |
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単独の日付値 |
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単独の日付時刻値または時刻値 |
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単独の論理値 |
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同じレコード内で隣接している複数の値 |
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同じ列内で隣接している複数の文字値 |
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同じ列内で隣接している複数の数値 |
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同じ列内で隣接している複数の日付値 |
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同じ列内で隣接している複数の日付時刻値または時刻値 |
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2 つ以上のレコードまたは 2 つ以上の列におよぶ値のブロック |
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手順
初期クイック フィルターの適用
- クイック フィルターの基準となる、1 つの値、または隣接する複数の値を選択します。
隣接している複数の値を選択するには、クリックしてから選択対象の範囲までドラッグします。
空白または空白以外の値で文字フィールドにクイック フィルターを適用する場合は、フィールドの任意の値を選択します。
- ビューのデータ領域内を右クリックして[クイック フィルター]を選択し、サブメニューから適切なオプションを選択します。
テーブル内のレコードは、選択に基づいてフィルターリングされます。ビュー タブの上部にある[フィルター]テキスト ボックスに、自動生成されたフィルター式の構文が表示されます。
複数のレコードおよび複数の列におよぶ値のブロックを選択した場合、サブメニュー オプションは利用できません。クイック フィルターは、選択した値(複数)と一致するレコードのみを自動的にフィルターリングしてビューに表示します。
フィルターされたレコードの数をカウントします。
クイック フィルターを適用した後、以下の手法を用いてフィルターに含まれるレコードの数をカウントします。クイック フィルターを変更または拡張した後は同じ手法を用います。
- Analytics メインメニューから、[カウント ] をクリックします。
- [OK]をクリックします。
フィルターに含まれるレコードの数とテーブル内のレコードの総数は、Analytics インターフェイスの下部にあるステータス バーに表示されます。たとえば: レコード: 108/772
クイック フィルターの修正
クイック フィルターを編集したい場合は、[フィルター]テキスト ボックスでフィルター式を手動で編集し、[フィルターの設定] をクリックします。
クイック フィルターの拡張
さらに 1 つ以上のクイック フィルターを追加適用して、クイック フィルターを拡張したい場合は、以下の手順を実行します。
- 1 つの値、または隣接している複数の値を選択します。
- ビューのデータ領域内を右クリックして、[クイック フィルター > AND]または[OR]を選択し、サブメニューから適切なオプションを選択します。
例
Customer = '795401' でフィルターリングしたレコードを、さらに取引タイプが 'IN' のレコードに絞り込むには、IN の値を選択し、[クイック フィルター > AND > 等しい]の順にクリックします。フィルター式は次のように修正されます。
(Customer = '795401') AND (Type = 'IN')
AND さらにデータのフィルタリングされたセットを制限します。拡張されたフィルター式の詳細にもよりますが、通常、OR は最初にフィルターリングされたデータ セットを拡張します。
現在のクイック フィルターの置換
現在のクイック フィルターを新しいクイック フィルターに置き換えたい場合は、以下の手順を実行します。
- 1 つの値、または隣接している複数の値を選択します。
- ビューのデータ領域内を右クリックして[クイック フィルター > 置換]を選択し、サブメニューから適切なオプションを選択します。
クイック フィルターの削除
クイック フィルターを削除する場合は、フィルター ツール バーにある[フィルターの削除] をクリックします。
クイック フィルターを名前付きフィルターとして保存する
クイック フィルターを、テーブルに関連付けられる名前付きフィルターとして保存する場合は、フィルター ツール バーにある[ビュー フィルターの編集] をクリックし、[次の名前で保存]テキスト ボックスにフィルターの名前を入力して、[OK]をクリックします。